百獣王ゴライオン

これは大宇宙に伝わる伝説の巨大ロボットの物語である。誰が造ったのかは定かではないが、5つの宇宙ライオンの頭を持つことから、いつしか百獣王ゴライオンと呼ばれるようになった。

ゴライオンの前に敵は存在せず、無敵を誇っていた。しかし、ついには宇宙の神に戦いを挑むという無謀な行動に出る。しかし神は「その力をなぜ宇宙の平和に役立てようとしないのか」と詰問し、なおも攻撃を止めないゴライオンに対して「己の力を過信する者は、その力によって敗れるのだ」と叱咤。その結果、ゴライオンは5体の獅子に分割されることとなった。こうして数千年の時が流れる。

西暦1999年。長きにわたる冷戦の末に勃発した第三次世界大戦によって、人類は滅亡の危機に瀕していた。そんな中、宇宙旅行から地球に帰還した黄金旭たち5人の少年は、無残に変わり果てた故郷の姿に絶望する間もなく、突如現れたガルラ大帝国の宇宙船に拉致されてしまう。第三次世界大戦が繰り広げられている間、ガルラ大帝国は半獣人の支配者として全宇宙を征服していたのである。

しかし、黄金たちは自由を求め、ガルラ帝国の宇宙船を奪って脱出を試みるものの、追撃を受ける。そんな中、謎の光に導かれ、彼らはアルテア王国に不時着。そこで5人はファーラ姫と出会い、5体のライオン型メカの存在を知る。

ファーラ姫は、ガルラ大帝国の圧政を阻止するため、5人にライオン型メカを託し、伝説の守護神ゴライオンを復活させるよう願う。

こうして、黄金旭たちはライオン型メカを操り、百獣王ゴライオンを復活させ、全宇宙を支配するガルラ大帝国への反撃を開始するのだった。