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機体リスト
ガンダム Gのレコンギスタ

共收録 50 台の機体。
  • G-セルフパーフェクトパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    初めてG-セルフ専用に作られた最新鋭バックパック。形式番号BPMF-01。全高15.6m。重量13.1t。ビーナス・グロゥブからの帰還中に、ハッパらメガファウナのメカニックたちにより地球圏での最終決戦に向けて組み上げられた。ハッパの発案の下で製作されたが、同行したビーナス・グロゥブの技術者たちの協力と、新たに入手したビーナス・グロゥブの資材を用いたため、公にはビーナス・グロゥブ製ということになっている。装着時の機体色は軽装時と同じだが、一部のパーツが専用のフォトン・バランサー搭載のパーツに換装されている。

    各種特殊兵装を内蔵するほか、モード変換により上記のこれまで装備した6つすべてのバックパックと同等の機能を発揮することができる(その際には各パック装着時同様、G-セルフのフォトン装甲の色が変化するが、高トルクモードでは格闘戦でパワーを集中した特定の部位のみが緑色に変化している)。また、外部兵装としてトワサンガ製ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、さらに「フォトン装甲シールド(通称:コピペシールド)」を装備する。フォトン装甲シールドはリフレクターパックの技術を応用して開発され、表面から複数のハニカム(六角形)型の障壁膜「ビーム・プレーン」を発生させ、敵ビーム攻撃の無効化および吸収を行い、自らのエネルギーへと転換可能。一方でエネルギー消費が激しいという弱点も抱えており、終盤の大気圏突入時に無補給のままコピペシールドを多用したことから、最終決戦で機体の出力低下を招き、マスクのカバカーリーに付け入るスキを与えた一因にもなった。

    パーフェクトパック自体の特殊兵装・機能も備えており、パック基部からセンサー粒子を放出し(G-セルフのコックピットモニターからは黒煙状に見えるが、外からは不可視。ただし、劇場版第5部では、太陽光が遮られる様子を現場に居合わせたクンパが目撃している。)広範囲の光を吸収することでフォトン・エネルギーの位置を特定する「フォトン・サーチャー」や、パック基部で生成される反物質を閉じ込めた結晶体を散布し、低温対消滅によって接触した物質を(機械・人体関係なく)球状に削り取るように消滅させる「フォトン・トルピード(光子対消滅反応魚雷)」がある。特にフォトン・トルピードの破壊力は絶大で、なおかつ消滅させた時に発生する光を光子エネルギーとして本体に吸収・還元することも可能で、これを用いれば実質バッテリー消費にも困らないが、その破壊力を目の当たりにしたベルリは一度使用した後は劇中二度と使うことはなかった。劇場版第4部では、フォトン・トルピードの被害描写が絶対兵器として生々しく強化され描かれており、アメリア・キャピタルアーミィの混戦地帯に散布した結果、双方に多大な被害を出した(使用後の状況を見たベルリが、恐怖のあまりパーフェクトパックをパージするほど)。劇場版でも、これ以降は二度と使用されなかった。

    左右に付けられた独自稼働パーツ「トラック・フィン」は、トリッキーパックの技術応用で敵機の制御系に干渉し、その動きを拘束し引き寄せる「トラクタービーム」の発射砲となる他、トリッキーモードの遠隔操作ミサイルとして射出できる。また、大気圏用パックにも備わっていた「全方位レーザー」を、G-セルフ自体がフォトン・バッテリーとも言える機体であることを生かし、レーザーポッドからではなく機体表面のフォトン装甲からエネルギーをレーザー化して全方位に放出することが可能となった。

  • G-セルフ

    • Height18 m
    • Weight31.3 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    型式番号:YG-111

    レイハントン家の元家臣であるロルッカ・ビスケスとミラジ・バルバロスが、レイハントン家に伝わる記録から製造したドレット軍用の試作MS。制式採用こそされなかったが、先行偵察用機体として選ばれ、ラライヤを乗せて地球へ降下した。当初は機体を鹵獲した海賊部隊のアイーダ・スルガンが搭乗し、以降はベルリ・ゼナムの搭乗機となる。G系統の設計思想の根幹を思わせるその作りから、「Gそのもの」という意味を込めてアイーダにより「G-セルフ」と命名された。

