
- Work機動戦士Vガンダム
- Height15.5 m
- Weight11.5 t
- Pilotウッソ・エヴィン
型式番号:LM314V21
リガ・ミリティアの新たなフラッグシップMSとして開発されたVガンダムの後継機であり、宇宙世紀0153年までの技術を結集した最高性能のモビルスーツ。2機のコア・ファイターが専用仕様で完成している。「史上最速のモビルスーツ」、「宇宙世紀が生んだ究極のモビルスーツ」、あるいは「宇宙世紀史上最強の機動兵器」とも称され、宇宙世紀における最強のガンダムと言っても過言ではない存在である。
ザンスカール戦争では、圧倒的な戦力差を覆すだけの性能で戦局をリガ・ミリティアに傾け、戦略級機動兵器として活躍した。優れたパイロットの操縦によって、たった1機で戦争終結の一因となるほどの戦闘力を発揮している。
このような高性能MSの開発に必要な技術をリガ・ミリティアが単独で手に入れることは難しく、背後にはリガ・ミリティアに有利と判断して積極的に支援に動いたアナハイム・エレクトロニクス社とサナリィの存在がある。また、創設期のメンバーであるミューラ・ミゲルも開発に関わっていたとされる。
機体構造はVガンダムと同様、コア・ファイター、ハンガー、ブーツによる分離合体機構を採用し、各パーツや武装も一定の互換性を有している。一方で、コア・ファイターには革新的な推進機構「ミノフスキー・ドライブ」が搭載されており、従来の推進剤方式を用いた機体をはるかに凌ぐ加速性能と機動力を実現した。
当初はVガンダムのメインスラスターを熱核反応炉ごと換装する「セカンドV」計画が進められていたが、Vガンダムの構造がミノフスキー・ドライブの出力に耐えられないため、新たに本機が設計された。実機の製造は月面で行われ、サナリィの施設提供とアナハイム社の出資を受けて進められた。
ミノフスキー・ドライブの大出力によって余裕が生まれたことで、補助ジェネレーターの余剰出力を利用したアサルトパーツやバスターパーツといったオプション装備も並行して開発された。これらの高機能オプションは、戦場で友軍機が直接取り付けることも可能で、通常は専用設備が必要な増加装備の装着を短時間で行えるという拡張性の高さが、V2ガンダムの運用性をさらに高めている。
劇中では、宇宙世紀0153年5月14日の受領から運用開始当初(第29話~第31話)にかけては「V2(ブイツー)」という呼び名が定着しておらず、「ヴィクトリーガンダムのタイプII」や「ヴィクトリーMk-II」といった名称も使用されていた。