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サバロフAG9 “ニコラエフ”

サバロフAG9 “ニコラエフ”

ラウンドフェイサーより以前に開発された、第二世代最初のCBアーマー。二足歩行型だがマニピュレーターが無い。従来の「四つ足の戦車」から「二本足の攻撃ヘリ」にコンセプトが移ったような外見。腰部にあるミサイルポッド以外の火器は全て胴体固定式で、腰から上を全周旋回させて攻撃する。

サバロフ社はソルティック社の技術を産業スパイを使って盗用することで本機を開発した。二足歩行の移動砲台というコンセプトで作られたのだが、完成した機体の性能はお世辞にも良好とは言えなかった。そのため一度は採用が却下されたものの、サバロフ社のごり押しで限定的に量産されたという経緯を持つ。歩行能力も劣悪であるためホバーを併用する必要があり戦闘運動にはジャンプを多用、跳躍力こそ高いものの、そのジャンプもまた重武装によるトップヘビーでバランスを崩すことが多い。機動性こそそこそこあるものの、それとてデメリットである装甲の薄さからきたおまけ効用に等しい。

こうした諸問題を抱えていたため、納品された機体も長い間死蔵の状態だった。制式採用に当たって本機は「暴徒鎮圧及び対空用」と発表されたが、これは「使い道が見当たりそうもないため、何とかこなせそうな任務を与えた」名目上の物に過ぎない。

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