紋章機の1番機は、全体的にバランスの取れた万能機として設計されている。ビーム砲やミサイル、レーザーファランクスといった多彩な武装を備えており、攻撃と防御の両面で優れた能力を発揮できる……はずなのだが、実際には機体の安定性が極端に悪いという致命的な欠点を抱えている。
その不安定さは、まるでミルフィーユの強運と凶運が絡み合って具現化したかのようで、結果的に彼女以外の人物には到底扱えない代物と化していた。もっとも、彼女にとってはそれがかえって「味方」になっているのか、奇跡的な操縦を可能にしている。
また、パイロットの気力が高まったときには、中央の砲身から大出力のビームを放つ「ハイパーキャノン」が発射可能となり、一撃で戦況を覆すほどの火力を発揮する。