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機体リスト
機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン

共收録 7 台の機体。
  • ガンダムGファースト

    • Height21.8 m
    • Weight49.6 t
    • Pilotジョリオン・デイ

    型式番号:RIX-001

    地球連邦地上軍がキャノンガンやGFタンクと同時にアナハイム・エレクトロニクス社へ開発を発注した機体で、量産型νガンダムの設計データをベースに製作されている。
    RIXシリーズとしては、バック・ウェポン・システム(BWS)の拡張と発展を目的とした開発計画に基づく機体であり、本機はサイコフレームの外部装置化による性能強化を検証するための実証機としての役割を担っている。

    サイド7で開催される式典用に転用され、トリコロールを基調としたカラーリングが施されている。パイロットは地球連邦軍中尉・ジョリオン・デイ。

    機体構造としては、球形のイジェクション・ポッド(脱出装置)を外部に露出させた非常に特徴的なデザインを採用している。このポッドは耐熱・耐弾性能が向上しており、単体での大気圏突入も可能となっている。
    コックピット部分を守るため、両腕部にはウイング・シールドを装備。これらのシールドは、原型機と同様にウェポンラックの役割も果たしており、予備のEパックやマイクロミサイルが内部に格納されている。

  • キャノンガン

    • Height20.2 m
    • Weight34.3 t
    • Pilotゾーイ・ヤンソン, エル・ビアンノ

    型式番号:RIX-003

    地球連邦地上軍が「ある技術検証計画」の一環として、ガンダムGファーストやGFタンクと共にアナハイム・エレクトロニクス社に開発を依頼した中距離支援用モビルスーツ。ベースとなっているのはジェガンA2型であり、支援火力に重点を置いた設計がなされている。

    サイド7で行われる式典に合わせて転用され、カラーリングは初代ガンキャノンを彷彿とさせる赤を基調とした配色に変更されている。正規パイロットはゾーイ・ヤンソン中尉だが、後にサイド1のコロニー「シャングリラ」で開催される非合法MSバトル「バトレイヴ」にて、成り行きから元ガンダム・チームのエル・ビアンノと子供たちが搭乗することとなる。

    機体の頭部にはバイザー・ユニットが装備されており、これを降ろすことでメインカメラが伸長し、広域索敵モードに切り替えることが可能。主武装は両肩に装備されたメガ・ビーム・キャノンで、砲身を折りたたむことでスプレー・ビーム・ランチャーとしても使用できる。

    また、両腕には大型のマニピュレーターを装備し、人差し指と中指にはビーム・ライフルを内蔵。さらに左前腕部にはナイフ型の近接戦用武器「ビーム・ジャック」が装備されており、柄の端部から瞬間的にビーム刃を発生させることができる。

  • GF-TANK

    • Height11.8 m
    • Weight24.9 t
    • Pilotダン・コルトン

    型式番号:RIX-00PT

    サナリィが開発したロトをベースに、アナハイム・エレクトロニクス社が大規模な改修を施した機体。地球連邦地上軍による発注のもと、ガンダムGファーストやキャノンガンと関連する「ある技術検証計画」の中核機として製造され、サイド7で開催される式典用にトリコロールを基調とした塗装が施されている。

    本機最大の特徴は、大型バックパック形態「バックウェポンモード」への変形機構を持ち、Gファーストやキャノンガンの背部にドッキングすることで、両機の戦闘能力を大幅に強化できる点にある。さらに、ヒト型の「ファイター」形態から、巡航用の飛行形態「スカイ」、対人戦を想定した重戦車形態「ブル」へと変形可能で、これらの名称はかつてのGファイター各形態に由来する。

    また、本機はサイコフレームの外部装置化による性能向上を検証する試験機でもあり、内部にはサイコフレームが組み込まれている。搭乗者は頭部に2名、胸部に3名の計5名が搭乗可能という特殊な構造を持つ。

    スカイ形態の主翼にはビーム・コーティング剤が塗布されており、防御力を補完する役割を果たす。主兵装は長距離砲撃が可能な両肩の高出力ビーム砲「エクス・キャノン」で、その先端部はGファーストやキャノンガンの兵装拡張ユニット「エクス・カートリッジ」としても運用可能。
    さらに、両前腕にはミサイル・コンテナとビーム・マシンガンを内蔵し、砲身は伸縮式構造となっており、構造物破壊を目的としたパイル・ハンマ(杭打ち機)としても使用できる。腰部フロント・アーマーにはビーム・ガンを装備し、スカイ形態では機体前部に配置される。また、アンクル・ガードに搭載されたヒート・カッターは、障害物の溶断など歩行時の妨害排除に活用される。

  • ガンダムGファーストDX

    • Height21.8 m
    • Weight88.3 t
    • Pilotジョリオン・デイ, ガンズ・ラン

    型式番号:RIX-001[GA]

    『ラスト・サン』に登場する「GファーストDX」は、“DX”が“Dual-X(trans)cend”(二重の超越)を意味する形態名称を持つ。

    この形態は、GファーストとGFタンクが合体・ドッキングすることで完成される。両機体のレーザーサーチャーを同期させ、GFタンクがバックウェポン(BW)モードへと変形することでドッキングが行われる。

    合体により機体の総合性能は大きく向上し、防御面ではシールドに搭載されたビーム・ディフューザーの使用も可能になる。
    また、コックピット構造も特徴的で、Gファースト側とGFタンク側の間には連絡通路が設けられており、搭乗者同士の行き来ができる設計となっている。

  • キャノンガンDX

    • Height20.2 m
    • Weight91.7 t
    • Pilotゾーイ・ヤンソン

    型式番号:RIX-003[GA]