    宇宙世紀のガンダムタイプに似た形状とトリコロールのカラーリングが特徴だが、ほかのG系統に比べ双眼がやや大きく、額のアンテナは前方に突き出ている。

    偵察用機への転用決定後、ロルッカ等は体液のDNAや指紋、虹彩(アイリス)等の生体認証技術でレイハントン家の血筋を自立的に選別し、追加認証する「レイハントン・コード」システムを秘密理に追加実装した。この認証をパスしたベルリとアイーダにICチップ内蔵の鳥意匠の金属プレートの「Gメタル」を発行している。ベルリが「スコード」と叫んだ際にGメタルが輝くとそれに共鳴し、G-セルフに搭載されたレイハントン家の者を護る自動防衛機能が働き、機体のフォトン装甲表面からフォトン・シールドを発生させるなど、Gメタル所持者が操縦席にいる時のみ、それまで秘匿もしくは使用不可とされていた機能を認証解放している描写が幾度か描かれている。

    従来のMSより高圧縮のフォトン・バッテリーを搭載しており、フォトン・エネルギーの余剰出力により機体各部位が青色に発光する。機体はその全身が、軽く剛性のあるフォトン装甲や、フォトンフレームで構成されている。

    作品世界の「ユニバーサル・スタンダード」に対応(ただし「レイハントン・コード」に関してはその限りではない)しており、背部のコネクタに様々なバックパックを装着でき、機体本体のフォトン装甲の配色がそれぞれのバックパックに対応した色に変化する。腹部のコクピットは、脱出ポッドを兼ねたコア・ファイターとして分離する。軽装時の飛行時間は45秒に限られるが、各種バックパックを装着することで飛行時間の延長が可能。

    基本武装は頭部バルカン砲、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル2基、シールド。ビーム・ライフルとシールドはアメリア製とトワサンガ製のものを使用している。ライフルとシールド共にトワサンガ製の方が高性能で、トワサンガ製ビーム・ライフルはエネルギーの収束性が良く破壊力が大きい。トワサンガ製シールドは多様な機能を有しており、第13話ではシールド前方にフォトン・エネルギーを照射したり、第15話ではシールドの淵部分をスライド拡張させるとリフレクター装甲が露見して受けたビームを吸収した他、第16話では内蔵する2門のバルカン砲を使用するなどしている。また、本来トリッキーパックの機能である「フラッシュ・アタック」も、敵機を一時的に操縦不能にする効果こそなくなってはいるが、第11話で目くらましとして使用している。

    また劇中クンパ・ルシータは、自爆装置として核爆弾が内包されている可能性を指摘していた。

    G-セルフの群を抜いた高性能は、結局造った人々ですら、自分たちが何を造ったか分からないという科学技術の怖ろしさの象徴であり、その怖さを分からないまま今の文明を使っていることに違和感を感じなければ危険だという警鐘としての意味を含ませているとのこと。

  • G-セルフ 大気圏用パック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    4枚の可動翼を備えた大気圏内飛行用のスラスターパック。装着時の機体色は軽装時と同じ。主翼にはレーダーセンサーを兼ねたレーザーポッドを備え、近接防御火器システムとして全方位レーザー攻撃が可能だが、無差別攻撃になりかねずその用途は限られ、そのためか劇中では未使用。

  • G-セルフ 宇宙用パック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    大型ブースターを備えたアメリア製の宇宙用ブースターパック。宇宙用だが、空中でも飛行能力は発揮可能。形式番号BPAM-02。全高12.2m。重量4.3t。装着時の機体色は軽装時と同じ。特殊な機能こそないが汎用性は高く、高機動戦闘が可能。バックパック自体が大型のため、急激な水流にはやや弱い。

  • G-セルフ リフレクターパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の対ビーム兵器用パック。形式番号BPAM-03。収納時全高12.1m。展開時全高29.5m。重量3.3t。装着時の機体色は青紫。敵機のビーム攻撃を吸収し自機のフォトン・エネルギーに変換、Iフィールドとして展開することでさらに防御性能を高められる。初のアメリア製フォトン装甲と言えるが、その素材精度は低く想定した耐久度には及ばなかった。そのためビーム吸収には限界があり、許容量に達したパネル部分はそれぞれ自動で切り離されていく。

  • G-セルフ トリッキーパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の特殊戦用パック。装着時の機体色はピンク。Iフィールドによる防御と攪乱や、敵機の電子機器へ干渉攻撃し一時的な機能不全に陥らせることが可能。機体のフォトン装甲から、自機の分身のような形状のフォトン・エネルギーを敵機へ放つ「フラッシュ・アタック」という攻撃が可能で、直撃した敵機は機能不全に陥り一時的に操縦不能となる。背ビレのような部位は、劇中では誘導ミサイルとして使用していたが、劇中使わなかった機能として「イリュージョン・ファンネル」なる用途が可能で、大型の4基はハンマーに変形する近距離戦用ファンネル、小型の6基は敵機モニターに「量産型G-セルフ」として幻視させる遠距離戦用ファンネルとして機能する。他にも劇中使わなかった機能で、巨大化したようなシルエットで自機を包むことが可能。ミノフスキー・フライト機能も有する。

