木星戦役から3年後のU.C.0136年。ブラックロー運送を営む傍らで、クロスボーン・バンガードとしてコロニー間の紛争等に介入してきたトビア達。
そんな時、トビアは木星軍残党に追われていたエウロペという妙齢の美女を保護する。彼女はクラックス・ドゥガチの後妻にして、ベルナデットの養母でもある女性だった。エウロペの口から、木星帝国は彼女の弟達である新総統光のカリスト・影のカリスト兄弟のもと軍備を立て直し、木星圏から地球への超長距離コロニーレーザー攻撃計画「神の雷計画」を発動していることが告げられる。
しかし、エウロペが地球圏に到達した時点で、コロニーレーザー「シンヴァツ」の第一射予定時刻までは2週間の猶予しか残されていなかった。通常の航法では地球から木星までは3か月以上を要し、既に地球圏から大軍を木星圏に送り込む時間はない。トビア達は限られた時間の中で、シンヴァツ発射前に木星圏に到達する手段の確保と、少数精鋭の部隊で破壊工作を行うための7名の優秀なパイロットの確保という、2つの課題に直面することとなる。