    キャノンガンと、バックウェポンモードに変形したGFタンクがドッキングした形態。合体によって機体全体の性能が大きく引き上げられ、特に超長距離射撃能力において圧倒的な火力を発揮する。

    この形態では、GFタンクのエクス・キャノンが追加されることで、最大4門による同時射撃が可能となり、敵に対して広範囲かつ重厚な火力支援を行える。また、エクス・キャノンの砲身先端であるエクス・カートリッジを、キャノンガンのメガ・ビーム・キャノンと接続することで、超長射程かつ長時間のビーム連続照射が可能な「ハイパー・ラッシュ・キャノン」へと強化される。

  • ザナドゥ

    • Height19.3 m
    • Weight74.3 t
    • Pilot--

    型式番号:MRX-007X

    プロトタイプ・サイコガンダムにナイトロ・ユニットを装備した機体。これは地球連邦軍によるナイトロ・システム導入計画「χ(カイ)プラン」の初期試作機として建造されたもので、統括責任者ロック・ホーカー大佐の長年にわたる改良により、ナイトロ・ユニットは単独でもモビルスーツとして成立するレベルにまで進化した。

    ナイトロ・ユニットは独自のコックピットを持ち、本体からの分離が可能。ただし、複数のケーブルで本体と繋がっているため、完全な独立行動はできない。「掌」に相当する部位には3連装ハイメガ粒子砲が設置され、戦艦の砲塔のような外観を持つ。有線式サイコミュ兵装として切り離すことができ、各砲門はビーム・ソードとしても使用可能。「肩部」にはT字型のディフェンサー・バインダーを装備し、ウィング基部にはIフィールド・ジェネレーターを内蔵することで背面の防御性能を強化している。下部にはスラスター・ユニットが設けられ、柔軟に可動する「脚」として機能し、上部のメインセンサーは分離時に「頭部」として展開される。

    本体側は外観こそ原型機に近いが、前腕にはサイコミュ・ハンドを強化する装備「サイコミュ・セスタス」が追加。これはメリケンサック状の炸裂ボルトと給弾ベルト、Iフィールド・ジェネレーターを内蔵しており、ビーム・ガンにもケーブルが接続されている。機体のカラーリングはティターンズに近い配色となっている。

    宇宙世紀0096年、サイド1「シャングリラ」近傍で新生フルスベルク隊と「袖付き」ブランダムール隊の戦闘中に突如現れ、「もう一人のゼナイド」が搭乗。圧倒的な戦力で連邦軍のジョリオン・デイらをMSごと捕獲する。
    最終決戦ではナイトロ隊の中核として再び登場。ロック自身がナイトロ・ユニットに搭乗して出撃するが、ガンダムGファーストDXによってケーブルを切断され、続けてガンダムデルタカイによってナイトロ・ユニットが撃破される。ロックは戦死し、本体は確保された。

  • ガンダムデルタカイ

    • Height19.6 m
    • Weight68.6 t
    • Pilotブレイア・リュード

    型式番号:MSN-001X

    本機は、ペーパープランに留まっていたデルタガンダムの設計と、デルタプラスの開発データをフィードバックすることで完成したデルタ系MSの最終モデルである。頭部のデザインは従来のデルタ系機とは異なり、明確にガンダムタイプを意識したフォルムとなっている。

    この機体は、特別装備の技術実証を目的とした試作機であり、モビルスーツ形態とウェイブライダー形態において兵装の機能や運用法が大きく変化する構造を備えている。これにより、兵装の改良点や性能変化を検証することが可能となっている。

    陸戦仕様では両肩・両膝・足首以下のパーツが換装され、機体重量も若干軽減されている。足首以下は陸戦用百式改と同様にホバーユニットを搭載しており、地上での高機動性を発揮する。

    武装面では、プロト・フィン・ファンネルを装備しており、これはνガンダムに搭載されたフィン・ファンネルのプロトタイプ。ユニット自体に展開機能はないが、開放型バレルから高出力のビーム散弾を放つ。ただし、陸戦仕様では非装備となる。

    シールドとされるパーツは、防御装備というよりも、兵装の格納スペースやウェイブライダー形態時の機首を構成するサブユニットとしての役割が主である。収納された2基のビーム・サーベルは、ビーム・キャノンとしても使用可能で、ウェイブライダー形態でも収納状態のまま2本のビーム刃を展開できる。

    サブ・ウェポン・ラックには3種類のオプション武装から1つを選択して装備でき、ウェイブライダー形態時は機首下部に装着される。

    • ハイ・メガ・キャノン:ΖΖガンダムの頭部武装を参考に設計され、出力は45%に抑えられているが、連射が可能。

    • メガ・マシン・キャノン:サナリィが開発した新型の対空実弾兵器を連装で使用。

    • 炸裂ボルト:フルアーマー百式改に搭載された兵装の攻撃特化版。キャパシタによる高圧電流と爆発衝撃の複合ダメージを与える。

    その他の装備として、頭部に60mmバルカン砲を装備。宇宙戦ではデルタプラスのロング・メガ・バスターを、陸戦ではレールガン付きビーム・ライフルを使用する。

    本機には新型サイコミュシステム「ナイトロ」が搭載されており、ニュータイプ能力を持たない一般兵に擬似的な能力を与えることで、ファンネルなどの複雑な火器制御を可能にしている。ただし、このシステムは搭乗者の強化人間化を引き起こすため、精神的な影響も懸念されている。作動時には、機体各部の駆動部分から青白い閃光が噴き出すのが特徴。

    塗装は白を基調に青と黄色を配したカラーリング。陸戦仕様では、黄色部分とシールドがグレーに、白はよりアイボリーに近い色へと変更されている。