  • G-セルフ 高トルクパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    キャピタル・アーミィ製造の高機動・近接戦闘用パック。装着時の機体色は軽装時と同じ。背部から全身を緑色のパワードスーツのような装甲で包む。機体の高トルク化によるパワーの底上げ、高速ホバー走行や背部の大型ブースターによる爆発的な加速が可能。装備できる機体がキャピタル側に存在せず持て余していたものを、ケルベス・ヨーがメガファウナに持ち出した。

  • G-セルフ アサルトパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の長距離戦用パック。形式番号BPAM-05。全高15.5m。重量28.9t。装着時の機体色は赤。武装は主力兵装となる2門の大型ビーム・キャノン、内側に備えられた操縦枠も兼ねている近距離用のビーム・ライフル2基、左右前方に配備された複数門のフォトン・アイを内蔵したミサイル・ポッド、劇中では未使用の後部左右に設置された対艦用の大型ビーム・サーベル。アサルトパック単独でも、MSを牽引・砲撃する支援機として使用可能。第24話(劇場版は第5部)のユグドラシル攻略戦では、本パックを携行する形でパーフェクトパックと併用した。

    イベント上映作品『FROM THE PAST TO THE FUTURE』では、G-アルケインがこのパックの上方パーツを装備している。

  • G-アルケイン

    • Height18.3 m
    • Weight38.7 t
    • Pilotアイーダ・スルガン

    型式番号:MSAM-033

    アイーダ・スルガン専用の赤いMS。ヘルメスの薔薇の設計図に記されていたG系統の設計をベースに、アメリア軍が蓄積してきたMS技術を投じて完成された。ただし、純地球産である各種部品の精度は設計図のレベルには届いておらず、並行開発されたG系統用バックパックの多くが装備できないなど、本来の性能を発揮しきれていない。腰背部のスカート型スラスターが特徴で、本来は背中に畳まれた機首を展開して手足を収納することで、高速移動用の飛行形態に変形可能であるが、テレビシリーズでは1度も変形する場面はなかった。だが、イベント上映作品や、漫画版、劇場版第4部では変形する場面が見られる。

    機体の全高を超える高出力対艦ビーム・ライフルは、グリップの位置を変えることで大型ビーム・ソードとしても使用可能。そのほかの武装は、頭部内蔵のバルカン砲2門、接近戦用のビーム・サーベル2基、攻防一体の拡散レーザー「センサー・バーナー」を内蔵した専用シールド、両の手甲内部にビーム・ワイヤー2基を装備する。

  • G-ルシファー

    • Height17.5 m
    • Weight52.3 t
    • Pilotラライヤ・アクパール, ノレド・ナグ, ノベル

    型式番号:VGMM-Gf10

    ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたG系統の最新鋭MS。モノアイ・センサーと、メイン・スラスターを兼ねる大型のスカート・ファンネル3基が特徴。G-セルフと同様「ユニバーサル・スタンダード」の機体で非戦闘員でも比較的容易に操縦できる。実機テスト段階であったため、各種オペレーティングやチェック用に3人分の座席を備えたコックピットになっている。だがテスト段階とはいえ、最終確認を残すのみであったため、機体そのものは完成している。

    武装は左腰部に装備する2本のビーム・サーベルと、6門のビーム砲とメガ・キャノンを備えた遠隔無線誘導兵器のスカート・ファンネル3基。3基のスカート・ファンネルは遠隔操作できるビーム砲としてのオールレンジ攻撃だけでなく、機体前方に三角錐のように展開することでバリアにもでき、錐の要領で高い突破力を発揮する。他にメガ・キャノンなどの砲口からビーム刃を展開して斬撃武装としても用いることが可能で、第25話ではジャスティマの高出力ビーム・サーベルと斬り結んでいる。機体本体に装着時にはスラスターも兼ねるなど、その用途は多岐にわたる。専用武装以外では、一般的なビーム・ライフルならば装備可能で、第25話では以前G-セルフが装備していたアメリア製のビーム・ライフルを右手に装備して出撃している。頭部には2門の砲口を備えており、第26話ではそこから信号弾を発射した。また、同じく第26話にて『∀ガンダム』に登場した「月光蝶システム」を発動する描写がある。これについて富野は「有用な技術だから継承・保全されてきた」ために当機体にも搭載されていたと発言している。劇場版第4部では、G-セルフがパージしたパーフェクトパックを一時的に装着した姿も描かれた(装着したのみで、武装を使用する場面は描かれていない)。

