ウェブナイトのリーダー。唯一デリトロスの洗脳から免れた騎士型ウェブナイトで、マスターウェブナイトの一体である。蒸気機関車に変形する。正々堂々戦うことを信条として、決して悪に屈しない強い心を持つ。一人称は「私」。
その正体は地球から240万光年離れたアンドロメダ星雲第98恒星系惑星クーリアに住む有翼人(クーリア人)の戦士。同じ恒星系の間で行われた「宇宙戦士武道大会」で優勝した誰もが認める宇宙最強の戦士であり、デリトロスの侵略に対し、危険を顧みず一人立ち向かっていった。
その活躍はクーリアの人々に希望を与え、彼の勇気は他の惑星の戦士たちを立ち上がらせることとなる。そして、いつしか「勇者」と呼ばれるようになっていた。
しかし、デリトロスとの戦いは相打ちに終わり、惑星クーリアは滅亡。コンピューターにプラグイットして戦っていた自身は肉体を失ってデータだけの存在となり、自責の念とともに宇宙のネットワークを漂っていたが、100万年後、地球のネットワーク=ワールドリンクに漂着する。自律管理プログラム・エンジェと出会ったことで、再び正義のために戦うべく、子供たちの笑顔を守るために、マジカルゲートを守護するウェブナイトとして生まれ変わった。ケントとウェブダイブすることで進化し、他のウェブナイトと合体することが可能になった。最初から合体することが想定されたワイバリオンとの合体ではビクトリーグラディオンとなり、ウェブダイバーであるケントとカイトに白い翼が生え、ダイバースーツのカラーリングが変わる。
中盤にて洗脳されたダイタリオンに特攻して相討ちとなったが、残存したデータは洗脳が解けたダイタリオンによって時間を止められて保存されており、ケントのクラスメイトを始めとする世界中の子供たちが力を与えたことによって復活した。終盤ではダークグラディオンとの初戦で大ダメージを受けて大破し、記憶喪失となった上消滅の危機に陥るが、ウェブダイブして彼の精神世界に向かったケントから心の力を与えられて記憶を取り戻し、復活した。最終決戦においてケントと共に足の無い長大な下半身を持った天使を思わせる電脳体データノイドおよび、剣を装備した過去の自身の姿を模した現実体データノイドとなる。現実世界と電脳世界の惑星クーリアでのデリトロスとの死闘の末、爆発に巻き込まれるが、無事に生還した。
必殺技は手持ち武器の剣「グランブレード」で敵を斬る「ブレイク・ザーン」。この技はデリトロスに洗脳されたウェブナイトを元に戻すことができる。ビクトリーグラディオン時はV字に斬る「ビクトリー・ザーン」で、カイトがワイバリオンのウェブダイバーになったことで∞の字に斬る「ビクトリー・ザーン・マキシマ」にパワーアップする。グランブレードが変形した銃「グランマグナム」は「ブレイク・シュート」というブレイク・ザーンと同じ効果を持つ必殺技を放てるが、作中ではあまり使われなかった。攻撃を防ぐ「グランシールド」、両肩から連射する「グランバルカン」、右腕の2連ビーム砲から発射する「グランブラスター」、右拳からエネルギーを放つ「グランパンチ」など武器は多彩。戦闘時はグランアーメットで顔をガードする。なお、グランアーメットをした状態のグラディオンの外見は、仮面を付けた彼自身の過去の姿を模している。
管理防衛担当エリア:マジカルステーション
ウェブダイバー:結城ケント