C.E.73年、ブレイク・ザ・ワールド事件によって大気圏を突破したユニウスセブンの破片は、地球の数多くの都市へと降り注ぎ壊滅的な被害を与えた。これに乗じたテロが地球各所で発生し、連合軍が対応に追われる中、D.S.S.Dのセレーネ・マクグリフが中心となって開発した惑星間探査用MS「スターゲイザー」は宇宙へと飛び立った。
同じころ、事件の混乱に乗じて地球連合軍の新型駆動コンピューターの開発基地がMS部隊に襲撃される事件が発生する。ファントムペインのホアキン隊は、スウェン・カル・バヤンのストライクノワール、ミューディー・ホルクロフトのブルデュエル、シャムス・コーザのヴェルデバスターを派遣しこれを鎮圧。さらにテロリスト潜伏の情報から、避難民を問わずコーディネイターの難民キャンプに対し攻撃を加える。ファントムペインは転戦を続け、ベルリンへのデストロイ護送の任務にはホアキン隊がザフトの襲撃に対抗するも、その際にミューディーが命を落とす。その舞台裏では、D.S.S.Dによってスターゲイザーとその推進装置であるヴォワチュール・リュミエールのテストが無事に成功していた。
ロード・ジブリールの逃亡後、窮地に追いやられたファントムペインは戦況の巻き返しを図るべくD.S.S.Dを襲撃し、スターゲイザーに搭載された無人操縦用AIの奪取に乗り出した。シビリアンアストレイD.S.S.Dカスタムによって応戦するD.S.S.Dだが、ストライクノワールやヴェルデバスターには歯が立たず防戦一方となる。そんな中、有人仕様に換装したスターゲイザーが出撃しストライクノワールと交戦。ヴォワチュール・リュミエールの機能も駆使し圧倒する。同じころヴェルデバスターは戦域でのバッテリー切れによって機能停止し、そのままシビリアンアストレイの集中砲火を浴びて撃破された。
スターゲイザーに搭乗していたセレーネはストライクノワールを捕縛すると、D.S.S.Dトロヤステーション基地の人工衛星「アポロンA」の推進ビームによってヴォワチュール・リュミエールに大出力のレーザー推進を行い、そのまま敵機もろとも金星圏まで離脱した。また、アポロンAは推進ビームをファントムペインの母艦ナナバルクに発射し、これを撃沈した。加速によって意識を失っていたスウェンとセレーネは金星圏で目覚め、帰還のためスターゲイザーに同乗し地球圏を目指す。機体内酸素を節約するためにコールドスリープとなったスウェンは、その中で自身の幼少期や戦友たちの走馬灯を見るのだった。