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ドラグーン

ドラグーン

型式番号:MBD-1A

D兵器の量産型は、ラング・プラート博士の指導のもと中国・重慶基地で設計および開発された。メタルアーマーを早期に配備する必要があったため、個別仕様の機体を用意する余裕がなく、ドラグナー1型から3型までの機能(戦闘・攻撃・偵察)を一つに集約した設計となっている。そのため、試作機よりも簡素な外観だが、フライトユニットが標準装備となり、大気圏内飛行能力を持つ。

フレームには試作機をベースにした量産向けの構造が用いられ、新型核融合炉や姿勢制御用バーニアを採用することで、D-1と同等の運動性を実現している。胸部にはD-3の電子機器を統合した装備が搭載されており、火力・防御力・探知力ともにドラグナー1型を上回る性能を誇る。ただし、量産化の都合により当時の最新技術をすべて盛り込むことはできなかった。

操縦系はコンピュータによる支援が強化されており、パイロットの熟練度に関わらず高い操作性を実現。これは、試作機のような専用機とは異なり、あくまで汎用機として設計されたことによるものである。プラート博士は量産機での技術制約を受けたことから、ドラグナー1型と2型をベースにした試作運用機の改修を行っている。

従来のロボットアニメでは、主人公が乗る機体は量産機より優れている特別な存在として描かれることが多いが、本作では「量産機の方が安定した性能を持ち、現実的に優れている」という思想が反映されており、D-1〜D-3の長所を併せ持った機体として描かれている。第25話ではドラグーンの登場によって主役機が脇に追いやられそうになる場面があり、第26話ではカスタム改装直後で操縦に慣れていないD-1を模擬戦で圧倒する描写がされている。

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