あらゆる生命と平和を愛する、サイバトロンの総司令官。その名の通り、コンボイトレーラー(玩具のモチーフはフレートライナーCOE)に変形する。
武器であるホログラムガンからのホログラム照射により、撹乱作戦を得意とする偵察員。地球の自然に魅せられ、故郷であるセイバートロンよりも地球に愛着を感じ、ひそかに人間になりたいとすら思っている。
右肩に鋭いセンサー兼ホログラム装置を装備し、レーダースコープによる索敵に優れている。右腕にはライン部分を押すことで展開する盗聴用センサーが仕込まれている。カーモードでは潜水と水上走行が可能で、潜水の際は普段は折り畳まれている幌と左右の窓ガラスが展開し、水上走行の際には全てのタイヤを下に向けてエッジを展開する。
物語の序盤では友人としてスパイクと行動を共にすることがあった。ジープに変形する。
射撃の名手。フェアレディZ・S130型に変形する。
多弾頭砲弾とイオンチャージ・ディスパーサーライフルを武器としているほか、背中のエレクトロボルトによる対空攻撃を得意とし、合体兵士にも躊躇なく攻撃する勇猛さを持つ。
テックスペックでは、デストロンに故郷を滅ぼされたという過去があり、その心の傷を隠すために、よくしゃべるようになったとされる。座右の銘では「嫌いになれないデストロンなんて、絶対にいない (I never met a Decepticon I didn't dislike.)」と、デストロンへの憎悪を露わにしている。
両肩にキャノン砲(エレクトロボルト)が備え付けられた、玩具に忠実な姿で描かれているが、色が玩具のものと異なっている。
サイバトロンの小型戦士ミニボットの一人。セイバートロン星にいたころは、下部から本体と一体化した翼が広がる円盤型エアカーに変形していた。地球ではフォルクスワーゲン・ビートルをスキャンし、それに変形する。
人懐っこい性格で、友人を守るため勇敢に戦う。仲間内で最も小柄であり、体力面でも劣る。しかし、己を卑下することはなく、勇気や機知を活かした行動力を備えており、活躍が多い。テックスペックでもミニボットであることへの誇りを感じさせる。一人称は「オイラ」で、口癖は「ほーんと」。大型オートボットの中でもコンボイ(Optimus Prime)を心から慕っている。アニメでは、作戦に成功すると「早くコンボイ司令官の喜ぶ顔が見たいな」、敵地で死を覚悟すると「コンボイ司令官にさよならを言いたかったよ」と、コンボイへの思いを口にしている。
また、その体の小ささから来る隠密性と勇気は、肉体的な弱さを補って余りある。サイバトロンのメンバーの中で最も燃費と視力に優れている。左腕に無線、左肩にレーダーを備えており、カーモードでは潜水機能を有する。武器としては通常のビームガンのほか、先端が三つ叉の矛状になった水中銃を使用したことがある。
地球の少年スパイクと親しくなり、スパイクを乗せて移動するシーンも多く、度々行動を共にするようになる。第25話「メガトロン地球征服作戦Part1」では、メガトロン(Megatron)の策略によって地球人が自分たちを悪と誤解した際、仲間が「だから信用できない」と言うのに対し、「(昔から共に戦っていた仲間以上に)一番の親友は人間」と反論した。
名前の由来はマルハナバチ。
向こう見ずで血気盛んな戦士。強情な性格で、リジェを裏切り者と誤解し、独断で破壊しようとしたり、誤解が解けても素直に謝れなかったりする。
第1話から「デストロンの奴らを2、3人、血祭りにあげてきます」(原語版では「デストロンの奴らのけつを蹴っ飛ばしてやりたいですよ」)と発言し、デストロンとみるや銃撃を加えるなど、過激な行動も多い。敵に果敢に立ち向かう勇気は誰にも負けないが、それが彼自身の首を絞めることもある。
ポルシェ・924ターボに変形。カーモードでは、タイヤを収納して展開するエッジによる水上走行が可能。ロボットモードでは手から(カーモードでは車体右後部に仕込まれた噴射口から)ガスビームを発射する。使用する銃も爆発性から冷却用まで多様な種類のガスが発射でき、狙撃用バズーカも使用する。
サイバトロンのダイノボット部隊の指揮官。ティラノサウルスに変形する。
