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機体リスト
蒼穹のファフナー

共收録 13 台の機体。
  • ファフナー・Mk.Sein(マークザイン)

    • Height35 m
    • Pilot真壁 一騎

    日野洋治とミツヒロによって開発された新型ファフナー。暴走時のリスクを考慮し、ノートゥング・モデルの3倍量の自爆装置フェンリルが搭載されている。建造時のカラーは緑がかった白で、後にミョルニアの手により真壁一騎へ託される。

    初期段階では、背部に翼状のアンカーユニット(同化ケーブル)とホーミングレーザー発振器が装備されていたが、コアの単独再生(いわゆるザルヴァートル化)によってこれらの装備は消失し、機体の外観はよりシンプルでスリムなものへと変化。以降はフェストゥムの同化に対する高い耐性、自己修復機能、さらには武器を同化することでそのエネルギーを大幅に増幅し、それに耐えうる構造への強化が可能となった。機体表面は光沢のある銀白色に変化している。

    戦闘では、主に手にした武器を同化してその威力を飛躍的に高めるスタイルを取る。このとき、武器を握る手首が結晶化する描写が見られる。

    プレアデス型との交戦後は、同化したルガーランスによる二刀流での戦闘を主としている。

    従来のファフナー(ノートゥングモデル)が「違う自分になる」ことで操縦可能だったのに対し、本機では「違うモノになる」ことで初めて同化機能を活用できる。たとえば「腕が銃になる感覚を受け入れられるか」といった、存在そのものが変質するような認識を受け入れる必要がある。

    一期第18話の遠見真矢に関する査問委員会以降、「蒼穹作戦」前までの間、マークザインの能力は大幅に制限されることとなる。

    機体名の「ザイン(Sein)」はドイツ語で英語の “be”(~である)に相当し、「存在」を意味している。『EXODUS』ではその綴りが独語と同様であることが確認されているが、公式資料の一部では「MARK.ZEIN」と表記されている例もある。

  • ファフナー・Mk.XI(マークエルフ)

    • Pilot真壁一騎

    マークアイン・ツヴァイ・ドライ(およびツヴォルフ)と同型の汎用格闘型ファフナー。塗装は当初スカイブルーだったが、大破後にはツヴァイと同じ濃紺に変更され、小説版では漆黒のカラーで描かれている。

    第1期第2話で大破したのち、ツヴァイのパーツを流用して修復されたが、その後、新国連側に引き渡され、ザルヴァートルモデル(マークザイン)完成のためにコアが摘出されることとなった。

  • ファフナー・Mk.Nicht(マークニヒト)

    • Pilot狩谷由紀恵(一期第23話)→イドゥン(一期第23-26話) 来主操(Heaven and Earth) 皆城総士(EXODUS)

    マークザイン(初期)とほぼ同型であり、外見の違いは塗装のみ。ミツヒロは当初、真矢を新国連に連れ出し、この機体に搭乗させる予定だったが、真矢がそれを拒否したため、新国連側にいた狩谷がパイロットとなった。

    名称の「ニヒト(Nicht)」はドイツ語で、英語の「not(~でない)」にあたる「否定」を意味している。

    第1期での機体カラーは黒。標準装備は初期型のマークザインと同じく、翼状の同化ケーブルアンカーユニットとホーミングレーザー発振器を装備している。

    その後、マスター型フェストゥム「イドゥン」に同化され、ワームスフィアなどフェストゥムの能力を獲得し、竜宮島や人類軍に多大な脅威を与える存在となる。しかし、蒼穹作戦の終盤においてマークザインによって逆に同化され、機体はザインの中に封印された。

  • ファフナー・Mk.III(マークドライ)

    • Pilot要咲良→カノン・メンフィス(25話 - )→要咲良(Heaven and Earth - )

