
- Work大空魔竜ガイキング
- Height400 m
- Weight380000 t
- Pilot大空魔竜隊
大文字博士が暗黒ホラー軍団に対抗するため、12年の歳月をかけて完成させた巨大な恐竜型移動要塞〈大空魔竜〉は、1971年3月15日に完成しました。空中移動のほか水中航行や宇宙飛行も可能で、全長400メートル、重量38,000トンの巨体を誇ります。その性能は、空中ではマッハ3、地上では時速200キロ、水上では120ノット、水中では150ノットを記録し、宇宙空間においてはほぼ光速に近い速度を発揮。最大潜航深度は20,000メートル、設計限界荷重は80,000,000トンに達し、動力は原子力・光子力・磁力を組み合わせており、装甲材質には鉄より強くダイヤモンドより固い超金属ゾルマニウム鋼が用いられています。
操縦はメインパイロットのピートが担当する一方、不在時にはサコンや大文字博士自身が操縦を執ることもありました。第14話では暗黒ホラー軍団に鹵獲された際、大改造が施され、背ビレが鋭角化されるなど、尾の破壊力も強化されたと報じられています。
頭部は恐竜の化石を思わせる骸骨状で巨大な双角を備え、脚や腕に関しては描写によって爪の数が異なることもあり、混乱を避けるため3本爪が正式設定となりました。乗組員は大文字博士を含めた68名で構成され、伊豆西海岸の堂ヶ島大洞窟に秘密第2基地、御前崎灯台地下にも秘密基地を有するなど、長期運航が可能な体制が整えられています。中央にはマスターコントロール室が置かれ、その前方にはピートが操縦席に座し、後方にはミドリや通信係などが座る四席が並びます。またその背後上部には指令室も位置しています。
内部には移動できる「プラント・ミグラント」構造が組み込まれており、緊急時には危険区域から避難できる仕組みです。外観の一部に灯りのような意匠がある箇所もありますが、逆噴射口として描かれていることもあります。避難区画も多く備えられており、最も頑丈な「シールドルーム」は超重密度鋼で構成されています。
主力武装を備える頭部はガイキング発進後も本体として残され、戦闘能力の低下を避けるため、首と尾を巻き込んで渦状に収束する防御姿勢「ボリューションプロテクト(渦巻防御態勢)」を形成します。これにより水爆や特殊現象にも耐える耐久力を確保。高速回転により地中に潜行するほか、頭部がなくなった首部のみでも回転ドリルとして地中を掘る機能を持ちます。