右腕に発現する融合装着型のアルター。
「向こう側」の結晶体と対峙し、その一部を取り込んだことでカズマが新たに得たアルター能力。この形態では、右腕がさらに大型化し、背中の羽根は一枚羽根の風車に変化。顔の右半分もアルター化され、突起物が形成される。また、劉鳳との戦いで開かなくなっていた右目も、この状態では再び開くことが可能となる。
風車を回転させることで飛行能力も発揮でき、戦闘中の機動力がさらに強化される。必殺技を繰り出す際には、手甲や前腕部に装着された装甲が開き、内部にある機構が回転して推進力を一気に増大させる仕組みとなっている。装甲が開く際、手首部分にあるネジのような装飾が一つ一つ外れる演出が加わる。
この形態では、従来のシェルブリットを遥かに凌ぐ威力を持ち、さらにシェルブリット・バーストの使用制限が解除されている。ただし、強大な力を引き換えにカズマ自身への負担も非常に大きく、連続して使用すれば右腕が機能しなくなる危険性もある。
カズマ自身は、この状態も含めて一貫して「シェルブリット」と呼んでいる。
「向こう側」の力を完全に引き出した姿であり、獅子を模したようなアルターが全身を覆う極めて強力な形態。両手からは「シェルブリット・バースト」を放つことができ、通常攻撃の一撃一撃――パンチはもちろん、頭突きに至るまでが、従来のシェルブリット以上の威力を持つ。
飛行能力も健在で、背中の風車は獣のような長い尻尾状の構造へと変化し、地面などを叩きつけることで推進力を得る。この形態では、一瞬で成層圏へ到達するほどのスピードを持ち、大気圏外でも支障なく活動可能となっている。また、第二・第三形態に見られた手首のネジ構造は、この最終形態では消失している。
漫画版ではこの形態の名称が「ハイブリット」とされ、能力はほぼ同じだがデザインが大きく異なる。また、両手に力を集中させて放つ「シェルブリット・バースト」は、「自慢の拳」とも呼ばれており、カズマの存在意義すべてと命そのものを込めた一撃とされている。
さらに、第二形態をベースに、右腕だけでなく左腕にも装甲が追加され、背中の風車が右肩甲骨付近の長い尾と、左肩に生える短い尾に変化した第三形態、そして両脚にもアルターが展開された第四形態という中間形態も存在する。ただし、これらは第二形態から最終形態へ移行するわずかな時間にのみ登場したものである。
封印を解かれたことで現れた、絶影の真の姿。ナーガのような形状をしており、空中を高速で移動できるのが特徴。構築時には液体のような演出が見られ、実体化する際には流動的な動きを見せる。
その名の通り「影すら断つ」ほどの超高速攻撃が可能で、非常に強力なアルターである反面、劉鳳への肉体的・精神的負担も大きい。両脇には、「剛なる右拳・伏龍」と「剛なる左拳・臥龍」と呼ばれる2基の大型ミサイルを装備しており、その切れ味は鋭く、劇中ではNRハンマー改を両断する描写もある。その攻撃力は、カズマのシェルブリットとほぼ互角とされている。
この形態でも、「烈迅(れっしん)」を使った高速攻撃は継続可能で、戦闘スタイルに幅を持たせている。作中では「真なる絶影」または単に「絶影」と呼ばれる。
融合装着型のアルター。すべてを捨て、ただ勝利だけを求めた劉鳳が絶影と完全に融合した姿であり、第一形態の名残として、耳部に装甲が装着されている。
肩の装甲には、水守が持つペンダントを模したかのような十字(プラス)模様が刻まれており、対となる肩にはマイナス模様の装甲が装着されている。この姿では空中で残像を残しながらの超高速移動が可能となっており、両耳と両肩の装甲は腕部に移動させて剣として使用できる。設定上では、これらの剣は槍にも変形可能とされている。
右の剣は射出して自在に操ることができ、左の剣はシールドとして機能するほか、衝撃波を放つことも可能。また、この形態でも大気圏外での行動が可能となっている。
さらに、一部の装備のみを展開することもでき、最終回では最後の一撃の際に、砕け散った絶影の破片から最終形態の剣を再構成し、右腕に装備している。また、『オルタレイション』では再隆起現象を引き起こすカズマとの激突シーンでも同様の演出が見られる。
融合装着型のアルター。漫画版では「ストレイト・グッドスピード」と呼ばれる。その名の通り脚部のみに能力を発現させ、流線型の装甲を形成する。主な戦闘スタイルは速度を活かした蹴り技で、自動車形態を超えるスピードと攻撃力を持つ。踵に組み込まれたピストンによってハイジャンプや強烈なスタートダッシュが可能となっている。
必殺技として、装甲部が前後に展開し、ピストンの力と側面の噴射口からの推進を同時に利用して繰り出す弾丸のような蹴り技「シェルブリット」がある。初めて披露された際の技名は、カズマと同じく「衝撃のファースト・ブリット」。このほかにも「ヒール・アンド・トゥー」という蹴り技を持ち、効果音から「ヒーローキック」と誤解されることもあるが、英語版では「Heel and Toe」と表記されている。
圧倒的なスピードはイーリャンの絶対知覚すら感知不能な領域に達している。また、アルター能力との直接の関係は不明だが、クーガー本人は風力・温度・湿度を計測器なしで同時に把握できる能力を示している。
さらに「壊滅のセカンド・ブリット」と呼ばれる必殺技も存在する。『オルタレイションTAO 外伝』では、光速に近い回転を伴いながらアルター粒子を放出し、一直線に降下する技として描かれている。その着地の衝撃によって、周囲の車両が吹き飛ばされるほどの威力を持つ。