ロボットモードの頭部は、目鼻口が付く他のダイノボットと異なり、ゴーグル(ダイノボットではスラッグのみ目がゴーグルになる)とマスクになっているのが特徴。
ホイルジャックの手によって作られたトランスフォーマー。頭脳回路が小さいため、知能は低い。
性格は傲慢で、力で相手を叩き潰すことを好み、自身を「世界最強のロボット」と豪語。恐竜こそが最強の生物と思っている。コンボイの命令を無視することもあるが、サイバトロンが窮地に陥った際には駆けつける場面もあり、スパイクやカーリーら地球人に助けられたことでコンボイの指揮下に入る。
『2010』以降も知能の低さは変わらないが、幾分性格が丸くなり、命令にも従うようになった。また、恐竜こそが最強の生き物と考えていたため、同じ恐竜型のダイナザウラーの存在を悔しく思っている。
ブロントサウルスに変形するダイノボット。
脚力が強く、地割れを起こすことができ、同じ技を持つフレンジーを慄かせた。武器はブラスターで、恐竜形態の両目からビームを発射する。
サウンドウェーブの心理分析では「最強の指導者に追従する」という結果が出たが、これに対しメガトロンは「馬鹿」と評した。しかし、グリムロックを単に強いからという理由でリーダーと認めているわけではないようで、『2010』第26話「原始の呼び声」では、馬鹿にされるとスナールの次に反応していた。
馬鹿と評されてはいるものの、デストロンとの初戦闘の際、スラッグから敵と味方を見分ける方法を聞かれた際には、サイバトロンのエンブレムで識別することを提案し(この際スラッグから「頭が良い」と言われている)、宇宙船が墜落してくるのを理解できずに見ていたスナールを突き飛ばして助けるなど、判断能力が低いわけではない。
名前の意味は「泥沼・ぬかるみ」であり、湿地帯での戦いを得意とするという設定に由来する。
トリケラトプスに変形するダイノボット。
白い小ぶりのレーザー銃「エレクトロンブラスター」が武器。恐竜形態での口からの火炎放射の威力は強力で、「バーベキューにしてやる」と豪語したサンダークラッカーのお株を奪った。この火炎放射は溶接に転用することも可能。また、角にはビーム発射機能を、襟巻きにはビーム反射能力を備えている。
サウンドウェーブの心理分析では「ひたすらに好戦的」とされているが、これに対しメガトロンは「喧嘩好き」と評した。部隊が訓練のためダイノボットアイランドに行かされた際には、「喧嘩ができる」という理由で気に入っていた。
ダイノボットのサブリーダー格であり、『2010』ではグリムロックが死んだと思われた際、グリムロックに代わってダイノボットを率いていた。
名前の意味は「残滓・鉱滓」であり、そうなるまで溶かし尽くすという設定に由来する。
第8話「謎の巨大隕石」にて、先の3体の活躍を受けて新造されたステゴサウルスに変形するダイノボット。
背中の黄金のプレートはソーラーコレクターで、陽光の下で体力を10倍に増幅する。製作者のホイルジャック曰く「ソーラーエネルギーを充填させた時が真骨頂」だが、そうでなくとも戦闘能力は他のメンバーに遜色ない。恐竜形態では鼻の穴と尾からビームを放つほか、剣先からもビームを発射できる。
ダイノボットのメンバーの中では最も影が薄く、『ザ・ムービー』での出番はわずかで、台詞は一言もなかった。『2010』第26話「原始の呼び声」では、アニマトロンがグリムロックを馬鹿にすると最初にいきり立っていた。
名前の意味は「(野獣の)嘶き」であり、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』では唸るように自分の名前を叫んでいた。
エアーボット部隊の指揮官。
生真面目な性格で、前身が輸送機だったころは低空飛行しかしたことがなかったため、高所恐怖症だった。しかし、テックスペックによると、他者に構っている間は自分の恐怖を忘れるという。コンボイはこれを見抜き、「私にいい考えがある」とあえてシルバーボルトをエアーボット部隊の指揮官に任命。任務をこなすうちに恐怖症を克服していった。
また、人間や空を飛べないサイバトロン戦士を軽蔑する他のエアーボットメンバーを諭すなど、リーダーとしての指揮力も発揮する。
