型式番号:LM314V23/24
バスターパーツとアサルトパーツは、最初から同時装備が可能な設計となっており、両方を併用した形態は便宜上「アサルトバスター」と呼ばれている。
宇宙世紀0153年6月22日(第49話)のエンジェル・ハイロゥ攻防戦の中で、V2バスターガンダムからこの形態に換装されている。本来は、長距離支援用のバスターパーツと中距離戦闘用のアサルトパーツは戦術的に異なるため、併用することは想定されていなかったが、装備部位が重ならないことから、同時使用が可能である。結果として、対艦隊戦を想定した遠距離装備と、中距離MS戦を想定した防御装備の組み合わせが功を奏し、混戦となったエンジェル・ハイロゥ戦においては理想的な装備構成となった。
実際の戦場では、白兵戦から中・長距離戦まであらゆる戦闘領域でMSの常識を超えた性能を発揮し、スペシャルなパイロットであるウッソ・エヴィンの操縦によって、単機で戦況を大きく左右する圧倒的な戦闘力を見せている。
また、ガンダムタイプのフルアーマー機にふさわしく、装甲をパージすることで戦闘を継続できる機能を持ち、交戦距離の変化に合わせた装備の切り替えが可能だった。これにより、敵艦隊との戦闘開始から要塞突入までの間、状況に応じて増加装備を順次パージしていくことで、V2ガンダム本体は無傷のままリーン・ホースJr.に帰還している。
劇中では、V2バスターのマイクロミサイル・ポッドは装備されておらず、下半身はアサルト形態と同様の構成となっている。設定画にもこの仕様のデザインが公開されており、さらにミサイル・ポッドやメガ・ビーム・ライフルを装備した別バージョンの画稿も放送当時から存在している。
なお、『コミックボンボン』の漫画版ではバスターパーツが登場しないため、この形態は描かれていないが、外伝『オデロ・ヘンリークからの手紙』の第3話では、アニメと同様の形態で登場している。