    マークアイン・ツヴァイ・エルフ(およびツヴォルフ)と同型の汎用格闘型ファフナーで、塗装はオレンジ。

    エルフが不在の間、フュンフおよびアハトとのチーム戦では主に近接戦闘を担当していた。パイロットである咲良が同化現象の進行により搭乗不能となり、一時的に無人状態となったが、蒼穹作戦前に同化適応を強化したカノンが新たにパイロットとして乗り込むことになった。

    主な武装は、咲良搭乗時にはピラム、カノン搭乗時にはルガーランスを使用。過去にはスコーピオンを装備していたこともあり、蒼穹作戦時には小型イージスも装備されていた。

  • ファフナー・Mk.V(マークフュンフ)

    • Pilot小楯衛→堂馬広登(Heaven and Earth - )

    防衛型のファフナーで、塗装は紫。

    イージス装備によって前面にバリアを展開することができ、エルフ不在時にはドライやアハトと組んだチーム戦で、突撃してくる敵を受け止める役割を担っていた。イージスを展開したまま敵に体当たりする戦法も見せている。

    第1期第22話では、新型のスカラベ型との戦闘で機体が破壊され、パイロットの衛も戦死している。

  • ファフナー・Mk.VII(マークジーベン)

    • Pilot遠見真矢

    マークゼクスと同型の空戦型ファフナーで、塗装はマゼンタ。最大飛行速度は1680km/h、実用上昇限度は20000m、巡航速度は840km/h。

    パイロットである真矢の適性に合わせ、長距離射撃兵装「ドラゴントゥース」を装備し、長距離狙撃および支援任務を担当していた。蒼穹作戦時には損傷が少なく、帰還後も応急修理のみで即座に再出撃・飛行が可能な状態に保たれていた。

  • ファフナー・Mk.IX(マークノイン)

    • Pilot西尾里奈

    マークフィアー・アハト・ツェンと同型の中距離支援型ファフナーで、塗装はカーキ色。劇場版以降に登場。

    西尾里奈が搭乗し、彼女の火器をばら撒く戦闘スタイルに合わせて、火炎放射器「サラマンダー」が主兵装となっている。劇中ではこのサラマンダーを駆使して戦闘を展開したが、連戦によるパイロットの消耗に加え、フェストゥムの連携攻撃を受けた結果、機体はほぼ全壊。コックピットは一時的に捕獲されるも、剣司によって救出された。

  • ファフナー・Mk.X(マークツェン)

    • Pilot西尾暉

    マークフィアー・アハト・ノインと同型の中距離支援型ファフナーで、塗装はグレー。劇場版以降に登場。

    西尾暉が搭乗し、主兵装として長距離射撃用の「ドラゴントゥース」を装備していた。劇中では僚機の狙撃支援を担当していたが、竜宮島の防衛戦において次々と倒れていく仲間に気を取られ、スカラベJ型種の激しい攻撃を受ける。結果として同化寸前にまで追い詰められ、最終的にはフェンリルを起動して自爆した。

  • ファフナー・Mk.XII(マークツヴォルフ)

    • Pilot立上芹

    マークアイン・ツヴァイ・ドライ・エルフと同型の機体で、塗装はワインレッド。劇場版以降に登場する。

    主兵装はスコーピオン。さらに、芹が初めてファフナーに搭乗した際の模擬戦で見せた、カブトムシのような頭突きによる変性意識に基づいて、専用の装備が開発された。これは、頭部の先端に金属製のブレードを展開し、その周囲にイージスと同様のエネルギーフィールドを展開、敵に突き刺した後、そのフィールドをプラズマ弾として内部に打ち込み、同時に真上にすくい上げるという「ショットガンホーン」と呼ばれる特殊な装備である。

    当初は防衛戦力の一員として活躍していたが、中盤で芹がコアを支えるためにワルキューレの岩戸に入ったことで、パイロットが不在となり、戦線を一時的に離脱した。

  • ファフナー・Mk.XIII(マークドライツェン)

    • Pilot羽佐間カノン(Heaven and Earth - )→来主操(EXODUS)

