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ペイルライダー・キャバルリー

ペイルライダー・キャバルリー

漫画版『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』に登場するペイルライダー計画の集大成である量産検討機「ペイルライダー・キャバルリー」(型式番号:RX-80PR-2)は、量産化を目指して再設計された高性能MSです。「キャバルリー(騎士団)」の名が示す通り、量産化を前提とした安定性とコストダウンのために余剰な装備が排除されつつも、依然として高い性能を誇ります。

機体の頭部には額にV字アンテナが追加され、ツイン・アイのゴーグルが廃され、ガンダムタイプに近いデザインとなっています。塗装は白・青・赤のトリコロールカラーを採用しています。HADESシステムは一般兵士向けにデチューンされており、リミッターが設けられているものの、発動時には戦局を変えるほどの力を発揮します。ただし、その発動にはパイロットに大きな負担がかかり、暴走の危険性も残されています。

主兵装は複合型特殊武装「シェキナー」で、ジャイアント・ガトリング、メガ・ビーム・ランチャー、マイクロ・ミサイル・ランチャーが一体化しており、装備時の重量を抑えています。試作型シェキナーよりもビームの出力が抑えられているため、火力不足を補うためにミサイルランチャーが増設されています。さらに、頭部バルカン砲、ビームサーベル(兼ビームジャベリン)×2、ハイパービームライフル、シールドが標準装備となっています。また、原型機にはない増加装甲が胸部、肩部、腰部、膝部、足首に施されています。

物語の中で、この機体はグレイヴが座乗するペガサス級強襲揚陸艦「フォレスタル」に随伴するアンティータム級補助空母に搭載されますが、スレイヴ・レイスによって奪取され、トラヴィス・カークランド中尉が搭乗してフォレスタル撃沈を試みます。しかし、ビグ・ザムの砲撃をHADESによって回避した際、トラヴィスは脳震盪を起こします。その後、エドワード・リーによってシールドにスレイヴ・レイスの部隊章が描かれます。

ア・バオア・クー攻防戦では、マルコシアス隊を全滅させたペイルライダーとの交戦で行動不能となり、最終的にフォレスタルのブリッジへの接近を経て、バルカン砲でグレイヴの暗殺を遂げます。その後、この機体の去就は不明です。

ゲーム版には登場せず、展開も異なることから、この実機の存在については一部資料で疑問視されています。

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