    第21話でジット・ラボで試験・調整を行っていた機体を、マニィとノレドが奪いメガファウナへと持ち込んだ。第22話以降はメインパイロットをラライヤが務め、ノレド(とノベル)がナビゲーターとして同乗し、スカート・ファンネルのコントロールやナビゲートを担当した。

  • カバカーリー

    • Height19.3 m
    • Weight40.2 t
    • Pilotルイン・リー

    型式番号:VGMM-Git01

    キャピタル・アーミィのマスクにジット団から提供された最新型のG系統MS。クンタラの魂の安住の地「カーバ」の守護神「カーリー」を意味するその名前は、パイロットを務めるマスクが命名した。元々はレコンギスタ作戦発動の際に、ジット団のリーダーであるキア・ムベッキが最終決戦機として搭乗予定だったが、レコンギスタ作戦の直前に命を落としたため、その夢は叶わなかった。

    来るべきレコンギスタ作戦に向けた最終決戦機となるべく、ジット・ラボラトリィ製の最強のMSであることと、ジット団のフラッグシップ機としての意味を込めて「G-IT(ジーイット)」という名称の、奇しくもG-セルフと同様に「Gそのもの」と意訳できるコードネームで開発されていた。このコードネームの意図は、当機体のデザインを担当した形部一平によると、最終決戦が「ガンダムそのもの」同士の対決であるという意味を込めたかったためとのこと。

    機体のメインカラーは黒。稼働時はG-セルフの各部位が青色に発光するように、本機も機体各部のフォトン・バランサーが緑色に発光する。これは当機体が、あまりにも強力な高性能のフォトン・バッテリーを搭載しているためバランサーが必須となり、バッテリーの余剰エネルギーを放出するために発光する。フラッグシップ機としての頑丈な作りと、プラズマ障害にも対応できるアンテナによる高い指揮機能、及び遠・中・近距離それぞれに対応した多種多様な特殊武装を運用可能なオールラウンドで活躍できる万能機として完成した。また、G-セルフと同じく高い拡張性も有しており、戦況に応じた各種バックパックの装備が可能。最終決戦にて装備していたビーム・リング・コンテナはその内の1つにすぎない。その高い水準での汎用性と拡張性から、MSとしてのひとつの完成形と言われている。

    武装は、直線ビームと拡散ビームの撃ち分けが可能な上、銃身下部にはグレネード・ランチャーを備える遠・中距離戦用兵器のビーム・ショットガンを携行し、両手の手甲部分には出力調整により最大で自機の2倍ほどの長さにまで伸びるジャマダハル型のビーム・セイバーを近接戦用の斬撃武装として内蔵する。また背部に備えたスラスターを兼ねる2基のコンテナには、中距離戦用の武装としてミノフスキー・フライトを備えたチャクラム状の投擲武器であるビーム・リングを搭載。ビーム・リングは、投擲や掌から発するレーザービームと接続しての遠隔操作による回転刃の切断兵器としての用途だけでなく、リングの内側に通した対象に電撃を流し込んで拘束・攻撃するなど、その使用法は多彩。リングの遠隔操作が行えるのは、両手を使う都合上2枚まで。リングは戦闘中に破壊されても新たに取り出しているため、コンテナ内に予備分として複数枚が収納されているようだが、正確な搭載数は不明。劇中で使わなかった兵器としては、高圧縮のフォトン・エネルギーを照射できる2門のフォトン・レーザー砲を胸部に備える。両肩のシールドには地球重力圏飛行用にミノフスキー・フライトが、2000度にも耐えられる脚部シールドには単独大気圏突入が可能な耐熱フィルムが内蔵されている。

  • マックナイフ

    • Height16 m
    • Weight32.6 t
    • Pilotマスク, バララ・ペオール, マスク部隊兵士

    型式番号:CAMS-05

    キャピタル・アーミィのスペース・ガランデンに配備された宇宙用新型可変MS。

    エルフ・ブルックの後継機に当たり、類似した可変機構や高出力の内蔵式武装を持ちながらも、機体全高は16メートルにまで小型化されている。本機の可変機構は前面投影面積の縮小による被弾率の低減を目的としており、飛行形態で弾幕を掻い潜りつつ敵に肉薄し、MS形態での格闘戦で仕留める戦術を得意とする。高い機動性と攻撃力を持つ反面、操縦には熟練を要する。マスクやバララ・ペオールなどが操縦する。

