
- Work機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン
- Height19.6 m
- Weight68.6 t
- Pilotブレイア・リュード
型式番号:MSN-001X
本機は、ペーパープランに留まっていたデルタガンダムの設計と、デルタプラスの開発データをフィードバックすることで完成したデルタ系MSの最終モデルである。頭部のデザインは従来のデルタ系機とは異なり、明確にガンダムタイプを意識したフォルムとなっている。
この機体は、特別装備の技術実証を目的とした試作機であり、モビルスーツ形態とウェイブライダー形態において兵装の機能や運用法が大きく変化する構造を備えている。これにより、兵装の改良点や性能変化を検証することが可能となっている。
陸戦仕様では両肩・両膝・足首以下のパーツが換装され、機体重量も若干軽減されている。足首以下は陸戦用百式改と同様にホバーユニットを搭載しており、地上での高機動性を発揮する。
武装面では、プロト・フィン・ファンネルを装備しており、これはνガンダムに搭載されたフィン・ファンネルのプロトタイプ。ユニット自体に展開機能はないが、開放型バレルから高出力のビーム散弾を放つ。ただし、陸戦仕様では非装備となる。
シールドとされるパーツは、防御装備というよりも、兵装の格納スペースやウェイブライダー形態時の機首を構成するサブユニットとしての役割が主である。収納された2基のビーム・サーベルは、ビーム・キャノンとしても使用可能で、ウェイブライダー形態でも収納状態のまま2本のビーム刃を展開できる。
サブ・ウェポン・ラックには3種類のオプション武装から1つを選択して装備でき、ウェイブライダー形態時は機首下部に装着される。
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ハイ・メガ・キャノン:ΖΖガンダムの頭部武装を参考に設計され、出力は45%に抑えられているが、連射が可能。
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メガ・マシン・キャノン:サナリィが開発した新型の対空実弾兵器を連装で使用。
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炸裂ボルト:フルアーマー百式改に搭載された兵装の攻撃特化版。キャパシタによる高圧電流と爆発衝撃の複合ダメージを与える。
その他の装備として、頭部に60mmバルカン砲を装備。宇宙戦ではデルタプラスのロング・メガ・バスターを、陸戦ではレールガン付きビーム・ライフルを使用する。
本機には新型サイコミュシステム「ナイトロ」が搭載されており、ニュータイプ能力を持たない一般兵に擬似的な能力を与えることで、ファンネルなどの複雑な火器制御を可能にしている。ただし、このシステムは搭乗者の強化人間化を引き起こすため、精神的な影響も懸念されている。作動時には、機体各部の駆動部分から青白い閃光が噴き出すのが特徴。
塗装は白を基調に青と黄色を配したカラーリング。陸戦仕様では、黄色部分とシールドがグレーに、白はよりアイボリーに近い色へと変更されている。