- Workふしぎの海のナディア
- Pilotグランディス・グランバァ, ハンソン, サンソン・レーヴェンブロイ
正式名 - グランディスタンク
開発者 - ハンソン
グランディス一味が使用する、6つの変形モードを持つ装輪式六輪万能戦車。モードの切り替えはパンチカードを差し込んでから、鍵盤で一定の操作をすることにより行う。
水槽のような外見から、グランディスタンクと呼ばれる。なお、グランディスは勝手にカトリーヌと名づけており、省略形であるグラタンと呼ぶと激しく怒るが、ゲーム版では一度怒っただけであとは怒らなくなり、そのままグラタンで定着してしまった。当初は敵、後に味方となり、ほぼ物語全編を通じて大活躍する。
引き込み式主砲塔を持ち、短砲身の単装60mm榴弾砲を備えている。主砲は連射も可能である様子。前後のシリンダー4本は打突武器にもなる。伸縮式マジックハンド(しかし、3本指のマニピュレーター部分は和紙製のため、あまり丈夫ではない)を伸ばして物体を掴まえられるといった武装を持つ。塗装は赤と橙。
デザインは監督の庵野曰く「『タイムボカン』のメカブトンがモチーフ」で、車内の効果音もメカブトンそのものである。OPではリモコン式の模型も登場している。
6つのモードは以下のとおり。
- 走行モード(車輪による走行)
- 直立モード(前後のシリンダーを展開しての4本足による歩行、起伏の激しい場所で主に使用)
- 砲撃モード(主砲を使う場合)
- 水上モード(車輪を収納し、後部シリンダーよりスクリューを出して水上を航行する。本来潜水はできないが、後に機雷除去のため改造して潜水作業を可能にしたこともある)
- マジックハンドモード(ハッチ下部に収納している2本の油圧マジックハンドを伸ばして操作する)
- 飛行モード(屋根から気球を展開し、プロペラで推進飛行する。後にノーチラス号内で気球に硬化テクタイトの膜を貼る加工を施され、ガーフィッシュの砲撃にもある程度は耐えられる強度を持った)
油冷直列6気筒サイドバルブエンジン搭載。ハイドロニューマチックサスペションで車輪を車体に展開・格納できる。
機雷除去のため、ノーチラス号内で水中用に急遽改造されて掃海作業に使用された回もあり、この時はバラストタンク、水中用マジックハンドや外部視認カメラを装備した。
最終話近くでは、Ν-ノーチラスの科学技術部長から知識と機材の提供を受け主砲を怪力光線砲に換装。さらに前部シリンダーにはドリルを仕込み、飛行モードは気球ではなく改造された前後シリンダーからのジェット噴射を用いる方式に変更され、高速飛行が可能になっている。レッドノア侵入時にはその内部を縦横無尽に駆けめぐり、最後はバベルの塔中枢部にて遠隔操作で自爆。バベルの塔を使用不能にし、止めを刺される寸前だったΝ-ノーチラス号を危機から救った。