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機体リスト
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

共收録 12 台の機体。
  • クロスボーン・ガンダムX1フルクロス

    • Height15.9 m
    • Weight24.8 t
    • Pilotトビア・アロナクス

    型式番号:XM-X1

    グレートキャニオンでの戦闘で破損した腕部をフリントのパーツを利用して修復する際、フルクロスが装着されるとともにカラーリングはX1本来のものに戻された。胸部のガトリング砲を除けば、本体の機体仕様はパッチワーク以前に戻されている。またこの修理の際に残存する予備パーツを全て使用したため、事実上「最後のクロスボーン・ガンダム」となった。両腕はフリントのものが利用され、ブランドマーカー兼ビームシールドに戻された。予備部品として残されていたX3用の腕部Iフィールドジェネレーター4基が改修され、フルクロスのスカルヘッドとして両肩の1つの部品へ使用されている。

    X1は幾度もの戦いを経ているため、『鋼鉄の7人』作戦が実行された時点では新造されたフルクロス以外、傷だらけである。

    手持ちの武器としてはスカルハートが使用したピーコック・スマッシャーと、X3が使用したムラマサ・ブラスターを装備する。

  • ガンダムF90 インターセプトタイプ(木星決戦仕様)

    • Pilotミノル・スズキ

    "II" ではないF90にIタイプのミッションパックを装備した姿(型式番号:F90I)。ビーム・ランサーの替わりに、小型核ミサイルを装填する5連装ミサイル・ランチャー(ミサイル補給時はランチャーごと交換)を取り付けたビーム・ライフル一体型ショット・ランサーを携行する。またフライト・シールドには、パイロットのミノルがミッチェル・ドレック・ナーから引き継ぐ形で、F99 レコードブレイカーの頭文字 "RB" をモチーフとしたエンブレムが描かれる。両肩には、F90II用の増加スラスターが追加されている。

  • 木星決戦仕様F91

    • Pilotミッチェル・ドレック・ナー

    別名は『ミッチェル・ドレック・ナー搭乗 木星決戦仕様F91』である。『鋼鉄の7人』においても当初はハリソンが搭乗していたが、連邦軍上層部からの命令がなければ動けない彼に代わりミノル・スズキが乗り、後にミッチェル・ドレック・ナーが搭乗し、木星帝国残党との戦いに使用された。木星強襲作戦「鋼鉄の7人」では、サナリィで行われたチューニングにより量産化の際にオミットされた機能のいくつかが再現されており、試作機であるF91に近い性能を有するに至っている。また、木星圏内での活動を想定して推力も上げられている。本作の描写では「質量を持った残像」たるMEPEを起こしたともとれる動きにより、木星帝国総統・影のカリストが乗るリーベルダス・デクストラ・ディキトゥスに致命傷を与える戦果を挙げるも、反撃を受けて相打ちの形で撃破されている。

    ドレックがこの機体に乗ることになったのは「鋼鉄の7人」実行直前であったため、チューン済みの機体にはすでに当初乗る予定だったミノル・スズキの「M」のマーキングがされていた。しかし、ドレックのファーストネームがミッチェルであることが分かったため、書き換えられることなくそのまま使用された。

  • ビギナ・ギナII(木星決戦仕様)

    • Pilotギリ・ガデューカ・アスピス

    ギリが使い慣れたクァバーゼが戦闘可能な状態の機体が無くなった事と修復に時間をかけれる状況では無いため、サナリィにあったビギナ・ギナⅡをギリ専用に改修された機体。左腕の出力強化型ビームシールドは撤廃され、代わりにギリが使い慣れた木星帝国のクァバーゼに付けられていたスネークハンド(触手状のアーム・マシンウィップの先端に、丸鋸状のビーム・ソーを装備させた武器)を装備、5発の核弾頭ミサイルが装着されたショットランサーを携行する。

  • アラナ・アビジョ

    • Pilotローズマリー・ラズベリー

    鹵獲したアラナにジュピトリス9から回収したアビジョの頭部パーツとトトゥガが重火力支援機の予定だった際に造られたキャノン砲を取り付け、遠距離援護用のMSとして改修した機体である。その武装のせいか機体バランスは劣悪であったらしく、劇中では支援メカ「ノッセル」とペアで運用されている。搭乗者はローズマリー・ラズベリー。

