- Height30.3 m
- Weight53.1 t
- Pilotアサキム・ドーウィン
スーパーロボット大戦に参戦する作品
アサキム・ドーウィンが駆る漆黒の人型機動兵器。スフィアの一つ「夢見る双魚」を搭載したスフィア搭載機。
驚異的なスピードや高速形態への変形機構、武装の構成、魔術的な必殺技の演出など、多くの点で風の魔装機神・サイバスターとの類似が指摘されている。
巡航形態への変形プロセスはサイバスターと似ているようで異なり、基本的に移動時にはこの形態を取らず、「レイ・バスター」使用時に一時的に変形するのみ。通常時は「黒神形態」、巡航時は「黒鳥形態」と呼ばれる。
物語での活躍
大時空震動に先駆け、宇宙世紀世界と荒廃世界に出現。この時点で既に「知りたがる山羊」を奪取しており、宇宙世紀世界ではカイメラの協力者としてZEUTHと対決。最終的には軌道エレベーターでZEUTHの「悲しみの乙女」「傷だらけの獅子」のスフィアを狙い、セツコ・ランドと激突するも敗北、爆散した。
しかし、ADWにおけるカラミティ・バースの発生に伴い復活。リモネシア跡に転移し、「揺れる天秤」のクロウ、新帝国インペリウムの「偽りの黒羊」のアイムを狙って再び戦いに身を投じる。その正体や目的は依然として謎に包まれたまま、多元世界を駆け抜けたが、最後はクロウたちの活躍により火星のZONEに封印される。
天獄戦争序盤、クロノに属するツィーネ・エスピオによって封印から解放され、サイデリアルのリアクターを牽制すべく戦いに飛び立つ。
正体
その正体は、別の世界で生み出された因果律を操るための人型機動兵器。
「アカシックレコード制御システム」を搭載し、「至高神ソル」と同種の機能を持つ。ロボット大図鑑の解説によると、スフィアを取り込みシュロウガ・シンへ変貌することで、本来の力をほぼ取り戻したとされる。それまでは十分な力を発揮できていなかった。
元々の姿は現在の悪魔じみた形状ではなく、幾多の破界と再世を経て、知的生命体の思念・記憶・霊力を吸収・変換することで変貌していった。
シュロウガは因果律制御システムであると同時に、マン・マシン・インターフェースを備えた人型機動兵器でもある。しかし、戦死したのか、あるいは機体を放棄したのか、元のパイロットは何らかの理由で姿を消し、惑星エス・テランに流れ着いた時には無人だった。そのため、新たな乗り手を求めたシュロウガは、代用品としてアサキム・ドーウィンを作り出した。
その後、「怒りのドクトリン」によりシステムの一部を解析され、「無限輪廻」が組み込まれた結果、アカシックレコードシステムを応用して並行世界の同一存在が重なって存在し続ける現象が発生。これにより、シュロウガは消滅・復活を繰り返し、そのたびにアサキム・ドーウィンを何度も生み出し続けた。
つまり、アサキムに無限地獄を味わわせている実行犯は、御使いではなくシュロウガ自身である。
原型機について
元の姿は最後まで判明しなかったが、サイバスターとの類似性や「アカシックレコードに触れて因果律を操る」システムの存在が、「サイバスター、またはその並行した同一存在」である可能性を示唆している。
ただし、シュロウガ・シンの姿が「本来の機能を取り戻した状態」とされており、元々人型の顔や青いフレームを持つ点、武装が外装に集約されている点などから、サイバスターとは異なるデザインだった可能性もある。
設定上、シュロウガは知的生命体の負念や霊力を吸収して変貌する中で、「人型機動兵器である」という根幹部分が変わらなかった。これは、シュロウガの原型となったマシン、または生成時に参考にされたマシンの特性が関与しているとされる。
その「原型」については確証がないものの、負念や邪霊、怨霊などをエネルギーに変換する能力が鍵になると考えられている。