クラスチェンジ後のアデューのリューで、リューの中でも最高位に属する存在。原作版とアニメ版では姿はほぼ同じだが、マントか羽根かといった外見の違いがある。原作漫画、TV版、OVA版すべてでパラディンとなるが、TV版のみ「ロードゼファー」という名称が付けられている。TV版最終話で披露した、精霊石の力を結集した形態は「黄金のリュー(光速の聖騎士)」と呼ばれる。OVA版では黄色を基調とした異なるデザインとなり、一部資料ではこの姿を「リューパラディン改」と表記している。このOVA版デザインはTV版でも精霊石の神殿でアデューが見た過去の映像に登場している。テレビ版と原作版では搭乗者の鎧も変化する。
必殺技は「ファイナルクラッシュドーン」と「重閃爆剣(メテオザッパー)」。TV版では剣と盾を合体させて必殺形態に変形させてから放つ。またOVA『アデューレジェンドII』では「燃えろパラディン!」の掛け声とともに、メテオザッパーに似た技を使用している。
TV版では高性能ゆえに搭乗者への負担も大きく、アデューの戦い方も相まって消耗が激しく、転位解除される回数が非常に多い。漫画版では二段変身を行うアニメ版と違い、完全に転位機に固定されている描写となっており、体力消耗が著しく、アデュー自身の見立てで1時間程度しか維持できないとされる(ただしこれは生命力を削っていることを知る前の発言で、実際はもっと短い)。対魔王戦専用リューであり、精霊石から邪竜族の王族に匹敵する力を引き出す代償として搭乗者の肉体を崩壊させてしまうため、単独での長期戦は不可能。ただし他のリューによる補助である程度の延命が可能で、本編ではリューウィザードがミストを集めて支援した。
OVA版の設定では、元はリューに命を吹き込む神の眷属が一族を守るために生み出した守護神であり、その後アースティアに現れた魔王と戦うため、当時の勇者の手に渡ったという。ウォームガルデスとの戦いではほぼ単騎でその全軍を一撃で撃破し、機体の半分を喰いちぎられても復活するなど、その戦闘能力は漫画版やTV版を大きく凌駕している。