    量産機は単眼の頭部センサーに黄色のカラーリングだが、マスクやバララに与えられた高性能なエース専用機は、双眼のアイセンサーを搭載しており、パイロットの好みに合わせたカラーリングが許されている。

    武装は、機体の各所にビーム・バルカンを内蔵しており、脚部側面には跳ね上げ式の円形砲台が左右計6門、足裏に左右計6門、両手首に計2門、手の内部にも左右計10門を配備している。手の内部のものは、握り拳の状態で指の付け根から放つか、五指を銃身として利用し指先から発砲するか、状況に応じて選べる。名称こそ「バルカン」だが、弾丸状のビームを連射する以外にも、レーザー状のビームを照射することもできる。

    また、近接武装として両手に備える「プラズマ・クロウ」は、両手の指先から発生させた高熱プラズマで、敵機体を溶断できるだけでなく、内部のメカやコンピューターにも障害を与える。劇中では、正拳の状態にプラズマを纏わせた打撃強化武装としても量産機が用いている。

    他には、両脚部内側にグレネード・ランチャー4門、特殊光学観測装置「フォトン・アイ」とAIによる誘導で、ミノフスキー粒子散布下でも高い命中率を発揮する股間部内蔵のミサイル「フォトン・ボム」などを備える。長距離移動時は、専用の大型ブースターを背部に装着する。

    武装以外では、肩からメッセージチューブを射出できる。

  • ジーラッハ

    • Pilotマニィ・アンバサダ

    ジット・ラボラトリィで開発された大型モビルアーマー。メガファウナによって地球圏へ運ばれた後、マニィ・アンバサダがガランデンに持ち込み、そのまま専属パイロットとなった。機体は2本の腕と1本の下脚を持ち、稼働中はG-セルフやカバカーリーのように各部が黄色く発光する。

    武装は胴体や腕部に複数のビーム砲を搭載し、スカート後部には多門砲型の「ビフレストビット」を6基収納している。さらに、腕部内側の手首付近からは関節部から伸び縮みしながらランダムに動く小型ビーム・ウィップ「センチピード」が無数に展開されるほか、両手の三本指からはビーム・クロウを発生させることも可能。防御面では、手甲部分から機体全体を球形に包み込むIフィールドによるバリア・シールドを展開できる。

  • モンテーロ

    • Height18.5 m
    • Weight41.3 t
    • Pilotクリムトン・ニッキーニ

    型式番号:MSAM-YM03

    クリム・ニック専用の青いモビルスーツで、単独での長距離侵攻を目的として開発された。高出力スラスターと、両肩に装備された主翼兼用のシールドにより、サブフライトシステムを用いずとも大気圏内で高速飛行が可能。

    コクピットはグリモアに似た球体形状をしているが、機体自体は手足が長くスマートな体型を持つ。

    主な武装は、両肩のシールドに分割格納されているビームワイヤー内蔵の双頭槍「ビーム・ジャベリン」、頭部内蔵の2門のバルカン砲、既存の火器と同等の威力を保ちつつ省エネルギー化された専用ビーム・ライフル、左右スカート部に懸架された合計6基のミサイル、そしてグリモアと同様のワイヤー・フックなど、多様な攻撃手段を備える。

    後に、ダークグリーンのカラーリングを施した量産型も登場している。

  • ダーマ

    • Pilotクリム・ニック

    型式番号:VGMM-La01a

    クレッセント・シップによってアメリア軍へと届けられた、ジット・ラボラトリィ製のモビルアーマー。内部には、コア・ユニットとなるモビルスーツ「ダハック」を収容しており、この機体自体はその耐熱装甲および長距離航行用ユニットとして機能する。パイロットはクリム・ニックが担当。

    武装としては12門のビーム砲と2門の拡散ビーム砲を備えるが、劇中では戦闘シーンは描かれておらず、大気圏突入後にダハックを射出した時点でその役目を終えている。

  • ダハック

    • Height18.5 m
    • Weight35.5 t
    • Pilotクリムトン・ニッキーニ

    型式番号:VGMM-La01b

    クレッセント・シップによってアメリア軍に提供された、ジット・ラボラトリィ製の強襲型モビルスーツ。モビルアーマー「ダーマ」に内包されているコア・ユニットでもあり、パイロットはクリム・ニックが務める。

    武装は背部に4基装備された「アームド・アーム」の先端にあるビーム発生器で、これによりビーム砲としての射撃や、ビーム・サーベルの形成が可能となっており、遠距離・近距離の両方に対応した戦闘力を発揮する。

