Follow Us

ネオガンダム(1号機)

ネオガンダム(1号機)

型式番号:RX-99(AFX-9000)

SFPによって開発された、アナハイム・ガンダムの集大成とされる。社内開発コードはAFX(ANAHEIM Formula eXamination)-9000。

シルエットガンダムの完成により、SFPは一応の達成をみる。同機は機体性能の面においてサナリィ製の超高性能機ガンダムF91と同等の能力を獲得していた。しかし、AE社はサナリィのようなバイオコンピュータの製造能力を有しておらず、あくまでハードとしてのF91を模倣したものに過ぎなかった。このため、機体管制および統合システムに関しては教育型コンピュータを基幹とする従来の手法に依存していた。しかし、AEがサナリィを抑え、次期主力MS開発メーカーの座に返り咲くためには、これをあらゆる点で凌駕する性能を持つMSを開発することが必要であった。AEは宇宙世紀0130年代をリードするためのMSを目指し、SFPの裏で「シークレットフォーミュラプロジェクト」を立ち上げ、「ネオガンダム」を開発した。

ネオガンダムにはSFPで得られたデータを基本に、それまでのアナハイム製ガンダムの全コンセプトが導入されている。AEでは、既存のノウハウであっても有効であると判断すれば採用することが往々にしてあり、本機にも運用データ回収およびパイロットの生還率向上のため、40年ぶりにコア・ブロック・システムが採用されている。ドッキング・システムに採用したホリゾンタル・インザ・ボディ形式は、かつて宇宙世紀0083年頃に秘密裏に活動していたガンダム試作1号機に酷似しており、この機体もコア・ファイター(型式番号:FF-XFN1)のエンジンをそのままメインスラスターとして使用することにより、ドッキングで推進機が隠れてしまうというコストパフォーマンスの悪さを解消するとともに、機体自体の軽量化と高出力化を図っている。バックパックにはビーム・サーベル兼用のビーム・カノンを装備しており、コア・ファイターの武装としても機能する。同時期にサナリィもF90IIIYで同様のコア・ブロック・システムを採用しているが、技術的なつながりはなく、双方の開発者たちが機体の性能向上のため、まったく同じ方式を採用するに至ったとされている。また、専用武装である「G-バード」の開発過程において、ようやくAEにおいてもサナリィのヴェスバーに搭載されていた大規模コンデンサー技術が確立された。

仕様の異なる試作機2機が宇宙世紀0123年2月にロールアウトした。調整は漫画版では戦艦エイジャックスで、MSハンドブックでは月面のAE本社で行われていたとされている。これらの各種能力を充実させたネオガンダムは、次期主力MSのベースとして地球連邦軍への納入が内定していたとされるが、その後の経緯は不明である。

以上のようにF91を「叩き台」として開発されたネオガンダムのスペックはF91を越えるものとなっているが、それでもなおF91のバイオセンサー稼働状態のリミッター解除時の機動は、ネオガンダムを抜きん出るであろうと推測される。

機体管制にブッホ・コンツェルンから入手したネオ・サイコミュ・システムをコア・ファイター内に搭載した機体。

機体とリンクし、手足を使わずとも操縦が可能。

漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』やゲーム『Gジェネレーション』シリーズでは、漆黒に塗装されている。

関連機体