  • バーラ・トトゥガ

    • Pilotバーンズ・ガーンズバック

    クロスボーン・ガンダム本編で撃破され、放置されていたトトゥガをサナリィのスタッフが回収、レストアした機体である。外見上の変化は少ないが、先の戦闘で内部構造はほぼ破壊されており、改修というより「ガワだけ再利用した総取っ換え」と書いた方が適切である。

    パイロットはバーンズ・ガーンズバック。バーラとはスペイン語で弾丸の意。

    木星での決戦に合わせ、両腕のハンマーハンドがジュピトリス9から回収したトトゥガが重火力支援機の予定だった際に造られた二連装ビームキャノンアームに換装されているのが最大の特徴である。また、左肩にマシンキャノンが装備されている。

     

  • アンヘル・ディオナ(木星決戦仕様)

    • Pilotエウロペ・ドゥガチ

    エウロペが救助された際に一緒に回収されていたアンヘル・ディオナを改修した機体。

    背部のX型のスラスターを翼のような大型スラスターに変更し、フォールディングアーム付きのウェポン・コンテナを肩背部に装備、スピードキング(イカロス)から移植されたミノフスキー・ドライブ・ユニットのコントロールユニット兼作戦指揮機となる。また、光のカリストによる搭乗者のエウロペへの一方的な精神感応による読心を防ぐために、ニュータイプ研究所の過去の資料を基にサナリィが製作した脳波遮断機を装備している。

    武装はバタラと同じビームライフルとX1フルクロスの装備であるピーコックスマッシャーを使用している。

  • レコードブレイカー

    • Pilotヨン・サンニー, ユリシーズ・レオパルド, ミッチェル・ドレック・ナー

    型式番号:F99

    サナリィ第2月面開発研究所で開発中のMSで、従来は戦艦サイズの機体にしか搭載できなかった「ミノフスキー・ドライブ・ユニット」を搭載した初のMSである。これにより既存のMSをはるかに超える機動性を得ることに成功している。

    のちのV2ガンダムとは異なり、ミノフスキー・ドライブ・ユニットはV字ではなくX字状の4基となっている。開発にはオーティス、ミューラと呼ばれる人物が関わっているが、『機動戦士Vガンダム』に登場する同名のキャラクターとの関連は不明。理論上、地球-木星間をわずか1週間(150時間)で航行可能な性能をもつが、パイロットの居住性は考慮されていないため、食料やエネルギー・パックなどを搭載したオプション・ユニットが必須となる。なお、サナリィのスタッフにはMSに必要以上の高性能は好ましくないという意見もあり、上層部の評価もあまり芳しくない。

    ミノフスキー・ドライブの搭載自体が開発目的であるため、本体フレームにF97(クロスボーン・ガンダムおよびフリント)のものを流用、パーツの75パーセントが共通となっている。この機体のためにF97用の部品もわずかながら製作されており、海賊軍残党が補給を受けている。武装はフリントの物が流用されている。頭部はゴーグル型センサーと「とさか」のようなパーツが後部に長く伸びた外観となっているが、連邦軍にプレゼンテーションをする際にはガンダムタイプのもの変更する予定とされる。カラーリングはオレンジと黄色を基調とする。

    3機が製作され、月面にてテストをおこなうが、その情報を察知した木星帝国軍の襲撃を受け3機とも撃破される。機体データと予備パーツも研究所内に突入した別働隊によって破壊され失われるが、この際に資料の一部が木星帝国に強奪されており、のちにこれをもとにしたファントムが開発されている。

     

  • アンヘル・ディオナ

    • Pilotエウロペ・ドゥガチ

    アラナのSサイズフレームを一部に採用し、胸部と太もも部分の新規パーツを変更するこで軽量化に成功した、ディオナの改良モデル。

    旧型と同じくデモンストレーション機体であるため、ビームシールドといった実戦を想定した装備はされていない。また、武装については劇中において一切登場していない。

    クラックス・ドゥガチの後妻であるエウロペ・ドゥガチが地球へと亡命中、木星軍追撃部隊に襲われ乗船する輸送船を脱出する際に搭乗していた。

  • コルニグス

    • Pilot影のカリスト

    アマクサで得られたデータを基に、クァバーゼなど「死の旋風隊」のMSのデータを統合し、木星帝国製クロスボーン・ガンダムの完成形として生み出された可変型MS。アマクサとは違って培った技術を積極的にアレンジし総合性能を上昇させることを優先しており、外見にクロスボーン・ガンダムの面影は全く無い。その結果、アマクサから性能は更に向上し、オリジナルのクロスボーン・ガンダムを凌駕するスペックを持つに至った。

