――P.D.323
ギャラルホルンによるアーブラウ中央議会への政治介入は、ついにモビルスーツを用いた武力衝突へと発展した。この事件を収束させたのは、火星からやってきた少年たち「鉄華団」だった。
金星に浮かぶラドニッツァ・コロニーで生まれ育ったウィスタリオ・アファムのもとにも、鉄華団の活躍は届いていた。火星との開拓競争に敗れた金星は、いまや四大経済圏すら関心を示さない辺境の惑星であり、住民たちはIDすら持てず、罪人の流刑地としてしか扱われていない。
そんな故郷の現状を変えたいと願うウィスタリオの前に、「ウルズハント」の案内人を名乗る少女が現れる。
「おめでとうございます。あなたは『ウルズハント』の参加資格を得ました」
その出会いに導かれ、ウィスタリオはコロニーすら簡単に買えるほどの莫大な賞金を懸けたレース――「ウルズハント」の入り口へと足を踏み入れるのだった。