特務自衛隊TA実験中隊が使用する人型兵器。略称はTA。「骨嵬」の一部である「鬼の腕」とよばれる謎のオーバーテクノロジーを解析し、極秘裏に開発された人工筋肉「マイル1」を採用した最新鋭の二足歩行型兵器。この「マイル1」が人体でいう脊髄を再現しているため、思考と最小限の命令(音声認識)・操作で人間に近い運動能力を発揮する。
劇中では餓沙羅鬼の解明の一環としての骨嵬の解析と再現こそが真の目的であり、TA開発と実戦投入は単なる実験の一部、コストも実用性も(そしてパイロットの安否も)二の次であることが示唆されていた。
アルムブラストは気体爆薬を利用した機動補助システムで脚部に装備されている。本来は登攀時にジャンプしたり、床を掘削したりするのに利用するものだが、ユウシロウは姿勢制御や回避目的での瞬発的な微進、塹壕形成(安宅大尉が着想)などにも用いていた。
肩部にはリフティングウインチを内蔵。これを射出することで傾斜が深い上り坂や、建物の屋上へ一気に登ることが可能。脚部の損傷などで動けない場合、ウインチを地面に射出することで無理やり移動することもできる。
動力は燃料電池であり、そのために低温の液体酸素が搭載されている。脚部のショックアブソーバーが加熱した場合は液体酸素を流用して冷却することも出来る。
本編では北海道八臼岳演習場での17式改の暴走事件以降、首相警護任務や豪和ビルでの対米迎撃戦などで17式改の装備でもある大容量バッテリーパックや25mm機関砲、ミサイルランチャー、ブラストロッドなども用いるようになったが、第三実験中隊の装備としての機体は件の暴走事件でやむを得ず17式改を用いた以外では、一貫して17式のみである。
本編中では「雷電」と呼ばれたことは一度も無い。