波動エンジンを備えた人類初の恒星間航行宇宙船である宇宙戦艦ヤマト。その大航海の使命は、イスカンダルより惑星再生システム〈コスモリバースシステム〉を地球に持ち帰ることに他ならない。イスカンダルへの到達は、あくまでその中間点なのだ。改修により、いわば艦自体が〈コスモリバースシステム〉となった宇宙戦艦ヤマト。
眼前には、地球への16万8000光年の道程が待ち構えている。ガミラスとの間に暫定的ではあるが和平が締結されたいま、その帰路は平穏であるはずだった……。
旧沖田艦。全長205m。識別番号BBS-555。艦長は山南修で、メ号作戦時は第一艦隊の旗艦として艦隊司令沖田十三宙将が乗艦し、艦隊の指揮を執った。キリシマを含め計8隻の同型艦が存在したが、2199年1月時点では現存している唯一の金剛型宇宙戦艦となっている。
全長152m。識別番号CAS-707。同型艦が多数存在する。
2191年のガミラスとの遭遇時には島大吾艦長の指揮下で日本艦隊先遣艦を務めたが撃沈され、ガミラス戦役における最初の戦没艦となった。2199年のメ号作戦時に参戦した同型艦も、全て撃沈されている。
旧ゆきかぜ。全長80m。識別番号DDS-117。同型艦が多数存在し、ユキカゼは3番艦。
古代進の兄である古代守が艦長を務める艦で、メ号作戦では先遣艦を務める。撤退時に殿を務め爆沈したかに見えたが、土星近くのエンケラドゥス氷原に墜落した残骸を後に古代進が発見し、ユキカゼに生存者がなかったことを沖田艦長に伝える。
メ号作戦時には、参加した地球艦艇の中で唯一、ガミラス艦を撃沈している描写がなされている。これは、その当時開発に成功したばかりで、後にヤマトに搭載される試製空間魚雷がユキカゼにのみ搭載されていたためと設定されている。
惑星探査用に開発された特殊艇。ヤマトには予備機の名目で搭載・管理されている。通称〈コウノトリ〉。
艦底部ドーム内(第三艦橋前方)の高圧対応格納庫に搭載されており、一部の乗組員以外にはその存在は知られていない。 搭乗員は5名、ほかに自律式艦載分析ユニット(AU-09)一体を積載して運用される。
宇宙空間から惑星へと降下、空中、陸上、水中を自在に行動し、長期間の探査活動が可能である。
一般の航宙機とは異なり、開発コンセプトはあくまで惑星探査用の船舶(航宙艇)であるが、頑強な艇体に飛行用の主翼、地上走行用の車輪、潜水機能を備えた一種の万能車両とも言える。操縦席は強化キャノピーで覆われ、ロールバーで保護されている。
可変収納式の転輪は、トレッドパターンを路面状態に合わせて可変させることができ、六輪駆動による高い不整地走破性能を発揮する。 折り畳み式の主翼には多目的ユニットを装備。観測センサーや障害物除去用火器を含む各種装備への換装が可能。
全長 15.9m,全幅 6.8m。
国連地上軍/極東方面空間戦闘群/亜技廠が開発・量産に成功した戦闘攻撃機。地球における絶対防衛圏守備用の局地戦闘機として開発された機体だが、【ヤマト計画】の立案により国連宇宙海軍が艦上機として採用した。
全長 19.5m。
国連宇宙海軍が運用している双ブーム型テイルトウイング式多目的輸送機。エンジンを装備した主翼を90度回転させて垂直離陸降下を行ない、戦闘員や物資の輸送や対潜哨戒任務などに使用された多用途機。機体中央の着脱式コンテナには標準装備の戦闘員(空間隙兵)を最大24名収容可能。
旧デスラー艦。全長638m。艦長はハルツ・レクター大佐。
旧作のデスラー艦より大型で艦幅の広い形状をもつ外殻ユニットに、管制ユニットであるコアシップを接続した艦。艦首にデスラー砲を装備しているほか、艦体上面にガミロイドを発進させる開口部を持つ。
通常時は第二バレラス中央区画の一部として特殊砲架に接続されている。
旧ドメラーズ3世を元とした戦艦。全長730m。「超弩級戦艦」。
大艦巨砲主義を好むヘルム・ゼーリック国家元帥の主導で建造された最新鋭重装甲艦であり、3隻の同型艦が存在する。
1番艦で、赤色基調のゼーリックの専用艦。艦長はバシブ・バンデベル准将。
バラン星での観艦式において本艦の艦橋でゼーリックが演説し、ゲールに殺害された。