Series101 F-BTSCのコンコルドに変形。機体下面の静電気バッテリーに空気中の分子から取り除いた電子を15万ボルトまで貯え、機首から稲妻を放電する。武器は静電放射ライフル。
スペリオンに合体する際には、胴体に変形する。
エアーボット部隊の5体が合体した姿。エアーボット全員の意志がデストロン壊滅へと統一された戦闘マシンであり、勇猛果敢に戦う。
合体時に両腕を振り上げガッツポーズをとるのが特徴で、サイバトロンには珍しく目が赤色になっている(玩具CMでは青色)。武器は静電気放射ライフルで、アニメでは腕に直接取り付けられている。
『スクランブルシティ発動編』では「パワータイプ(左右の手足を入れ替える)」が登場し、他に「アタックタイプ(右腕:エアーライダー、左腕:スリング、右脚:ファイアーボルト、左脚:スカイダイブ)」が存在するが、合体に失敗する。
テックスペックによると、頭脳の機能的な制約のため、戦況の変化に対する柔軟な対応が苦手である。
負傷者運搬担当および修理要員。救急車に変形する。
穏やかな性格で戦いを好まない。金属の結晶構造を崩壊させるデクリスタライザー・カノンを装備。武器は光子銃。
『2010』では、メトロフレックスのトランスフォームコグを奪われた際に責任を感じ、除隊しようとするが、「戦士である必要はない」という仲間たちの励ましによって自信を取り戻す。このほか、戦闘で足が麻痺した地球人に「スーパーレッグ」を用意するなど、医療機器の製作も行う。
カーモードでは後部の扉から一対のアームを出し、患者を収納する。
ガーディアンに合体する際には、左腕に変形する(玩具カタログなどでは左脚になっている)。
第62話「スカイファイアーの再生」(原語版第7話『Fire in the Sky』)にて初登場。セイバートロン星の科学者であり、大戦以前はスタースクリームの旧友だった。大型のSFジェット機に変形。宇宙にエネルギー探索に出た際に遭難、地球に墜落し北極の氷の中で長い間眠っていた。デストロン軍団によって発見され、スタースクリームに勧められるままに軍団に加入するも、温厚で争いを好まないスカイファイアーは彼らの非道なやり方に嫌気が差し、サイバトロン側に就く。デストロンの熱源強奪計画を打ち破るが、力尽きてしまい再び氷の中に消えてしまう。その後、サイバトロンたちによって救助され、正式にサイバトロン戦士となった。
武器はミサイルを発射する銃、四門の粒子ビームキャノン、八基の熱追跡光子ミサイル。ビークルモードでは人間やミニボットを初め、通常サイズのトランスフォーマーも乗せることが可能。
ニュージーランドのコミック版ではコンボイに代わりサイバトロンの司令官となる。
地球ではワルサーP38に変形。変形後は射手を必要とし、主にサウンドウェーブやスタースクリームが担当する。名前は「100万倍」を意味する「mega」と「TRON」から由来する。
変形すると機動力がほとんどなくなり、スタースクリームの胴体にぶら下げられて移動する場面も見られた。
知力、体力、狡猾さを駆使し、荒くれ者揃いの軍事トランスフォーマー「デストロン」をまとめ上げ、宇宙支配の野望を推し進める。作戦立案、実行、兵器開発など、あらゆる分野に精通。目的は、テックスペックの座右の銘「圧制を通じての平和(Peace through tyranny)」からもわかるように、自由を封殺した上での平和創造である。
軍団の運営は軍事執行体制であり、不満分子も少なからず存在する。しかし、それすら許容する器の大きさを持ち、スタースクリームの度重なる裏切りにも命を奪うことはせず、降格させることすらしなかった。彼が行動不能になると、トリプルチェンジャーやビルドロンがリーダーに名乗りを上げたが、メガトロンは全員を叩きのめし、それでも裏切りを大目に見ている。
テックスペックでは弱点が不明とされ、サイバトロンにとっては手強い敵に見える。しかし、どんな磐石な計画もコンボイによって狂わされることが多く、これがメガトロン最大の弱点といえる。また、スタースクリームの忠告を軽視したり、彼の反逆を招いたりして失敗することも多い。作戦準備では慎重な一面を見せるが、成功が見えた途端に調子に乗り、途中で発覚した問題点をコンボイやスタースクリームに指摘されても軽視する傾向がある。
