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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
1988-02-20 ~ 1988-02-20

1988年刊行。本来は未発表の映画用シナリオ第1稿を基に改訂され、モチーフ小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』として角川スニーカー文庫から刊行。2014年には漫画化もなされた。

ストーリーの大筋は映画版の展開をなぞるものの、一部設定・登場キャラクター・物語の展開が異なり、正伝とされる『ハイ・ストリーマー』に対して「パラレル的」であるとされる。最大の特徴は劇場版におけるアムロの恋人、チェーン・アギは本作品に登場せず、『機動戦士Ζガンダム』に登場したベルトーチカ・イルマがアムロの恋人として登場する点である。また、ヒロインであるベルトーチカがアムロの子供を身籠っている、クェス・パラヤがチェーンによる攻撃ではなくハサウェイの誤射によって死亡するなどの相違がある。後の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の小説版はこちらの作品の歴史を引き継ぐものとなっている。

MSの名前も異なり、映画版のサザビーに相当するシャア専用MSがナイチンゲール、ヤクト・ドーガに相当するMSがサイコ・ドーガである。また、出渕裕による描き下ろしの口絵では、νガンダムのデザインに小説用のアレンジが施された。このνガンダムはのちにHi-νガンダムとして再設定された。これらのMSはゲームへの登場や模型化など映画版と並行して商品展開されている。第1稿と映画版に上記のような相違があるのは、第1稿が「ガンダム映画化委員会」の審査にかけられた折、「映画でアムロの結婚した姿は見たくない」「モビルスーツの玩具が売れることで厚い市場を形成し、映画を制作する資金が出ているのに、モビルスーツの存在をシナリオで否定しているのはどうなのか?」という意見・批判を受け、大幅に修正したものが採用されたためである。

本作の企画について、刊行したKADOKAWA(当時の角川書店)の井上伸一郎によれば、徳間書店に先を越される形で『ハイ・ストリーマー』の連載が開始された際、冨野の小説作品をシリーズとして出版している角川でも何か書いてほしいと富野に打診したところ、映画の次の仕事を探している富野にとっても渡りに船であったこともあり、映画の初期稿を元に異例の執筆スピードで書き上げられたという。

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