旧ドメラーズ3世。3番艦で、灰色基調のドメルの専用艦。艦長はヴェム・ハイデルン大佐。
銀河方面軍艦隊の旗艦で、後に七色星団海戦におけるドメル機動部隊の旗艦となる。「III世」の艦名は過去のドメルの乗艦に付けられた名称を3代まで引き継いだためである。七色星団海戦でヤマトとの接戦の末撃沈された。
単独での長期作戦に適した性能を有し、情報の収集や未開拓地の探査、また敵の補給線荒らしなどの戦闘行動も可能とする戦艦と空母の特性を併せ持つ[戦闘航宙母艦]。艦橋を中心とした戦闘用構造物の下側に全通式の飛行甲板が設けられ、さらにその甲板には隠蔽式の砲戦甲板を装備。
ドメル機動部隊の第二空母を担った多層式航宙母艦。[七色星団海戦]にてからくも沈没を免れ、同様に被弾した空間重爆撃機DBG88ガルントを収容して戦闘宙域から脱していた。
全長 160m。
二等航宙装甲艦。ガミラス艦艇でもっとも建造数が多い。
地球側においては《駆逐艦》に分類される。雷撃戦主体の艦艇で高い機動性を有し、まるで蚊のように地球艦隊に襲いかかった。
旧高速空母。全長383.8m、全幅291.3m、全高50m。「空母」。
ガミラスの中でも珍しい円盤型の空母。艦底部にビーム砲が追加されており、これを用いた対地攻撃を行っている。
全長 283m。
二等航宙装甲艦では最大級の艦。地球側においては《巡洋戦艦》に分類される。
三連装陽電子カノン砲塔を装備し、高い攻撃力を有する。
艦後部に格納庫を備え内火艇の他、艦載機搭載能力を有している。
全長 144m。
通常の宇宙空間での作戦行動だけでなく異次元空間への往来、航行も可能な特殊戦闘艦艇。艦長はヴォルフ・フラーケン。
通常空間では他のガミラス艦艇と同様の波動推進(ゲシュ=タム機関)で航行するが、次元潜航時には亜空間推進(ゲシュ=ヴァール機関)に切り替え潜航する。 異次元空間での推進エネルギー波費を抑えるため、多次元位相バラストタンクを備えその流出を抑えており、それを転用することで艦体の浮上、沈降を制御する。 なお、次元潜航時間は最高軍事機密で公開されていない。
第二バレラスから分離したデウスーラII世の、航宙戦闘艦としての作戦行動時における管制ユニット。デスラー総統の指揮艦および総統府からの緊急脱出艦も兼ねており、デスラー砲を含む兵装ユニットおよび主機関を艦装した時に初めてデウスーラII世が波動砲搭載艦として機能する。
全長 550m。
強力なエネルギー火線を空間転送し、相手の射程外からアウトレンジ砲撃が可能な特殊兵器〈火焔直撃砲〉を装備した重戦闘艦。 艦首に装備した大砲塔(五連装大口径徹甲砲塔)は、火焔直撃砲の破砕エネルギーを転用した強力な火器で、空間転送射撃の必要のない遠距離目標に対して使用される。また、その砲塔基部前方には9基の魚雷発射管が集中配備され、ガトランティス軍の凶暴性が最も強調された艦型を誇っている。
本艦はさらに航空戦艦の機能も有しており、中央部後方には艦載機用のV字形飛行甲板を配備、12機の攻撃機を搭載可能。
全長:334m。
ガトランティス機動部隊の要となる主力空母。
艦体上部構造上面(飛行甲板区画)の窪んだ中央部分が飛行甲板となっており、その両側の格納区画から艦載機を移送する独特な構造を有していた。
昇降機は左右の格納庫内に2基ずつ配置され、飛行甲板の中央後方にも大型機用昇降機が配置される。
飛行甲板区画の上下面に主砲、副砲、対空砲、また同区画前部両舷にはミサイル発射管を装備し、[打撃型]としての高い攻撃力を有していた。
全長 16.2m。
各種艦艇の艦載機として運用されるガトランティスの主力攻撃機。 正副操縦手と雷撃手の3名で運用される。
機体上面には回転式ビーム機関銃塔(速射輪胴銃塔)を装備。 機体前部には8丁の機関銃を固定装備。 機体下面には6発の空対空ミサイル、または対艦用大型ミサイルを懸吊できる。
全長:240m。
重武装ながら足の速い、ガトランティス航宙艦隊の中核をなす巡洋艦。 多数の速射輪胴砲塔のほかに、艦橋基部両舷に計10基のミサイル発射管を装備している。
大きく前方に突き出た艦首部に超大型ミサイルを装備した[雷撃型]も存在する。