さらに、あらゆる分野に精通したリーダーであるため、デストロン兵士たちは戦闘や諜報以外の面でメガトロンに依存しがちであり、彼が不在になると何をしていいのかわからなくなるという問題を抱えている。絶対君主であるがゆえに、これが裏目に出ることも弱点の一つといえる。
歴代のデストロンリーダーの中では、利害の一致する局面でサイバトロンと手を組む場面が比較的多い。共通のピンチに直面した際には、拳銃形態の引き金をコンボイに託すこともあった。
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の第1話から登場。役割は防衛参謀。光線銃に変形する(なおトランスフォーマー マスターピース版の説明書には「レーザーバルカン」と表記されている。)。声を担当したのは英語版がコーリー・バートン、日本語版が島香裕。上半身だけ、または下半身だけロボットモードにする中間形態も存在するが、劇中では披露していない。
メガトロン/Megatronに絶対の忠誠を誓い、セイバートロンの留守を預かる。メガトロンも忠勇無双かつ己が分を弁えた軍人の鑑と考えている。サンストームらジェットロン部隊や非変形の部下を率いてセイバートロンをほぼ制圧していた。
テックスペックによると、あらゆる周波数の電磁波を致死性レーザーに変化させる能力とホログラム映写能力を持ち、エネルギー消費の多さをカバーするために核燃料を摂取している。手持ち武器は専用のビームガンで、自身のガンモードを模している。左手がレーザー砲になっており、そこから通常のレーザーや当たった物体を消滅させるレーザーを放つ。ガンモードではメガトロンと異なり自力で浮遊が可能で、ガンモードに変形した状態でブルーティカス/Bruticusに使用されたことも。また、座右の銘に「軽はずみな行動よりも明晰な思考を先行させよ(Clarity of thought before rashness of action.)」とあるよう論理に重きを置く反面、冷酷で感情に疎い性格をしている。
メガトロンへの忠義に厚いという点では、野心家であり、デストロン軍団のボスの座を狙うスタースクリーム/Starscreemとは対照的だが、そういった上昇志向の違いから、セイバートロン星ではスタースクリームの行動に振り回されたり、怒りを買ってしまうシーンも目立つ。
『ザ・ムービー』ではユニクロン/Unicronの襲撃の際、迎え撃とうとするが、以後国内外ともにアニメには登場しておらず、戦死したという見方もある。
マーベルコミックではテックスペックの「論理に重きを置く」という設定を踏まえて自分こそリーダーに相応しいと考えている策謀家であり、アニメと逆にメガトロンと敵対し、刺客としてアニマトロンを送り込んだこともある。
IDWコミックでは戦前はヒューマノイド型の外見であり、当時セイバートロン星を支配していた評議会の議員であったことが明かされる。当時、ほとんどの議員がオルトモードによって個人の人生を位置づける「機能主義」を掲げて人種差別や格差社会を招いていた中、その腐敗政治を一掃しようと尽力するも敗れ去り、頭部や両腕を機能の劣るパーツに変えられるエンプラータ/empurataに大脳モジュールへ直接洗脳処置を施すシャドウプレイ/Shadowplayを受けてしまい、現在の姿と「論理に重きを置く」性格に変わってしまったらしい。
ドリームウェーブ社のコミックでは、セイバートロン星でウルトラマグナスと結託して指揮権を握っているストーリーがある。
メガトロンの右腕。ポータブルカセットプレーヤーに変形。その諜報能力を駆使して、仲間の弱味を握る陰険さや、卑劣な作戦を好む一面を持っている。
体の大きさを変えて日用品として人間社会に潜入したり、電磁波により他者の心を読むブレインスキャン、石油などのエネルギー資源からエネルゴンキューブを生成する機能、飛行能力などの能力も備えている。