    さらに、掌部には「プランダー」と呼ばれる特殊武装が備わっており、接触した相手のフォトン・エネルギーやビームを吸収することができる。この機能を応用することで、ビーム・バリアの展開も可能となっており、防御においても高い性能を誇る。バリアが受けたビームを、自身のエネルギーとして取り込むこともできる。

  • エルフ・ブル

    • Pilotデレンセン・サマター

    キャピタル・アーミィ所属の可変MS「エルフシリーズ」のプロトタイプ。デレンセン・サマターがテストパイロットを務める。

    一般的なMSより二回り大型で、脚部は左右に展開すると主翼状となり、変形後は無尾翼全翼機に似たフォルムとなる。作戦行動域が広範におよぶ場合は、長距離航続用ブースターを後部に装備する。

    胴体中央内部の「セントラル・ビーム・システム」により発生させたビームを、胸部、両肩、脚部など多数のビーム砲口から任意の場所と出力で発射でき、ネット状の弾幕ビームや敵機を追尾するビームを発射することも可能。両腕にもビーム・ライフルを持つ。

  • エルフ・ブルック

    • Height19.1 m
    • Weight43.5 t
    • Pilotマスク(量産1号機), マスク部隊兵士

    型式番号:CAMS-03

    キャピタル・アーミィ所属のエルフ・ブルの制式量産型。

    エルフ・ブルとの外観差は、脚部の厚み、頭部デザインなど。高性能だが、大型機ゆえのコストの高さが欠点。長距離ブースターは、MS形態時の滞空用バックパックとしても活用できる。

    量産1号機となるマスク機は、専用の頭部(双眼式のセンサーが装備)と、ホワイトとブラウン系のパーソナルカラーが特徴。

    胸部、両肩、指先、脚部など全身各所にビーム砲を内蔵しており、いかなる体勢でもほぼ全方位への攻撃が可能。ビーム砲はレーザー状のビームを照射する他、弾丸状のビームの連射もできる。また両膝部分のビーム砲4門はグレネード・ランチャーとしても使用している。両脚の先端からはビーム・サーベルを発生可能。出力不安定のため制式採用が見送られたエルフ・ブルと同型のビーム・ライフルを使用することもある。

  • アーマーザガン

    • Pilotミック・ジャック

    アメリア軍が開発した大型の可変モビルアーマーで、人型形態への変形機能を持つ。開発はまだ途中段階であり、データ収集を目的として試験的に実戦投入された機体である。

    武装としては、飛行形態時には翼、人型形態時には肩部となるユニットの上面にビーム・キャノンを左右3基ずつ、計6基搭載。さらに、その下面にはビーム・バルカンを左右5門ずつ、計10門装備し、速射による制圧射撃が可能。

    人型形態時には2本の大型クロウを展開し、近接戦闘にも対応。クロウ中央部からは、ビーム膜をまとった杭状の武装「プラズマステイク」を射出できる。これは強力な貫通力を持つ攻撃手段として機能する。

    試作機であるため、コントロールパネルの結線はまだ完全ではない。作中では、機体上部にクリム・ニックのモンテーロを搭載した場面もあった。

  • 宇宙用ジャハナム

    • Height17.5 m
    • Weight43.1 t
    • Pilotクリム・ニック

    型式番号:MSAM-034

    アメリア軍が宇宙での戦争に備え、ジャハナムの基礎設計をもとに開発した新型機。

    クリムの青い宇宙用ジャハナムは、頭部に指揮官用のブレードアンテナを取り付けている。

  • トリニティ

    • Pilotミック・ジャック

    クレッセント・シップによってアメリア軍に提供された、ジット・ラボラトリィ製の宇宙用モビルスーツ。パイロットはミック・ジャック。

    この機体は、両腕と3本の脚を分離することで、それぞれが複数の砲口を備えた「有線式ファンネル(アーム・ファンネル、レッグ・ファンネル)」として遠隔操作が可能で、広範囲へのオールレンジ攻撃を行える。ファンネルにはビーム砲のほか、小型化され大量に装填可能な「ボタン弾」と呼ばれるミサイルを搭載し、敵機の上空に展開してビームとボタン弾をシャワーのように降らせる攻撃が可能。

    さらに、両掌にはビーム砲を内蔵しており、ビーム・サーベルとしても使用可能。本体の両肩には大型ジェネレーターが搭載されており、ミノフスキー・フライトによる単独飛行が可能となっている。

