ソロ・シップは、地球の植民星ソロ星の地中に埋まっていた巨大宇宙船で、第6文明人が建造したとされる。劇中では、異星人バッフ・クランの襲撃によって壊滅したソロ星からの難民を乗せ、宇宙をさまようことになる。「ソロ・シップ」という呼称は第4話のナレーションから登場し、それまでは単に「宇宙船」と呼ばれていた。当初は「メイフラワ」という名称が予定されていたが、版権の都合で採用されなかったという。バッフ・クラン側では「ロゴ・ダウの船」と呼ばれ、劇場版や小説では4本のメインノズルから「四つ脚」とも表現された。
ソロ星の第2発掘現場で発見された遺跡から出土し、地中に埋まっていたにも関わらず内部には樹木が茂る区画が存在していた。第6文明人の体格が人類より大きかったため、内部は人類やバッフ・クランから見ても広大な空間となっている。航行中に重力が発生しているように見えるが、その仕組みは不明。
第3話終盤では、避難民と共に空襲の中で地中から浮上し、ギジェに「何故地面から宇宙船が!」と驚かれる場面も描かれる。無動力状態のまま飛行・着陸したが、その原因は不明で、第4話以降は動力が稼働して通常運用されている。
イデオンと同じく当初は武装が存在しなかったが、第4話以降、ソロ星駐留軍の残存兵によってグレン・キャノンやミサイルランチャーが多数搭載され、防御力が強化された。さらに甲板前方のドーム状構造物には要塞用大型連装グレン・キャノンが設置され、強力な主砲として機能するようになる。直撃すれば重機動メカを撃破できる威力を誇った。
船体構造は、直方体の本体にドーム状の上部構造物とブリッジ、前方甲板、4本の核融合兼反物質エンジンを左右に配置するというもの。エンジンは180度回転でき、垂直離着陸や逆噴射も可能。ノズル外縁にはランディングギアを装備しており、着地時に展開する。
内部には居住区や森林ドームがあり、難民たちはそこで農耕や家畜飼育を行った。甲板はイデオン3機を並べて合体準備を整えられる広さを持ち、合体後のイデオンを横たえて保管することも可能。
船首にはバリアー発生装置が搭載され、船体全体を覆う防御バリアを展開可能。オレンジ色の光で描写され、内部にも局所的にバリアを発生させる機能がある。これはイデの意志に基づくもので、乗員の制御はできなかった。
さらに甲板内部にはイデオンの追加パーツ4体分や、機関部には波導ガン(イデオンガン)が格納されていた。第28話以降は必要時にソロ・シップ側からイデオンへ射出される形で運用された。しかし発動篇では不具合によりハッチが開かなくなり、イデオンが自力で引き剥がしてガンを取り出す事態となる。その際、内部に多数の死体が転がっている異様な光景も描かれている。なお、この時引き剥がしたハッチはイデオンによって投擲され、敵機を撃破している。