
- Work劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- Height18.3 m
- Weight63.5 t
- Pilot刹那・F・セイエイ
型式番号:GNT-0000
ツインドライヴシステムを搭載するダブルオーの後継機。純粋種へと進化し、ダブルオーライザーの限界性能を超える能力を得た刹那・F・セイエイのために開発された、「真のイノベイター専用機」である。機体名の「クアンタ」は「Quantum(量子)」の複数形である「Quanta」、型式番号の「T」は「Twin(ツイン)」を意味する。
2年前の戦いで喪失したダブルオーの太陽炉に代えて、木星で新規製造された2基の新型太陽炉を搭載。この炉は最初からツインドライヴ用に調整されており、オーライザーなしでも完全な同調に成功している。
搭載位置は胸部と左肩のGNシールドに各1基ずつ配置される左右非対称な形となり、それに伴ってコックピットは腹部に移設、内部構造や操作系機器も一新された。搭載機器はダブルオーの設計データを流用しつつも、新開発された装備が多数採用されている。外観はエクシアに似せた造形だが、これは刹那に対する設計者の配慮によるものである。後続機であるセブンソード/Gのテストデータもフィードバックされている。
特徴的なシステムとして、トランザム中の偶発現象だった量子テレポートを標準搭載し、単独でELSの軍勢を全滅させるほどの戦闘能力を秘めている。この能力の核心は刹那の純粋種としての力に反応する「クアンタムシステム」である。「クアンタムバースト」は高濃度粒子領域を展開し、刹那の「戦いを止めたい」という意思を体現しつつ人々の意識共有を促す特殊機構。最高レベルではGNシールドを背に引き込み、全装甲を排除して貯蔵粒子を一挙に開放する。
クアンタムシステムはトランザム発動後に移行し、発動時には一瞬トランザム同様の赤色に発光した後、緑色に変化する。ELSとの最終決戦では、中枢にてクアンタムバーストを発動し、ELSの目的と旅の理由を理解し、刹那は量子テレポートによってELSの母星へ旅立つ。その後、ELSと融合した存在であるELSクアンタとして50年後の地球に帰還する。
本機の戦闘力評価は時期によって変わり、発売当時は「単機でELSを殲滅できる可能性がある」とされたものの、その後に装備や条件を再検証したうえで評価が修正された。監督も変更の経緯を説明している。