- Pilotファング・ザン・ビシアス, ロザリー・セルエ
この神聖ラングラン王国のBクラス魔装機は、熱風の精霊ジェイチと契約しており、両肩に搭載された大型「リニアレールガン」を特徴としています(OGクルセイド)。長らく設定が公開されなかったものの、2013年のムック(電撃スパロボ魂秋号)において詳細が明かされました。この魔装機は「広域制圧」を意識して設計されたもので、内蔵されている兵器の種類も非常に豊富です。
しかし、これまでの操者二人は剣技を得意としており、早々に別の魔装機(ギオラストとジャスティニア)に乗り換えたため、この機体の真価が十分に発揮される機会は限られていました。特に「種類の豊富な兵器」として言及されているのは、胸部の2門砲塔で、これは遠距離からの狙撃用レールガンとして機能しています。
理論上、この魔装機は遠距離ではレールガン、中距離では内蔵火器、接近戦では剣で対応するため、隙のない設計に見えます。しかし、何らかの不備があったらしく、『シュテドニアス南北戦争』ではメカニックによる改修を経て再投入されています。また、契約精霊ジェイチの気性が荒々しいため、機体の安定性を確保するには熟練の技工が必要であり、「じゃじゃ馬」として扱われる設定が『III』で初めて登場しました。この不安定さはムックでも懸念材料として挙げられています。