型式番号:MBR-5RA2C
ガンヘッド(制式名:MBR-5RA2C)は、世界連邦政府軍が「ロボット戦争」に投入した局地戦用の可変装甲戦闘車両である。変形機能を持ち、格闘戦や汎用性に優れた直立形態のスタンディングモード(立ち型、G2モード)、火力と防御に特化した戦車形態のタンクモード(戦車型、G1モード)、機体下部を展開して縦方向の移動に特化した坑道モード(G3モード)を使い分けることができる。動力源にはMTU3804型ハイパーリキッド・ジェネレーターが用いられている。
この機体は、世界連邦政府のメインコンピュータ「タイタン」が提唱した長期星間戦争シナリオに基づき、「歩行型と走行型を兼ね備えたMBT」として開発が始まった。高い対空戦能力を備えた昇降式プラットフォームや、市街地や不整地でも安定して射撃姿勢を保てる二足歩行+四点支持駆動システムを採用し、陸戦兵器としての威圧効果も重視された。開発は複数国のチームによって進められ、後にアメリカも加わり火器開発を担当した。試作段階では「Utility-Head」と呼ばれていたが、2023年の正式採用に伴い「GUNHED」と命名されている。
ロボット生産の大半がカイロン5に依存していた時代において、独立したシステムで製造された唯一の戦闘ロボットがこのUHED系列であり、無人化改修を施された250機が「ガンヘッド大隊」としてアイランド8JOに投入された。
ガンヘッド507号機は強行偵察を主任務とする「サージェントタイプ」に属し、推論型コンピュータを搭載して状況を分析し最も有利な選択を導き出す思考能力を持っていた。基本構造は主力型と同一で武装やパーツの互換性も確保されている。サージェントタイプはメインとサブの二つのコンピュータを備えていたが、507号機は資材不足からサブコンピュータのみに常温超伝導素材が使われており、それにより独立した判断力に優れていた。戦時中、507号機は508号機・509号機を従えて小隊を率い、カイロン5の妨害で多くの機体が無力化される中でも独自判断で戦闘を継続し、唯一カイロンドーム目前まで到達した。しかしエアロボットの想定外の兵器によって僚機を失い、自らもメインコンピュータを破壊されて活動を停止。以後はタワー最下層の「ロボット墓場」でスクラップ同然の状態に置かれることになった。
その後、ブルックリンがエアロボット撃破のためにロボット墓場を探索し、稼働状態のハイパーリキッド・ジェネレーターを持つ507号機を発見。セヴンの協力で再生させ、有人型に改造して蘇らせた。復活した507号機は人間味のある振る舞いを見せ、ブルックリンを励ましながら戦闘を共にする。特にブルックリン・ドジャースのファンであり、全スコアを記憶しているなど野球に絡めた言動が多いのも特徴だった。
改装後、バイオドロイドの襲撃でメイン動力を破壊されるが、アルコールを代用燃料にできる仕組みを備えていたため、タワーに残された燃料タンクやビンテージウイスキーを補給して戦闘を継続した。最終決戦では過去に敗れたエアロボットを撃破し、さらにカイロン5の自爆カウントダウンを遅延させ、仲間たちの脱出を助ける。最後はブルックリンたちが乗った機体に「THE GUNHED BATTALION HAS COMPLETED ITS MISSION」というメッセージを送り、アイランド8JOの爆発に消えた。
設定上では、その後もガンヘッドの開発と改良は続けられ、有人型や高速型HSR、ビーム兵器への対策型など多くの派生モデルが世界連邦軍の主力陸戦兵器として活躍したとされている。