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フェアリオン・タイプG

フェアリオン・タイプG
  • Height15.4 m
  • Weight28.3 t
  • Pilotシャイン・ハウゼン

型式番号:XAM-007G

リクセント公国の王女シャイン・ハウゼンと、王女の友人ラトゥーニ・スゥボータの専用機。

シャイン王女機のタイプGは金色と赤のカラーリングで、「戦いへの覚悟の証(己と他人の血を流す覚悟)」を象徴している。ラトゥーニ機のタイプSは銀色と青のカラーリングとなっている。

この機体は他のパーソナルトルーパーやアーマードモジュールと異なり、リクセント公国の所有物であるため、国外での使用には国家元首であるシャインの許可が必要となる。そのため、普段ラトゥーニは教導隊で運用しているビルトラプター(ビルトラプター・シュナーベル)を使用している。

開発経緯

観光立国リクセント公国は、DC戦争の影響で受けたダメージからの回復を図る必要があり、その一環として観光キャンペーンで登場したイメージキャラクター「マジカルハートプリンセス セント・リクセ」をモチーフにした観光式典用ロボットが企画され、テスラ・ライヒ研究所に依頼された。このキャラクターはシャイン王女をモデルにしているとされる。

当初の式典用のコンセプトから、世界情勢や王女自身の意向を受けて公国親衛隊の旗機としての役割を持たせる形へと方針が変更された。ただし、戦闘用機動兵器の開発が公然とは行えないため、「恒星間飛行」を目的としたプロジェクト「プロジェクトTD・シリーズ77」の派生機として「式典用機体」という名目で開発された。

機体のコンセプト

設計を担当したフィリオ・プレスティとジョナサン・カザハラは、「攻撃を受けない」というコンセプトで設計を進め、以下の要素を取り入れた:

  • 高い機動性:テスラ・ドライブを7基搭載し、圧倒的な機動性を実現。「超音速の妖精」と称される。
  • 小型化と軽量化:地球側の人型兵器で最小・最軽量の機体フレーム。
  • 電子戦装備:ミサイルジャマーや分身を発生させるハイパージャマーを搭載。
  • 防御力:エネルギーフィールド発生装置を搭載し、防御性能も高い。

一方で、装備の充実により換装武器の搭載量が少ないという制約がある。

操縦システム

  • タイプG:脳波コントロールとDMLS(ダイレクト・モーション・リンク・システム)を搭載。専用パイロットスーツを使用して操作。
  • タイプS:通常のコックピット仕様。

これらのシステムにより、戦闘中の操作性を大幅に向上させている。

W-I3NK(ウィンク)システム

シャイン王女の予知能力を活用し、ラトゥーニが補助するマン・マシン・インターフェイス。緊急時や合体攻撃時に使用され、王女の予知データをラトゥーニが戦術に反映させる。このシステムはラトゥーニの高い操縦技術を前提としており、複雑な状況下での有効性を発揮する。

デザインと評価

この機体の外見は、縦ロールの髪型やスカートを彷彿とさせるデザインで、可愛らしさと奇抜さが特徴。開発者の趣味が大いに反映されており、縦ロールかツインテールかで議論が起きたが最終的に縦ロールとなった。

また、戦闘中に二機がペアで踊る「ロイヤルハートブレイカー」という合体攻撃も特徴的で、モーションにはアイドルのダンス映像が参考にされたという。

一方で、外見については「可愛い」という評価と「金持ちの道楽」という冷ややかな意見が混在している。開発陣からは「ゴスロリオン」という愛称が付けられている。

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