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トーリスリッター

トーリスリッター

型式番号:AMX-018[HADES]

一年戦争末期にジオン残党が鹵獲したペイルライダーを、ネオ・ジオン軍が改修した機体で、その名称は「死の騎士」を意味するドイツ語「トーデスリッター」に由来します。『サイドストーリーズ』の監督である徳島雅彦によれば、この名称は「非公式設定」であり、ジオン訛りのひどい開発責任者の発音が誤って登録されたものの、ジオン系は語感重視の傾向があるため修正されなかったとされています。

ペイルライダーは10年間、ジオン残党やネオ・ジオン軍によって改修が続けられ、HADESは解析不能なブラックボックスとなっていました。しかし、パイロットのクロエ・クローチェが健在であったため、HADESを活かす形で改修が進められました。ただし、旧来のセミ・モノコック構造のままでは性能強化が限界に達していたため、ムーバブル・フレーム構造に置き換え、ネオ・ジオンの最新技術を組み込むことで、頭部や胸部パーツなどメインブロック以外は完全に新しく設計されました。さらに、バックパック中央にはサブ・ジェネレーターを搭載しています。

武装面では、バックパックのスラスター・バインダーにインコムを6基装備し、それぞれにトライブレードが接続されており、インコム射出後にトライブレードを放つといったトリッキーな攻撃が可能です。両肩にはサブ・アームが内蔵され、バックパックに装備されたハイパー・ビーム・サーベルを使用できます。また、ガ・ゾウムのハイパー・ナックルバスターとバウのメガ粒子砲付シールドを携行し、通常型のビーム・サーベルは前腕部に格納されています。

宇宙世紀0090年、トーデスリッターはシャア・アズナブル大佐率いる新生ネオ・ジオン軍に合流しますが、パイロットのクロエはHADESの影響で心身ともに限界に達していました。ヴィンセントのギラ・ドーガとともに、グレミー・トト派のネオ・ジオン残党を偵察する任務に出る際、HADESが勝手に発動し、グレミー派と交戦します。クィン・マンサとの激しい戦闘の末、HADESは限界に達して自壊し、クロエは脱出カプセルで辛くも生還します。

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