    劇場版から登場した機体で、塗装は赤色。それまでのノートゥングモデルとは異なり、カノン専用として新造された13番機である。

    頭部をはじめとした細部のデザインが既存モデルとは異なっており、塗色の影響もあって、彼女がかつて搭乗していたベイバロンモデルの雰囲気を感じさせる。最大の特徴は両肩に接続された大型スラスターユニットで、これによる大推力によって高い機動性を発揮し、特に低高度での空中戦において優れた能力を示す。

    また、装甲も従来の機体より強化されており、カノンの得意とする接近戦に最適な仕様となっている。主兵装はルガーランスを使用。決戦時にはマークニヒトに挑むが敗北し、頭部ユニットを破壊されている。

  • ファフナー・Mk.Raison(マークレゾン)

    • Pilot遠見 真矢(『EXODUS』23話)→ジョナサン・ミツヒロ・バートランド/ケイオス・バートランド(『EXODUS』23話 -)

    新国連が開発した新たなザルヴァートル・モデルであり、ミツヒロ・バートランドの研究成果を受け継いだヘスター・ギャロップ新国連事務総長の主導のもとで開発された。機体コードである「レゾン(Raison)」はフランス語で「理由」を意味し、「存在理由」「存在意義」「生き甲斐」などを示す表現“レゾン・デートル”の構成語として知られている。

    機体カラーは淡い金色を基調にえんじ色をアクセントとし、飛行時には背面スタビライザーがマゼンタに輝き、ザインやニヒトと同様に空中に光の軌跡を描く。両前腕部、胸部、背部にそれぞれ2基ずつ装備されたイージス発生装置によって強力かつ広範囲のバリアを展開可能であり、両肩にはホーミングレーザーを、背部にはルガーランスと同様の射撃機構を内蔵した2本のソードを倒立マウントしている。これらソードは展開時に肩越しに前方を向ける形でビームを放ち、またザインとの一騎打ちではこのソードで腹部を貫いている。機体は上半身を中心に重装備化されており、初期型のザインやニヒトと比較してマッシブなシルエットを持つ。

    再構成は受けていないが、ベイグラントがジョナサンを「憎しみの器」として利用し、パイロットに据えたことで、飛行、ワームスフィア、ワームウェッジ、空間捻転、武器の同化によるエネルギー増幅など、ザインやニヒトと同等の能力を発揮する。主武装であるイージス展開装備によって形成される「ウォール」はツクヨミのものと同質であり、一騎・総士・甲洋・操の同時攻撃をも完全に防ぎ、総士に衝撃を与えた。

    さらに、ベイグラントの「光による同化能力」の支援によって、前面に多層構造の赤い二次元エネルギーフィールドを展開し、そこから強力なレーザー光を放出、その光によって敵を同化する能力も持ち、同化能力においてはマークニヒトをも上回るとされる。

    機体は、アルゴス小隊によって鹵獲された広登のマークフュンフとそのコアをベースに完成直前まで建造が進んでいたが、適性のあるパイロットが不在だったため計画が停止していた。後にマークジーベンと共に捕らえられた真矢に対し、ヘスターがその存在を明かし、彼女をテストパイロットとして起動に成功する。

    その後、ベイグラントのコアが蜂起し、ジョナサンが支配されたことで奪取され、アザゼル型クローラー群を瞬時に殲滅する力を見せた。第四次蒼穹作戦ではファフナー部隊の先頭に立って出撃し、ゼロファフナーを含む竜宮島の機体群を圧倒。ザインとニヒトの連携を相手に一歩も退かずに戦い、最終的にはザインの腹部をソードで貫き、相打ちとなった。その後、ニヒトがプロメテウスの支配を打破し、ザインによる「語りかけ」でジョナサンが記憶を取り戻し、機体は沈静化。ジョナサンは自らの消滅を望むが、プロメテウスの干渉によって宇宙空間へと放逐された。