  • ガイトラッシュ

    • Height17.5 m
    • Pilotロックパイ・ゲティ

    ドレット軍が運用する最新型モビルスーツで、パイロットはロックパイ・ゲティが担当する。

    本機最大の特徴は、頭上に設置された大型リングに30基配されたビーム発生器から帯状に展開される「ビーム・マント」。この装備はシールドとしての防御だけでなく、檻のように広げて敵を捕らえたり、ビーム刃として対象を溶断するなど、出力と形状を変えることで多彩な用途に対応可能な攻防一体の武装である。

    そのほかの装備としては、頭部に3門、胴体に4門、両足先に8門のパルス・ビーム砲を内蔵し、スカート後部には16門のミサイル・ランチャーを搭載。さらに、近接戦用にビーム・サーベルを2基装備している。必要に応じて、モランのビーム・ライフルを使用することも可能。

  • ジャイオーン

    • Height18 m
    • Weight39.8 t
    • Pilotキア・ムベッキ

    型式番号:VGMM-Gb03

    ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたG系統のモビルスーツで、ジット団のリーダーであるキア・ムベッキが搭乗する。

    強力なフォトン・バッテリーを搭載し、顔面部はセンサーディスプレイとなっているため、物理的な「顔」を持たない。その代わりに状況に応じて様々な表情が表示され、通常はガンダムタイプに似た走査パターンが投影される。背面と両肩には、着脱可能な多機能バックパック「ビッグアーム・ユニット」を装備。

    主な武装は高い粒子収束力を誇るビーム・ライフルと、ビッグアーム・ユニットにある8本のアーム先端から展開されるビーム・サーベル。さらに、細い6本のアームは「ソード・ファンネル」として分離・遠隔操作が可能。ユニット全体は巨大な4本指の掌状に開き、可動シールドや大気圏内での飛行用の翼としても機能する。

    第20話では、シールド部の開口部からビームを発射したり、巨大なビーム・サーベルを形成する場面が描かれた。一方で、アームの可動軸は弱点でもあり、G-セルフとの接近戦で集中攻撃を受け、多くの細形アームが破壊された。

    劇中では使用されなかったが、頭部には高圧縮のフォトン・エネルギーを照射するフォトン・レーザーを2門内蔵している。このレーザー砲は、大型G系統モビルアーマー・ジロッドの主砲をMS用に小型化した試作品であり、戦艦をも両断する威力を持つが、3秒以上連続照射すると砲身が溶解するため、運用には慎重さが求められる。同様のレーザー砲は、同じジット・ラボ製のG系統MSであるジャスティマやカバカーリーにも搭載されている。

    さらに、膝部アーマーには、周囲のモビルスーツのセンサーを一時的に機能停止させる4連装の閃光弾が内蔵されている。

  • ジャスティマ

    • Height19.2 m
    • Weight41.4 t
    • Pilotチッカラ・デュアル

    型式番号:VGMM-Sc02

    ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィによって開発されたG系統のモビルスーツで、ジット団のチッカラ・デュアルが搭乗する。

    本機最大の特徴は、ケーブルを介してフォトン・バッテリーと直結し、高出力で展開される超大型ビーム・サーベルである。この武器は航宙艦すらも一刀両断にする威力を持つが、ケーブルを接続しない場合は威力が10%程度にまで低下する。搭載された高性能フォトン・バッテリーの余剰エネルギーを放出するため、背中には緑色に発光するフォトン・バランサーが装備されている。

    その他の武装としては、頭部額に設けられたフォトン・レーザー砲、専用のビーム・ライフル、右肩部に内蔵された拡散ビーム砲と、無線誘導によるファンネル・ミサイルがある。ファンネルにはフォトン・アイ・センサーが組み込まれており、高い命中精度を誇る。左肩部にも同型の装備が隠されており、劇中で使用されている。

    さらに左肩からは円形のビーム・バリアを展開することが可能で、このバリア発生装置は拡散ビーム砲としての機能も兼ね備えている。

  • ジロッド

    • Pilotクン・スーン

    ジット・ラボラトリィによって開発されたG系統の大型モビルアーマーで、パイロットはジット団のクン・スーンが務める。

    主な武装は、両肩部に搭載された無線式ファンネル「バイトビット」10基、両腕部と両足部の球形およびクロー状端末に内蔵された有線式ビーム砲塔、中央センサー周囲に設けられた4門のミサイルポッド、そして正面の口腔部に配置された高出力の大型フォトン・レーザー砲。このレーザー砲は戦艦すら容易に両断できる威力を持ち、オールレンジ攻撃に対応する装備群により対MS戦にも優れる。

    また、パイロットのクンが「アンチ・ミノフスキー」と呼ぶ機能の存在を示唆していたが、作中での使用描写はない。本体のペイロードには、ジャイオーンのオプション装備「ビッグアーム・ユニット」の格納も可能。

