ペガス内部に搭載された「テックセットシステム」を用い、人間の細胞を圧縮・強化することで、あらゆる環境に対応可能な超人「テッカマン」が誕生する。この変身プロセスは以下の手順で進行する。
まず、城二が「ペガス!テックセッター!」と呼びかけると、ペガスが「ラーサー!」と応答し、脚部にあるセッタールームが開く。城二がその中に入りステップに乗り「パワーラップ!」と叫ぶことでシステムが作動し、セッタールームが閉鎖。内部のターミナルグリップを握ると、細胞を強化するために全身が鎖帷子のような装甲で覆われ、続いて強固なプロテクターが装着される。
次に、エネルギー源であるボルテッカが旋回しながら額に装着され、最後に特殊な高圧電流が全身に注入されることで細胞が強化され、プロテクターがカラー仕様に変化。この際、目の黄色いグラスに映る瞳の瞳孔が消える現象が発生する。この電流は非常に強力で、適合しない者は重度の火傷や死亡する危険があり、システムに適応できるのはごく限られた人間のみとされる。
テッカマンは宇宙空間での活動を目的としているが、スラスターなどの推進装置は装備されておらず、基本的には慣性移動かペガスに騎乗して移動を行う。
このテックセットシステムは改良の余地が多く、変身には特定の波長を受け入れる体質と、それに耐える強靭な精神力・肉体が必要とされている。現在のところ、変身できたのは南城二と、ワルダスターに誘拐され操作された少年ビリーのみである。ビリーが変身できたのは偶然に近く、「地球人なら変身できるだろう」というワルダスター側の根拠なき判断によって試された結果だった。他の兵士が実験で使用された際には、適合できず死亡している。
さらに、テッカマンには変身時間の制限があり、限度を超えると細胞が崩壊し、適合者であっても死に至る。城二の場合は最大で37分33秒までしか維持できず、この数値は個人差があるとされている。加えて、生涯でテックセットできる時間にも上限があるとされ、すべてのエネルギーを使い果たすとプロテクターは分解し、仮死状態に陥る。時間内であれば宇宙空間に投げ出されても即死はしないが、蘇生にはペガスからのエネルギー供給が必要不可欠である。