常に無感情。顔のデザイン上、表情もうかがえず、冷静沈着な行動を取っているが、ラジカセに変形するブロードキャストだけには敵愾心を剥き出しにする。また、第39話(英語版では第46話)「チルドレン・プレイ」でトランスフォーマーよりも巨大な宇宙人の子供アロンの飼い猫・ナイトロー(こちらもトランスフォーマーより巨大)に追いかけられた際には、珍しく慌てながら仲間に救援を求めていた。
音波を使った攻撃や工作活動を得意とし、胸のケースにはカセットテープから変形する小型ロボットの部下「カセットロン」を収納している。セイバートロン星にいたころは街灯を思わせる形態に変形。スパイ活動を行っていた。
一人称は主に「俺」(まれに「私」)。原語版でも日本語版でも、常に片言で発言する。
第55話(英語版では第60話)「ひきおこされた戦争」で、エアーボットが飛ばされた過去のセイバートロン星でもメガトロンのそばにいたことから、デストロンには900万年以上前から所属していたことが分かる。元は街灯TFのはずが出身地はセイバートロン星ではなく、音楽惑星の出身であるとされている。
カセットロンを出撃させる際の掛け声は「イジェクト」、胸部に収容する際の掛け声は「リターン」。
自らがリーダーとなるよりは、組織内での栄達を志向するタイプである。スタースクリームのように表立ってメガトロンへ反逆する場面はないが、その一方で日和見主義の一面もあり、『ザ・ムービー』ではメガトロンを含めた負傷兵の放逐に賛同し、スタースクリームがメガトロンを捨て去ろうとした際にも止めに入らず、メガトロン亡き後スタースクリームとビルドロンが新リーダーに立候補する中、サウンドウェーブも立候補していた。
『2010』第14話「音楽惑星の挑戦」では録音機能を生かして活躍した。
続く『ザ☆ヘッドマスターズ』でブロードキャストと相打ちとなり死亡するが、サウンドブラスターとして復活する。
武器は「振動ブラスターガン」と右肩の「エレクトリックランチャー」。左手から100万ボルトのサイバートニックエレクトロウェーブを放つ。玩具では銃身を外すことにより乾電池に変形させ、背部に収納が可能。額の飾りには無線が仕込まれており、戦闘時にはそこと胸部から攻撃用の音波を出している。
初代(G1)より時系列上過去のストーリーである『ビーストウォーズ』に、起動前の姿が登場。『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』の第20話においても一瞬ではあるが、同型のトランスフォーマーが登場している。
アナザーストーリーに当たる『ギャラクシーフォース』では、サウンドウェーブと同型のステレオが登場している。
また、デストロンマークはサウンドウェーブの顔がモチーフになっている。
デストロン航空参謀かつ軍団のナンバー2であり、自称「ニューリーダー」を名乗る野心家。
白地に赤のラインが入ったボーイング F-15 イーグルに変形する。リーダーであるメガトロンに対し、事あるごとに反逆を繰り返しており、デストロンの覇権掌握を目論む。元は科学者で、サイバトロンとデストロンとの戦争が始まる前は惑星探査に従事していたが、戦争のスリルを好みデストロンのメンバーになった。加入した動機にしては本質的に臆病だが、キザでうぬぼれが強く、狡賢いゆえに、己の能力に強い自信を抱いており、現在の地位に不満を持っているものの、メガトロンの能力の高さの前に忸怩たる、憤懣やる方ない思いを抱いている。
仲間からは一定の評価は得ているものの、自分が失敗したり、ピンチに陥ると、その責任をすぐ仲間に擦りつける卑怯な性格ゆえに軽んじられているのが常であり、人望があるとは言い難い。そのため、ジェットロン部隊のリーダーであるにもかかわらず、部下や他のデストロンたちからそう思われていない節が見られる。ただ、口のうまさを生かして、脅迫、恫喝など様々な手で、ようやく相手を丸め込んで命令している。一方で旧友のスカイファイアーに対しては、行方不明になった時は探し回り、「俺がデストロンのリーダーになったらお前をナンバー2にしてやる」と語るなど、ある程度は友情を持っている模様。
