型式番号:OZX-GU01A
ドクター・ペルゲが設計し、資源衛星都市「MO-V」にあるハーマンインダストリが開発・製造を行った高汎用モビルスーツは、「G-UNIT」として知られるガンダムタイプの機体です。ガンダニュウム合金(G-METAL)を装甲に用いる点で、オペレーション・メテオに投入された5機のガンダムと若干の共通点があるものの、直接の関連性はありません。当初、型式番号は「X」を基準としていましたが、OZに接収された段階で変更されました。
この機体の特徴は、その高い拡張性にあります。ドクター・ペルゲが提唱した「G-UNIT」構想に基づき、戦況や作戦に応じて兵装や四肢ユニット、オプションパーツを「リニアロック・ボルト」と呼ばれる特殊な接続機構を用いて容易に換装・着脱できるシステムが採用されています。これにより、宇宙や地上といった環境や距離を問わず、あらゆる領域での戦闘が可能となっています。中でも、ジェミナス01のノーマル形態は基本(地上用)ユニットを備え、非常にシンプルな構造で、標準装備のアクセラレートライフルやビームソードを用いて近~中距離のモビルスーツ戦闘に対応しています。
さらに、ソフト面では「PX(PILOTS EXPERIENCE)システム」が採用されています。このシステムは、パイロットの五感が研ぎ澄まされた状態になるとシステムが反応し、機体の出力を限界まで引き上げるというものです。発動時には反応速度や機動性が大幅に向上しますが、使用できるパイロットが限られており、発動にはパイロットの肉体に大きな負荷がかかるリスクがあります。そのため、リミッターが設定されており、リミッターを無視し続けると機体が崩壊するリスクもあります。
A.C.195年、この機体はアディン・バーネットをテストパイロットとして出撃し、OZプライズの襲撃からMO-Vを守るために運用されました。その戦いの中で、アディンはPXシステムの発動に成功しています。