    クァバーゼからの後継要素としてMA形態への可変機構があり、怪鳥のような特異な外見の高機動モードになる。可変機構は機体フレームの一部を回転させることで腕部と脚部の位置を入れ替え、脚部を伸ばして翼状にすることで行われる。このモードでの脚部は大気圏内の空力学的な翼やAMBAC作動肢としてだけではなく、内蔵されたスラスターごと方向や位置を移動させることで推進ベクトルを変化させ、高速かつ変幻自在な機動を可能としている。ただしこのような複雑な運用は本来想定外であり、影のカリストの卓越した操縦技術あっての戦闘機動である。この「大型の可動式スラスター」というアイデアは、クロスボーン・ガンダムの背部に装備されたX字型の可動スラスターを発展させて作られたものである。

    携帯型の武装はビーム・アックスを内蔵した専用のビーム・ライフルで、MA形態でもマニピュレーターで保持し使用できる。このマニピュレーター指先はビーム・クロー兼ビーム・マシンガン発射口になっており、腕部と脚部の入れ替え機構を活かしてあらぬ方向から斬撃を仕掛ける奇襲にも用いられる。MA形態では頭部内蔵のメガ粒子砲も使用可能で、クロスボーン・ガンダムのビームシールドを容易に貫通可能な出力をもつ。

    コルニグス(cornix)は、ラテン語でカラス属の「ハイイロガラス」を意味する。

     

  • インプルース・コルニグス

    • Pilot影のカリスト

    コルニグスに大気圏内行動用オプション「インプルース・パーツ」を装着した重力下仕様。肩部アーマーおよび脚部スラスターに追加パーツを装着し、推力強化・空力調整することで宇宙空間と同等の機動性や操縦性を維持している。脚部パーツの先端には合計14基の小型フェザー・ファンネルポッドが収容されており、火力の大幅な強化にも貢献している。

    コルニグスのように可変機構の一部を変形させることはできなくなっているが、怪鳥のようなMA形態は健在であり、MSと同様にMA形態もインプルース・パーツで強化されている。

    インプルース・コルニグス (Implse Cornix) は「推進力を持つハイイロガラス」を意味する。

     

  • ディキトゥス

    • Pilot光のカリスト, 影のカリスト(バイオ脳)

    木星帝国の新総統「光のカリスト」と「影のカリスト」が建造に関わったMSである。

    コルニグスと同じく、木星帝国の次世代型MSで、その性能は地球圏製MSを大きく上回る。最大の特徴は、MS形態から手を模したMA形態に変形できる点である。この形態では、四肢からのIフィールドバリアーを集中することによりビーム兵器を無効化でき、その強力な「握力」でビームシールドと重装甲で防御するバーラ・トトゥガを握りつぶすことすら可能であった。唯一の弱点と言えるものは、MA形態時に背面までIフィールドが無いことだが、この機体の機動性を上回ることは出来ないと設計上問題にならなかった。本来、手の形状を模す必要性は無いが、これはカリスト兄弟の歪んだ精神性を反映したものとされている。

    左右対称に2機生産されており、それぞれ「ユーリスディス・シニストラ・ディキトゥス」(ラテン語で正義さす左指)、「リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス」(ラテン語で自由なる右指)とそれぞれ名付けられ、両新総統の乗機となっている(リーベルダスは弟・影のカリストの意識をコピーしたバイオ脳が操る)。これらの名称は総統専用機に冠せられた称号であり、ディキトゥスが正式な機体名である。白と紫のツートンカラーで塗られており、どちらも頭部側が紫となっている。

    「ディキトゥス (Digitus)」は、ラテン語で「指」を意味する。