調子に乗りやすい性格はメガトロンに似ているが、利益を真っ先に自分が得ようとしたり、危険な作業や重労働を仲間に押し付けようとしたり、優秀なメンバーを弾き出そうとする態度や行動が見えたり。しかし、6世紀の世界から戻って来た際にメガトロンを懐かしがり、第54話「ブルーティカスの攻撃」では宇宙を飛行中に偶然セイバートロン星から追放されたレーザーウェーブと出会い、前回自身がけなしていたはずのレーザーウェーブの救援要請を承諾するなど調子のいい面も見られる。軍団全体の利益よりも私利私欲を優先させるため、メガトロンに比べ仲間からの評価は良くないだけではなく、そのことが原因でサイバトロン勢を圧倒していても、デストロン側が自滅して敗北に繋がるケースも多い。『ザ・ムービー』では負傷した同型の仲間(サンダークラッカーとスカイワープ)を宇宙へ追放している。
メガトロンに反逆してはいつも失敗し、「この愚か者めが!!」と逆襲され、そのたびに「どうか、お許しを…」と卑屈に謝り通し、一応制裁は受けるものの、命や役職までは奪われずに、大抵はそれだけで許される。スタースクリームのナンバー2の反逆児というキャラクター性は、後の様々なシリーズに受け継がれていった。
元科学者・探検家ということもあり、創意工夫という点ではデストロンの中では優れている。中世にタイムトラベルした時には、現地調達した材料(現地民から奪った財宝、炭、鳩の糞など)で発電機と黒色火薬を作り出してエネルギーと武器を補充することに成功し、また捨てられていた兵器からコンバットロンを造り、さらに反乱を起こした際の安全装置を付けるなどぬかりない点を見せている。
その一方で物事を実証する面では大いに問題があり、せっかく集めたエネルギーを利用して砲塔の実射試験を行ってメガトロンの叱責を受けたり、綿密な実験を繰り返すメガトロンに「まだやるんですか?」とぼやいた挙句、余計な行動であわや計画が失敗するということがよくある。また、人間たちから強奪したエレクトロ・セルの稼働に慎重だったメガトロンの警告を軽視して、装置を実験稼働させた結果、爆発事故を起こしてしまい、「まったくこのスタースクリームめ!!」と激怒させたこともある。
さらにもう一方で危険予知能力にも優れ、作戦の危険性や問題点を発見し、実際に指摘した通りになるのだが、日頃の反逆行為が災いし、それをメガトロンに進言しても無視されてしまい、メガトロンがようやく言葉の正しさに気づいたころには既に手遅れになっている。また、メガトロンが同盟関係にあったアトランティス王ナーギルに闇討ちされかけたのに気づいて阻止したものの、サイバトロンの攻撃を受けた上、事情を理解していないメガトロンに叱責されてしまった。
両腕に装備しているレーザー銃から機械を麻痺させるナルビームを発射する。戦車を爆発させる効果を見せたこともある。また、胸にミサイルランチャーを備え、クラスターボムを射出し、この二つの武器は戦闘機に変形した状態でも使用可能。
劇中ではナルビームに関して誇示する発言も口にすることがあり、なかなかの自信を持っているが、メガトロン相手には「へなへなレーザー」と呼ばれてしまい、あまり通用しない模様。ナルビームは手に持って発射することも可能で、他には腕の一部を展開し、三連装でミサイルを発射したこともあり、右手の人差し指から人間の手から銃を落とすビームを発射したこともあった。
戦闘機に変形した状態での巡航速度はマッハ2.8とデストロン最速を自称する。他にもパチンコ型の武器を使用し、武器ではないが、腕を引き込んでドリルややっとこ型のマニピュレーターを出す機能も披露している。また、ビークルモードでは、下部から空輸用のアンカーを射出できる。
またナルシストで、容姿にも自信があり、アニメ版においてその顔は同型のジェットロンより色黒である。また、自分のクローンを見て「こんなにハンサムとは我ながら驚き」という感想を述べたこともある。
スタントロン部隊のリーダー。ドスの利いた声で命令を下し、部隊から恐れられている。
コンボイトレーラー(玩具におけるモチーフは、ケンワースK-100 エアロダイン キャブオーバー)に変形する。元の車は警察を恐れない運転手が暴走させていた。
同じコンボイトレーラーに変形するサイバトロンの総司令官・コンボイを必要以上にライバル視し、陸の王者の座を賭けてコンボイに戦いを挑むが、返り討ちにされる。
メナゾールに合体する際には、胴体に変形する。
