Follow Us

ソルティックHT128 “ビッグフット”

ソルティックHT128 “ビッグフット”

複座型の寒冷地用2足型CBアーマー。ラウンドフェイサーの後継機として「重装型コンバットアーマー」をコンセプトに開発されたが、当初はラウンドフェイサーを単に重装化しただけという感が否めず、その開発途上における関係者の評価は高いとはいえなかった。また、アビテート社のT10B/Cブロックヘッドでも問題となった複座方式はパイロットの慣熟に時間を多く要する点でやはりマイナス点とみられていた。さらに、先に完成していたアイアンフット社のF4Xヘイスティが連邦と解放軍の両陣営でめざましい活躍を見せたことは、二足歩行型CBアーマー開発のパイオニアを自負するソルティック社開発陣のプライドを著しく傷つけ、開発は一時中断となってしまう。しかし、マッケレルの防水シールド技術を防寒(過冷却による機能低下防止)に応用することで寒冷地用に仕様変更された。このような方便で本機が兎にも角にも日の目を見ることができた背景には、ソルティック社の属するメドール州の発言力の大きさがあるといわれている。

完成した機体は、カタログスペックではT10Cにも勝っていた。ロールアウトした生産型は全てデロイアに運ばれ、その数は78機となっている。名前の由来はアメリカの雪男で、実際に氷雪上での安定性向上のために足底には洗濯板状の滑り止めが施されている。デザイン的にはブロックヘッドの風防部分がラウンドフェイサーのように大きくドーム状になったように見える。機体色はブルーグレー。

ソルティック社における社内番号はSV-J322。

関連機体