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機体リスト
無敵超人ザンボット3

共收録 6 台の機体。
  • ザンボット3

    • Height38 m
    • Weight700 t
    • Pilot神 勝平, 神北 恵子, 神江 宇宙太

    ザンバード、ザンブル、ザンベースの3つのメカが「ザンボット・コンビネーション」で合体して、1体の巨大ロボットになった形態。頭頂高(三日月頂点まで)60m、重量700t、出力3,000万馬力。なお、講談社の『テレビマガジン』1977年11月号で紹介された際は「全長60メートル、重量10万トン、出力10万馬力」とされていた。

    ザンボット3の頭部は、ザンボ・エースの頭部を襟部分がプロテクターとして覆うことで形作られている。

    初登場は第3話。3機が合体することで完成するイオンエンジンによって動く。多様な武器を搭載しているほか、第22話では「ビアルI世のエネルギーでは稼動させるには不足」と語られているイオン砲を臨時で使用しており、瞬間的なエネルギー総量はビアルI世を上回る模様。合体時のメイン操縦はザンバードで、サブコントロールはザンブルとザンベースで行う。

    ザンボット3には操縦者の精神と反応するシステムが搭載されており、素早い反射神経の動きをストレートにコンピューターに送り込むためには、勝平たちのような年頃の神経が必要とされ(第20話)、子供がロボットのパイロットを務めることの理由付けとなっている。また3人には半年間に及ぶ睡眠学習によって各マシンの操縦法がレクチャーされていたと同時に、ザンボット3を操縦するうえでの(反射神経の動きを送る)妨げとならないよう「戦闘に対する恐怖心」が取り除かれていたことが明らかとなる(第20話)。

    合体時の「ザンボット・コンビネーション! ワン!」の号令は勝平が、「ツー!」を宇宙太、「スリー!」を恵子がコールする。「ワン!」については第15話と第20話以降は、勝平の代わりに千代錦が担当して吠えている。

    劇中ではたびたび苦戦を強いられているが機体自体は非常に頑丈で、第17話ではヒラヤンガーの攻撃によってエネルギーパイプが破損、最終話ではビアルI世のミサイル(幻覚による誤射)とバンドック砲で損壊した例を除き、機体が欠損したことがない。地上のみならず空中・水中・宇宙とあらゆる領域での活動が可能であるが、潜水の限界深度は約7,000mと第18・19話で判明している。ただし、第19話ではバンドック攻撃のため限界をはるかに超える9,500mまで潜水しており、機体が水圧に耐えきれず、コクピット内に浸水するなどしていた。

    バンドックとの最終決戦の際、手足を失うなどの甚大な被害を受けたため、ザンバードのみを強制的にコンビネーション・アウト(分離)し、宇宙太と恵子は命を代償にしてバンドックに特攻、自爆する。その際、3機が合体しないと発動しないはずのイオンエンジンを突入と同時に爆発させている。

  • ザンバード

    • Weight250 t
    • Pilot神 勝平

    勝平が搭乗する高速戦闘機。ザンボット3の頭部、胴体中央部となる。単独でロボット「ザンボ・エース」に変形できる。変形所要時間は15秒、変形のコールは「エースチェンジ」、逆にバードに戻る時は「バードチェンジ」(第12話)。頭頂高30m(ザンボ・エース時)、重量250t。コクピットは並列副座式で、ザンバード時の機首(ザンボ・エース時の爪先)にあり、左に勝平(第1話など例外あり)、右に千代錦が乗る。ザンボ・エースへの変形時には勝平の席がエース時の頭部へと移動する。第2話で兵左衛門と花江にブスペア、第6話で源五郎、第17話で梅江を乗せたこともある。第1話のドミラ戦で初陣を飾ると同時に勝利。第2話のジドビラー戦と第18話のクラーゲン戦では、ザンブルとザンベースの支援を得てこれらを撃破した。

    イオンエンジンはザンボット3に合体しないと作動しないため、ザンボ・エースはそれ以外のエネルギーで駆動していると考えられる。コクピットには衝撃からパイロットを守るエアバッグが装備されている(第1話)。翼には高熱を発生させて氷を溶かす機能があり、第9話でメカ・ブースト アモンスガーの冷凍ガスで左翼が凍ってバランスを崩した際に使用された。