『2010』では、エネルギー不足にもかかわらず自らのエネルギーをガルバトロンを復活させるために差し出すなど、メンバーの中では冷静かつ忠実である反面、狂気に満ちたガルバトロンの行動に不信感を抱く。
武器はサイクロンガンとアイオナイザーソード。
なおアニメ版には登場しないが、小型車も搭載しており、メナゾールの胸部の装甲とすることもできる。
デストロンの航空兵ジェットロンの一人。セイバートロン星にいた頃は三角錐型の戦闘機に変形していたが、地球ではスタースクリームと同じくF-15に変形する。ボディカラーは紫と黒。地球で最初に覚醒したトランスフォーマー。
その名の通りワープを得意としており、2.5マイル(約4km)の範囲でワープが可能であるが精度は移動距離に反比例する。武器としてはスタースクリーム同様、両腕のレーザー「サイドワインダー」および「可変口径マシンガン」(本編未使用)を装備している。右手を引き込むことで展開・発射するミサイル砲(本人曰く「とっておき」だが、障害物に当たっても爆発せずに跳弾し、制御不能)も使用する。戦闘機に変形した状態では下部から空輸用のアンカーを射出できる。
デストロンの航空兵ジェットロンの一人。セイバートロン星にいた頃は三角錐型の戦闘機に変形していたが、地球ではスタースクリームと同じくF-15に変形する。ボディカラーは水色とグレー。
両腕に装備された銃からの火炎放射器によるファイヤーアタック、両腕に仕込まれた二連砲から発射するドローンロケット、ソニックブームを得意とする。戦闘機に変形した状態では、下部から空輸用のアンカーを射出できる。
卑屈で事勿れ主義な性格であるが、他のメンバーに比べれば温厚な性格であり、突飛な言動で喧嘩になった仲間をたしなめている。なお、仲間やメガトロンが慌てたり驚いたりしている様を指して「ヒューズがぶっ飛びそうだったってよ」や「ヒューズでも飛んだのか?」などとヒューズにからめて表現するのが癖。
デストロンNo.2であり上官のスタースクリームには不満を持っており、「付き合っていると碌なことがない」と発言したこともある。メガトロンの下では安心して戦えると思っているが、テックスペックでは、デストロンの主義に懐疑的な面を持ち、宇宙支配にも賛成できていないとされている。
装軌式ショベルカーに変形。デバスターに合体する際には、右腕に変形する。自己評価が低くスクラップばかり喜んで見つけてくるので負け犬扱いされている。「ショベルの探知機を使った素材発掘の仕事を任されていなければデストロンから追い出されていただろう」という意見も出る。アニメ版では他のメンバーと仲が良く、ビルドロンの一員であることを幸せに思っている。
デバスターに合体しようとした際、ダイノボットに隙を突かれて集中攻撃を受けたり、メカの不調のためにミックスマスターに修理を受けていたところをサイバトロンに見つかってメガトロンに叱責されるなど、災難に遭うことが多い。ドリルをフロントに取り付けることで「ドリルミサイルショベル」になる。
武器はビームガン。『ムービー』ではサイバトロンのシャトルを強奪した際、プロールを射殺する。
カブトムシ(海外版ではゾウムシ)に変形。設定の違いから、日本版では「角」とされている部分が海外版では「口」に該当するため、そこから物を食べるシーンがある。
他のメンバーとは異なる自身の角を模した形状の迫撃砲が武器で、そのビームガンから破壊された物体に付着し、再生させる光球も発射する。角からセレブロシェルを打ち込み、相手をコントロールする能力を持つが、セレブロシェルを破壊されるとダメージが自身に跳ね返る。
セレブロシェルによる計略を練るなど部隊の中で冷静だが、シャープネルからは根が卑しいと言われている。またメカに詳しく、くの一ロボ・ナイトバードの体を改造強化してサイバトロンを襲わせたこともある。
フェラーリ・308に変形する。前身の描写はない。武器はブラスター。
メナゾールに合体する際には、左脚に変形する(アニメ版では玩具とは逆に、ボンネット側が下向きになった状態で合体する)。
スタントロンの中でも特に乱暴な走りを好み、メンバーは彼の近くで走るのを嫌がる。
