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ギラ・ドーガ

ギラ・ドーガ

型式番号:AMS-119 / MS-16

新生ネオ・ジオン軍の主力機。グリプス戦役後期に開発され第一次ネオ・ジオン抗争終結時にアクシズ残党が持ち出した機体をベースに、アーム・レイカー式操縦桿やエア・バルーンの採用といった操縦系や機体管制などの制御系の更新がおこなわれている。新生ネオ・ジオンの拠点であるコロニー「スウィートウォーター」で開発され、アナハイム・エレクトロニクス (AE) 社グラナダ工場での生産を前提とした設計変更が加えられている。

グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争にかけての時期に顕著であった、MSの恐竜的進化に対する見直しが図られ、一年戦争時に開発されたザクIIの「人間の機能を拡大した機動歩兵」というコンセプトを踏襲し、汎用型としてバックパックや武装を作戦に応じて交換可能な設計となっている。また、マラサイの設計も導入されているとも、ザクIII後期型がその試金石になったともいわれる。基礎設計が古いため、第二次ネオ・ジオン抗争の時期にはすでに旧式化しており、機種転換が必要ともされるが、ネオ・ジオン軍は短期決戦を想定してニュータイプ専用MSや大型モビルアーマーの開発に重点を置いており、新型の量産機を開発する余裕はなかった。そのため、もっとも調達効率の高い機体として(ほぼ無償とする説もある)本機が提供されたともいわれる。ただし、その性能は当時の地球連邦軍の主力機であるジェガンと同等である。

宇宙世紀0090年頃から量産を開始、100機余りが製造され、0093年の第二次ネオ・ジオン抗争に指揮官機10機を含む82機が実戦配備されている。一般機と指揮官機の違いは通信機能強化に伴う頭頂部ブレード・アンテナの増設のみとされるが、レズン・シュナイダー少尉機に代表されるパーソナル・カラーや、一部機能の強化も認められている。また、頭部形状が異なる「ボックス・ヘッド」と呼ばれる複合電装デバイス搭載機も隊長機として提案されたという。

本機はニュータイプ専用機であるヤクト・ドーガのベースとなったほか、発展強化更新型としてギラ・ズールが開発され、ネオ・ジオン残党「袖付き」の主力機となっている。

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