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ツヴァイザーゲイン

ツヴァイザーゲイン
  • Height42.9 m
  • Weight133.8 t
  • Pilotヴィンデル・マウザー

型式番号:EG-XX

シャドウミラーの指揮官ヴィンデル・マウザーが搭乗する大型の特殊人型機動兵器。ソウルゲインの予備機にヴァイサーガのパーツを組み込み、さらにEOT(異星人技術)も導入して改修が施された機体で、ソウルゲインやヴァイサーガよりも高い性能を誇っている。ソウルゲインの改造機であるため、ソウルゲインとは互換性があり、腕部などのパーツは特別な設備がなくてもパイロット操作で換装できる。

この機体には未完成の次元転移装置が搭載されている(AシリーズとOGシリーズで設定が異なる)。転移装置は、現状のシステムでも自機や周辺の味方機を空間転移させることは可能だが、転移距離は限定的である。また、この装置は「次元転移弾」として広範囲の相転移を実行し、周囲を一斉に破壊する広範囲破壊兵器としても使用可能である。

次元転移装置が完成すれば、安定して平行世界間を転移することができ、ヴィンデルはこの力を利用して、平行世界全体に戦火を拡大させようとしていた。

機体のデザインはソウルゲインとヴァイサーガを合わせたような構造を持ち、ある意味でスーパーアースゲインのリデザインともいえる。正式名称が呼ばれることは少なく、「ツヴァイ」と通称されることが多い。

スーパーロボット大戦A

同作におけるシャドウミラーの次元転移装置は、詳しい技術が語られていない部分が多いものの、ボソンジャンプとは異なる手法を用いていることが確認されており、転移時にボソン反応は見られない。しかし、もしボソンジャンプの技術を組み込むことができれば、転移装置の安全性が飛躍的に向上するため、シャドウミラーはその技術を狙っていた。また、OGシリーズよりもシャドウミラーの転移装置の技術力は高く、時間はかかるものの、安定した装置の再開発も可能であった。

宇宙で開発が進められていたこの装置は、ヴィンデルがロンド・ベル隊の実力を直接確認したいという意向で、試作段階ながら一度地球へ降下する。ヨコスカ基地に向かっていたロンド・ベル隊が、ナデシコのオモイカネの誤認識で混乱していた際に、シャドウミラーは空間転移を行い姿を現したが、この時は深入りせずに撤退した。

その後、ギガノス機動要塞付近の宙域で、シャドウミラーがロンド・ベル隊に投降を勧告する場面がある。しかし、主人公がシャドウミラーから離反し、ツヴァイとレモンの機体に自爆攻撃を行ったため、転移装置を含むツヴァイは損傷を受け、修復に時間を要した。

転移システムが修復された後、シャドウミラーはジャブローを壊滅させるために次元転移装置を転移弾として使用。ヴィンデルはこの決断を惜しんでいたが、装置を取り外し、ジャブロー地下に仕掛けることとなった。レモン・ブロウニングは、この次元転移弾が爆発すれば半径50kmの空間が消滅すると説明している。

後に新たな次元転移装置が完成し、シャドウミラーはネオ・ジオンのハマーン・カーンと取引を行い、アクシズをグリプス2の射線から転移させることに成功。ロンド・ベル隊がアクシズに突入する頃には、転移装置が完全に完成し、ヴィンデルはその力を使ってアクシズごとロンド・ベル隊を地球軌道上に転移させ、地球へ落下させようとした。

しかし、シャドウミラーは最終的にロンド・ベル隊に敗北。ヴィンデルのツヴァイは主人公機に取り付かれ、アクシズの軌道を逸らすための次元転移弾として使用され、ヴィンデルは消滅した。

OGシリーズ

OGシリーズでは、ヴィンデル・マウザーが搭乗するツヴァイには、次元転移装置「システムXN」の一部である『アギュイエウス』が搭載されています。システムXNは非常に貴重であり、悪用されないようにするため、ギリアム・イェーガー(ヘリオス・オリンパス)から破壊すべき対象として認識されていました。シャドウミラーもシステムXNを安定させるため、ギリアムを捕らえようとしていました。ただし、シャドウミラーが平行世界からの転移に使用したのは『アギュイエウス』ではなく『リュケイオス』です。『アギュイエウス』はツヴァイの頭部に搭載されており、ギリアムが乗り込むためのスペースも存在しています。

連邦軍内では、ツヴァイは「ホーンドマン(角男)」というコードネームで呼ばれています。地球への転移後、レモンやイーグレット・フェフの協力を受けて、アースクレイドルでシステムXNの調整が進められました。実戦テストとして転移し、ハガネ・ヒリュウ改隊の戦力を確認するために姿を現しましたが、この時点では本格的な交戦は避けられました。

シャドウミラーはその後再び登場し、ロンド・ベル隊に武装解除を要求しましたが、W17ラミア・ラヴレスが離反し、アンジュルグのコードATAによる自爆でツヴァイとシステムXNが損傷し、修復に時間を要しました。システムXNは複製が不可能な貴重な装置であるため、Aシリーズの次元転移装置のように取り外して別の用途に流用することはありません。しかし、レモンによってシステムXNの量産試作型が開発され、試作1号基が急遽完成しましたが、これは次元転移が不可能で、同次元内での不安定な空間転移のみが可能でした。

その後、シャドウミラーとギリアムが対峙するホワイトスターはアインストに侵食され、異形の状態へと変貌。システムXNが十分に完成していないまま、ヴィンデルはギリアムを捕らえ、次元転移を試みようとしましたが、ラミアとギリアムに阻まれ、ツヴァイは大破、ヴィンデルも死亡しました。大破したツヴァイでもシステムXNはまだ機能しており、ギリアムはハガネ・ヒリュウ改隊をホワイトスターから転移させようとしましたが、アインスト・アルフィミィの干渉により、アインスト空間と現実世界を繋ぐ「鍵」として利用されてしまいました。

最終的に、システムXNはアインスト空間から脱出する際、元の世界への扉を開くために使われ、その後ギリアムとラミアによって完全に爆破・破棄されました。

『ジ・インスペクター』では、最終的にギリアムに破壊された点は同じですが、地球へ向かうベーオウルフに対抗するため、レフィーナの提案でアギュイエウスを使い、一部のメンバーを先回りさせるために使用されたという異なる展開が描かれています。

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