『バイナルテック』の海外版である『オルタネーターズ』のディセプティチャージの正体はワイルドライダーではないかという説がある。その根拠は、ディセプティチャージが『バイナルテック』で発売されると発表された際、ワイルドライダーとして発表されていたためである。その後ブラックウィドーに修正されたが、最終的にはカラーリングが変更されて、アーシーとなった。
ポルシェ 928に変形する。銀行強盗が使っていた車が素体。
メナゾールに合体する際には、左腕に変形する。
武器はエア・コンプレッサーガン。他のデストロン兵士同様に空も飛べるが、そのことを卑怯だと思っている。
テックスペックでは座右の銘が「俺たちは皆、ただの錆の餌にすぎない(We are all just food for rust.)」となっており、「戦いに意義を見出せない悲観的な運命論者」の一面を覗かせる。
マスク状の口だが、エネルゴンキューブを摂取する際にはマスクの上部が開く。
『2010』では、エネルギー不足に陥っていた際に渋々エネルギーを差し出す。
『バイナルテック』ではダッジ・バイパーに変形。
このボディは本来、サイバトロン戦士のものになる予定だったものを強奪したもので、サンストリーカーと酷似した顔を持つ。
原隊であるスタントロンとは別行動を取っているが、BT体は合体機構に対応していないため、原隊に戻ると元のボディに戻されるのではと恐れている。
スタントロン部隊の5体が合体した姿。スピードはもちろんパワーもすさまじく、デバスターはおろか、アニメ版ではテックスペック上で互角であるはずのブルーティカスも問題としない。
武器はモーターマスターと同じく、サイクロンガンとアイオナイザーソード。腕の内側にビーム砲を装備している。
茶色と紫のスペースシャトルに変形する(元はアメリカ軍の大型爆撃機B-17だった)。自分の武器であるアイオニックブラスター(玩具ではイオンブラスター)に拘りを持ち、空からの爆撃を何よりも好む。
小惑星を牽引して宇宙空間を航行できるほどのパワーを持ち、同じスペースシャトルに変形するアストロトレイン同様、巨大化して仲間の輸送も可能。シャトル時はX線レーザーが武器。
ブルーティカスに合体する際は、右腕に変形する。なお、「突撃エアーボット」では翼の部分がブルーティカスの胸となっている。玩具では、ブルーティカスの胸部は翼をモチーフとしているものの、ブレストオフの翼として合体する機能はない。
自分の姿がかなり気に入らないらしく、「こんなブサイクな姿を人前にさらせるか!!」と発言したこともある。
オンスロート以外の4人は、ブルーティカスの手足として自由に合体できる(スクランブル合体システム)。
ジープに変形。サイバトロンとデストロンの戦争を「ビジネス」としか考えておらず、武器商人や武器・トランスフォーマーのパーツの値段相場に明るい。
右腕に取り付けた拡散ブラスターとジャイロガンが武器。
アニメ版ではどういうわけか玩具と違いハウンドを彷彿とさせるようなデザインのジープに変形し(なお、初期稿では玩具に準じたデザインのジープだった)、ロボットモードのデザインも腰にジープのフロントマスクを反映させたデザインに大きく変更されている。
ブルーティカスに合体する際には、右脚に変形する。
『バイナルテック』ではジープ・ラングラーに変形。コズミックルストによる戦術兵器を開発し、BT計画発動の原因となった。このボディはフォースバリア放射器や妨害電波送信パネルが備えられているが、これらの機構はスィンドルの制御系に合わないため、オフラインの状態で放置されている。
コンバットロン部隊の5体が合体した姿。
武装は背中にある2門のキャノン砲とソニック・スタンガン、左肩のプロペラ。AIレベルは並のトランスフォーマーを大きく下回るが、トランスフォーマー1の怪力を持つ。
デバスターを倒しメガトロンを追い詰めるが、メナゾールに撃破される。その後、セイバートロン星を占拠したが、スタースクリームが反乱を起こした際に備えて付けておいた背部の機能停止装置により機能が停止し、その後メガトロンの手によって破壊されたかに思われたが、破壊されたのは偽者であり、本物のブルーティカスは再プログラムされ、メガトロンの命令に忠実に行動するようになる。