
デストロン航空参謀かつ軍団のナンバー2であり、自称「ニューリーダー」を名乗る野心家。
白地に赤のラインが入ったボーイング F-15 イーグルに変形する。リーダーであるメガトロンに対し、事あるごとに反逆を繰り返しており、デストロンの覇権掌握を目論む。元は科学者で、サイバトロンとデストロンとの戦争が始まる前は惑星探査に従事していたが、戦争のスリルを好みデストロンのメンバーになった。加入した動機にしては本質的に臆病だが、キザでうぬぼれが強く、狡賢いゆえに、己の能力に強い自信を抱いており、現在の地位に不満を持っているものの、メガトロンの能力の高さの前に忸怩たる、憤懣やる方ない思いを抱いている。
仲間からは一定の評価は得ているものの、自分が失敗したり、ピンチに陥ると、その責任をすぐ仲間に擦りつける卑怯な性格ゆえに軽んじられているのが常であり、人望があるとは言い難い。そのため、ジェットロン部隊のリーダーであるにもかかわらず、部下や他のデストロンたちからそう思われていない節が見られる。ただ、口のうまさを生かして、脅迫、恫喝など様々な手で、ようやく相手を丸め込んで命令している。一方で旧友のスカイファイアーに対しては、行方不明になった時は探し回り、「俺がデストロンのリーダーになったらお前をナンバー2にしてやる」と語るなど、ある程度は友情を持っている模様。
調子に乗りやすい性格はメガトロンに似ているが、利益を真っ先に自分が得ようとしたり、危険な作業や重労働を仲間に押し付けようとしたり、優秀なメンバーを弾き出そうとする態度や行動が見えたり。しかし、6世紀の世界から戻って来た際にメガトロンを懐かしがり、第54話「ブルーティカスの攻撃」では宇宙を飛行中に偶然セイバートロン星から追放されたレーザーウェーブと出会い、前回自身がけなしていたはずのレーザーウェーブの救援要請を承諾するなど調子のいい面も見られる。軍団全体の利益よりも私利私欲を優先させるため、メガトロンに比べ仲間からの評価は良くないだけではなく、そのことが原因でサイバトロン勢を圧倒していても、デストロン側が自滅して敗北に繋がるケースも多い。『ザ・ムービー』では負傷した同型の仲間(サンダークラッカーとスカイワープ)を宇宙へ追放している。
メガトロンに反逆してはいつも失敗し、「この愚か者めが!!」と逆襲され、そのたびに「どうか、お許しを…」と卑屈に謝り通し、一応制裁は受けるものの、命や役職までは奪われずに、大抵はそれだけで許される。スタースクリームのナンバー2の反逆児というキャラクター性は、後の様々なシリーズに受け継がれていった。
元科学者・探検家ということもあり、創意工夫という点ではデストロンの中では優れている。中世にタイムトラベルした時には、現地調達した材料(現地民から奪った財宝、炭、鳩の糞など)で発電機と黒色火薬を作り出してエネルギーと武器を補充することに成功し、また捨てられていた兵器からコンバットロンを造り、さらに反乱を起こした際の安全装置を付けるなどぬかりない点を見せている。
その一方で物事を実証する面では大いに問題があり、せっかく集めたエネルギーを利用して砲塔の実射試験を行ってメガトロンの叱責を受けたり、綿密な実験を繰り返すメガトロンに「まだやるんですか?」とぼやいた挙句、余計な行動であわや計画が失敗するということがよくある。また、人間たちから強奪したエレクトロ・セルの稼働に慎重だったメガトロンの警告を軽視して、装置を実験稼働させた結果、爆発事故を起こしてしまい、「まったくこのスタースクリームめ!!」と激怒させたこともある。
さらにもう一方で危険予知能力にも優れ、作戦の危険性や問題点を発見し、実際に指摘した通りになるのだが、日頃の反逆行為が災いし、それをメガトロンに進言しても無視されてしまい、メガトロンがようやく言葉の正しさに気づいたころには既に手遅れになっている。また、メガトロンが同盟関係にあったアトランティス王ナーギルに闇討ちされかけたのに気づいて阻止したものの、サイバトロンの攻撃を受けた上、事情を理解していないメガトロンに叱責されてしまった。
両腕に装備しているレーザー銃から機械を麻痺させるナルビームを発射する。戦車を爆発させる効果を見せたこともある。また、胸にミサイルランチャーを備え、クラスターボムを射出し、この二つの武器は戦闘機に変形した状態でも使用可能。
劇中ではナルビームに関して誇示する発言も口にすることがあり、なかなかの自信を持っているが、メガトロン相手には「へなへなレーザー」と呼ばれてしまい、あまり通用しない模様。ナルビームは手に持って発射することも可能で、他には腕の一部を展開し、三連装でミサイルを発射したこともあり、右手の人差し指から人間の手から銃を落とすビームを発射したこともあった。
戦闘機に変形した状態での巡航速度はマッハ2.8とデストロン最速を自称する。他にもパチンコ型の武器を使用し、武器ではないが、腕を引き込んでドリルややっとこ型のマニピュレーターを出す機能も披露している。また、ビークルモードでは、下部から空輸用のアンカーを射出できる。
またナルシストで、容姿にも自信があり、アニメ版においてその顔は同型のジェットロンより色黒である。また、自分のクローンを見て「こんなにハンサムとは我ながら驚き」という感想を述べたこともある。