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機体リスト
超時空騎団サザンクロス

共收録 3 台の機体。
  • スパルタス

    • Pilotジャンヌ・フランセーズ

    部隊内識別記号:ATAC・01-SCA。ヒロインであるジャンヌ少尉が所属する戦略機甲隊(“ATAC”, Alpha Tactical Armored Corps, 直訳は「選抜・戦術機甲軍団〔または 師団〕」)が使用するホバー式の可変戦闘車両です。この車両は、状況に応じて3つの形態に変形可能です。

    1. スナイピング・クラッパー: 高速移動用のホバークラフト形態。
    2. ウォーカー・キャノン: 火力支援用の自走砲または自走式対空砲形態。翼のないガウォークに似た形状で、反動吸収のための2脚を持ちます。
    3. バトル・スナイパー: 精密射撃と格闘のための人型(バトロイド)形態。

    武装:

    • 人型時の両腕には防盾が装着されており、右側には主砲として「220mm プラズマ化イオン砲」、左側には副砲として「36mm 3連装・短砲身プラズマ・パルス発振機関砲」が内蔵されています。
    • 手持ち火器として「28mm レーザー狙撃銃」を装備しています。

    各形態には利用制限があり、たとえばホバークラフト形態では主砲・副砲が後方を向いているため、使用できるのは前方に固定されたレーザー狙撃銃のみです。一方、ウォーカー・キャノン形態では主砲と副砲が使用可能ですが、狙撃銃は使用できません。バトル・スナイパー形態では、すべての武装が使用可能ですが、主砲の威力は反動吸収能力の不足から弱める必要があります。

    バトル・スナイパー形態以外では標準的にオープン・コクピット仕様で、防護は操縦者が着用する動力付き甲冑に依存しますが、選択装備として気密装備を取り付けることも可能です。

  • ローガン

    • Pilotマリー・アンジェル

    部隊内識別記号 TASC・01-SCF。ヒロインの一人、マリー少尉が所属する宇宙機甲隊〔戦術機甲宇宙軍団〕 (Tactical Armored Space Corps , TASC) が第11話まで使用した可変戦闘爆撃機です。全長は約6m強で、この種の機体としては小型で簡易化された設計が特徴です。

    この機体のデザインは、1983年の映画『007/オクトパシー』に登場したホームビルト機であるビード BD-5シリーズのターボジェット発動機Sermel TRS-18-046を搭載したJ型(Bede BD-5J Micro Jet)を基にしています。また、リフティングボディ航空機の形状に関しては、マーティン・マリエッタ社が開発したX-24の後の型とは異なる寸胴のA型が参考にされています。

    この可変戦闘爆撃機は、状況に応じて以下の2形態に変形可能です。

    1. 戦闘爆撃機形態: リフティングボディの機体形状を持つ。
    2. ガウォーク形態: 半人半鳥の形態で、有翼でありながら膝が正立であるなど、人型(バトロイド)形態に近い特性を持つ。

    胴体長は約6.3mと、航空機としても非常に小型です。『超時空騎団サザンクロス スペシャル・ガイドブック』では、航空機(ファイター)形態を「フライング・キャット」、ガウォーク形態を「フライング・ウォーカー」と呼ぶ部隊内の通称が紹介されています。

    ロボテック版では、この機体の制式名称・形式番号はベリテック・ファイター (Veritech Fighter) の略号 VF-8であり、その小さな寸法と重量から、軽戦闘機〔軽・可変戦闘機〕 (Light Veritech Fighter) として区分されます。

  • オーロラン

    • Height12 m
    • Pilotジョージ・ルーカス

    部隊内識別記号 TASC・02-SCF。宇宙機甲隊(Tactical Armored Space Corps, TASC, 直訳は「戦術宇宙機甲〔飛行/航宙〕軍団」)が第13話以降、激化する戦局に対応して使用した可変戦闘機です。全長(全高)12m強、戦闘機形態でのローターを除く胴体長9mと、本作品の可変戦闘機としては最も大型の部類に入ります。

    この機体の命名は、戦乙女「バルキリー」(ワルキューレ)が天空を翔る際に、光り輝く鎧の軌跡が「オーロラ」であるとされた伝承に因んでいます。これは、超時空要塞マクロスに登場した初代可変戦闘機「VF-1 バルキリー」との後継機的な関連を示唆しています。

    この可変戦闘機は、以下の3つの形態に変形することができます。

    1. ファイター形態: 宇宙空間・高空ではX字型翼を固定翼とした戦闘機形態。
    2. ヘリコプター形態: 低空・対地攻撃ではX字型翼を回転翼とした、二重反転式ローターおよびホットサイクル式ローターを備えた複合ヘリコプター(ジャイロダイン)形態。高い安定性と信頼性を持ちます。
    3. バトロイド形態: 追撃掃討作戦に適した人型形態。

    この機体は、陸軍主体の開拓惑星守備軍「サザンクロス軍」の成立経緯上、主に対地攻撃と近接航空支援を目的とした中間形態での運用が重視されています。そのため、超時空シリーズの脚付き変形メカとしては珍しく、ガウォーク形態を持たず、代わりにヘリコプター形態が設定されています。このヘリコプター形態は、胴体が回転翼に吊り下げられる形となり、揚力重心が低くなって高い空中静止(ホバリング)安定性を有しています。これにより、航空電子・操縦制御機器やパイロットへの負担が軽減され、消費エネルギーもガウォーク形態に比べて相対的に低くなります。

    ただし、物語の展開が主に宇宙空間で行われたため、大気圏内低空での対地攻撃を任務とするヘリコプター形態が本編で活躍することは一度もありませんでした。

    設定年代の22世紀(西暦2120年)から遡ること2世紀前の20世紀では、内燃機関の燃費の問題から実用化できなかったホットサイクル式ローターが、熱核タービンエンジンによって実用化され、また、二重反転式ローターもフライ・バイ・ワイヤによる制御が実現されるなど、技術的な進化が見られます。