    最終話で大破しながらも地球に帰還し、駿河湾に着水。海水に濡れて、あたかも涙を流しているかのように描写された。

  • ザンボ・エース

    • Height30 m
    • Weight250 t
    • Pilot神 勝平
  • ザンブル

    • Height10 m
    • Pilot神江 宇宙太

    宇宙太が搭乗する重戦車。ザンボット3の胴体・腕部となる。全長14m(クラッシャー・ドリルのセット時は20m)、全高10m。飛行も可能で、劇中では移動距離の都合でもっぱら飛行していた。「地中も潜れる」と記述している資料もあるが、劇中でそのような説明や描写がされたことはない。コクピット部は比較的下部にあり、合体時にはザンベースのコクピットと重なるように下部に収まる。初登場となった第2話では、ミサイルの爆風で横倒しになるが、腕部を使って車体を起こすシーンがあることから、戦車形態でも腕は動かせるらしい。

    第17話では名称不明メカ・ブーストB、Cを単独で、第18話ではメカ・ブースト クラーゲンをザンボ・エースと共同で撃破している。

    最終話で大破し、ザンベースもろともバンドックに体当たりして爆発四散した。

    当初はザンボ・エース同様に単独でロボットに変形する予定があったため、初期のデザインには頭部や脚部のあるものも存在する。また、ザンバードのようにビアルII世格納時の状態から、どのようにパイロットが搭乗するのかというシークエンスもデザインされたが、本編では使用されなかった。

  • ザンベース

    • Height9 m
    • Weight35 t
    • Pilot神北 恵子

    恵子が搭乗する偵察支援メカ。ザンボット3の脚部となる。全長35m(なお全長を30mと記載している資料も多いが、この数値だとメカの比較対照図との整合性が取れない)、全高9m。

    バックパックが機体上面に付いており、合体時には外れてザンボット3の背中へと移動し、ザンブルのキャタピラを覆う形で装着される。ビアルI世同様にザンボ・エース用の武器・ザンボマグナムを(ホルスター・ジェットの形で)搭載・射出する(第2話ではグレネードランチャーのスペア弾頭のみを数発投下してもいる)。合体時の腰部両脇には小型偵察メカ・レゴンを装備。降着装置は車輪とキャタピラ(合体時の足のウラ)の併用である。なおザンボット3両膝の外側に付いているザンボットバスターは、ザンベースとして分離状態のときには見られないため、機体内に収納されていると思われる。

    最終話ではザンブルとドッキングしたままの状態で機体をコントロールし、バンドックのエンジン部に体当たりして、ともに爆散した。

    設定ではビアルIII世格納時の状態から、どのようにパイロットが搭乗するのかという発進シークエンス(ワンダバ)がデザインされていたが、ザンブルと同様に本編では映像化されなかった。

    なお、コクピットの外観はともかく、内部デザインはザンブルと共通している。

     

  • キング・ビアル

    • Pilot【総司令官】神北兵左衛門 【艦長】神源五郎 【砲手】神一太郎

    ビアルI世、ビアルII世、ビアルIII世が合体することで完成する恒星間移民船兼移動基地。全長200mを越える巨大艦で、イオンエンジンを主動力とし、最強兵器「イオン砲」の他、多数の武器を装備する。

    左右非対称という意欲的なデザインはスタジオぬえが担当したが、富野から「アニメ的な戦艦ではなく、SFとして耐え得る、見たことも無い宇宙船を」との指示があったという。合体のパターンは『ゼロテスター』のテスター1号機を踏襲している。

    第4話で3つの基地が合体しキング・ビアルとなるが、自動合体システムの不具合で、合体はそれぞれの家族総出のマニュアル操作となった。しかしその後、度重なる戦闘によるダメージや資材不足を解消するため、第9話で一時的に分離し、第18話で再集結するまで、I世単体で指揮することとなった。その際、ザンブルとザンベースのみがI世に残留している。

    なお、宇宙空間ではI世とIII世の白色が暗い青色に見える。