型式番号:MSM-04G
『MSV』で詳細な設定が追加され、のちにアニメ版『機動戦士ガンダムUC』にも登場した。カトキハジメによって改めて設定画が描かれたが、原典をほぼ踏襲している。
アッガイの試作途上で生まれた設計を、重火砲型として転用した機体。両前腕から伸びる各3本の砲身と、レンズのような平たい形状の頭部からゾウの鼻のように伸びる排熱ダクトを兼ねた作動肢が特徴的である。
外観は異なるものの、内部構造はアッガイとほぼ同様。しかし、内蔵火器の搭載による大型化に伴い、水密性の向上が図られている。また、任務上強行突破が必要となる可能性を考慮し、ゴッグに匹敵する装甲と質量を有し、多少の被弾をものともしない堅牢性を誇る。水陸両用MSに分類されるが、本格的な水中戦闘は想定されておらず、あくまで水中航行が可能な陸戦機体として完成している。湿地帯での戦闘の方が適しているとされる。
背部には水中航行用の推進機関を備えた専用ランドセル、足裏にはほかの公国軍水陸両用MSと同等のスクリュー方式による推進装置を持つ。重量の増加により機動性が低下し、モノアイの視界の狭さが欠点とされている。実戦参加記録はなく、生産数も不明。カラーリングはアッグガイとほぼ同様である。