本作は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』で敵側の組織として描かれたティターンズに関わる人物を中心として同作の物語を掘り下げることを目的としている。正義感と誇りを持った若きティターンズ士官達の栄光と挫折、そして不当な賊軍扱いへの反抗を描いていく。
物語は時系列ごとに大きく二つのパートに分けられ、それらが交互に語られる形式で同時進行する。一つは、グリプス戦役後に進むティターンズ排斥の流れの中、戦犯扱いされて軍事裁判にかけられた青年士官、エリアルド・ハンターを救おうとする連邦軍法務局の法務官、コンラッド・モリスの奔走を中心に描く「法廷編」。もう一つは、エリアルドのティターンズ入隊からティターンズ・テスト・チームへの配属、そしてグリプス戦役最終局面までの足取りを描いた「T3部隊編」である。