アルクトスに伝わる伝説の青いGEARで、現在は失われた存在とされている。最大の特徴は四肢に配置されたハイパープラズマドライブ(HPD)で、これを高速回転させることで旋風を発生させ、タイヤのように地面を高速で走行することも可能。動力源にはハイパーデンドーデンチと呼ばれる巨大な単三乾電池を使用し、バックパックから挿入する形式となっている。
この機体は2人乗り仕様で、パイロット同士の動作が一致しないと操縦できない構造を持つ。皇女ベガが惑星アルクトスから脱出する際に持ち出し、ガルファの地球侵攻時にはベガと吉良国がパイロット候補とされていたが、機体自らが北斗と銀河を選び、2人をコクピットに迎え入れた。
戦闘時は通常、銀河の少林寺拳法の動きに北斗が合わせて操縦する。コクピットは酸素を逃がさない構造となっており、宇宙空間でもパイロットがマスクなしで活動可能。作中では北斗が単独で操縦する場面もあり、その原因は明確にはされていない。
GEAR本部および宇宙船メテオから出撃する際には、レッドの射出用コクーンを使用する。後に鳳牙が戦力に加わると、操縦システムが改修されて単独操縦が可能となり、銀河によって運用されるようになる。ただし、北斗のためのコクピットは残されており、ガルファとの最終決戦ではフェニックスの導きにより、再び2人での操縦が行われた。
この2人乗りのシステムは、アルテアの言葉によれば、一方が苦戦する時には支えとなり、一方が暴走すれば抑えるという、理想的な高度防衛機構に基づく設計であるという。