型式番号:F90III Y
「未知なる型式」のうちの2番目の "Y" として開発される。建造されていたF90の3号機の素体をベースに開発されており、そのため「F90サード」とも呼ばれる(F90特有の識別コードから "F90Y" とも呼ばれる)。F91と同時期に開発されたともいわれるが、その開発目的はF91で一応の到達点に達した超高性能MSを、F90と同等のテストベッドとして使用するためである。
さらに、対抗企業がフォーミュラ計画のデータを盗用しているとの情報もあるため、コア・ブロック・システムを搭載し、データの漏洩を防ぐために機体のデータ管理と管制中枢をコア・ファイターに集約する形で設計されている(パイロットの生還率向上も考慮)。また、かつて機体を強奪されたことを教訓とし、コア・ファイターそのものを機体稼働のキーとしている。コア・ファイターの後部には、MS形態時のバックパックとしても機能するブースターを装着する。コア・ブロックは背部から水平にドッキングし、キャノピーの部分がモニターに切り替わる。
バックパックの換装も含め、F90シリーズのミッションパックを装備することも容易であり、さらにハードポイントからエネルギーの供給も可能となっている。バイオコンピューターも搭載されているとする資料もあり、パイロットの技量次第では金属剥離効果 (MEPE) も可能とされる。