    第21話では、自沈するコンキュデベヌスを追って共にシーデスクの底にある大穴の封鎖に向かい、その役目を果たす。メガファウナの乗員からは、その外観から「ロールパン」と呼ばれていた。

  • マズラスター

    • Height18.3 m
    • Pilotクン・スーン

    ジット団が運用する新型モビルスーツで、クン・スーンがジロッドから乗り換えて搭乗している。コックピットはジロッドの脱出用コアをそのまま流用している。

    主な武装は、両腕部から展開される鎖状の強力なビーム・ウィップで、敵機を縛って溶断したり、電撃を流し込むことができるほか、回転させて防護膜のように使用することも可能。加えてビーム・ライフルも装備されている。

    頭部のアイセンサーは左右で異なるタイプが搭載されており、非対称のデザインとなっている。

  • カットシー

    • Height18 m
    • Weight39.2 t
    • Pilotデレンセン・サマター, キャピタル・アーミィ兵士

    型式番号:CAMS-02

    キャピタル・アーミィ創立時点での主力MS。空中戦闘に特化した機体であり、背部バックパックに標準装備されるフライトユニットによって、大気圏内での高機動性と長距離航続能力を有している。

    武装は頭部のバルカン砲、空気抵抗を考慮されフラットに設計された汎用ビーム・ライフル、空中戦で上を取る優位性を鑑みて脚部に内蔵されたビーム・サーベル2本、脚部に内蔵された小型ミサイルが左右各12基、肩部拡張アームに取り付けて保持するシールド。また、アームにはシールドの代わりに4連装ミサイル・ポッドの装備も可能。

  • レックスノー

    • Pilotケルベス・ヨー, キャピタル・アーミィ兵士

    レクテンを戦闘用に改装した機体。背部に大型キャノンとセンサーユニットを持ち、シールドも保持するなど各部の装甲も強化されている。脚部は高速走行用のホバーユニットに換装されている。主に3機編隊で運用され、「レックス」の略称などで呼ばれる。主なパイロットはケルベス・ヨーで、ザンスガットに乗り換えるまで搭乗していた。メガファウナに協力した部隊は敵味方の識別が分かりやすいよう、頭に鉢巻を巻いていた。

  • ウーシァ

    • Pilotベッカー・シャダム, キャピタル・アーミィ兵士

    型式番号:CAMS-04

    キャピタル・アーミィ所属の新型量産MS。G-セルフとエルフシリーズとの中間ほどの機体サイズで、機体重量の軽さと宇宙用バックパックの高推力により高い機動性を発揮する。武装は腕部のビーム・バルカン、右手のビーム・ライフル、脚部先端のビーム・クロウ。ビーム・ライフルの保持方式はエルフシリーズと同じ。大気圏飛行にはダベーやランゲバインを必要とする。

  • ビフロン

    • Height19.5 m
    • Pilotバララ・ペオール

    キャピタル・アーミィにドレット軍から貸与された実験用モビルスーツで、テストパイロットはバララ・ペオールが担当する。

    機体は4本の腕と、ブースターと一体化した巨大な下脚を備える。4本の腕は肩関節だけでなく、胸部にまで伸びたレールによって肩ごと可動する構造になっている。下脚は後方に折りたたむことで昆虫のようなフォルムとなり、ロケットキックとして敵に飛ばして切り離すことも可能。さらに、特殊機能としてビーム技術による視覚効果で、4本の腕をさらに多数あるように見せかける「ヨツデ・ユニフィケーション・アタック」という攻撃も持つ。

    武装は4本の腕に装備されたダブル・ビーム・ライフルや短剣型のビーム・ダガー、シールド。下脚内部には小型の球状機雷を多数搭載しており、そのサイズの小ささを活かし、敵機の関節やエアインテークに侵入させて部分的な破壊を狙うことができる。第18話ではマスクが「ビーム・シャワー」と呼ばれる武装の搭載を示唆したが、劇中では使用されなかった。最終的に、バララがジット団からユグドラシルを受け取った後、この機体は役目を終え、ユグドラシルの性能試験用の標的として破壊された。

  • ユグドラシル

    • Pilotバララ・ペオール, キャピタル・アーミィ兵士

    キャピタル・アーミィのマスク部隊にジット団から提供されたピラミッド型の大型モビルアーマー。コックピットはメインパイロット1名とサブパイロット2名の計3人乗りで、バララ・ペオールがメインパイロットを務める。

    主武装は瞳のような砲口から放たれる「テンダービーム」。通常の長距離射撃だけでなく、機体名「ユグドラシル(世界樹)」の由来どおり、フォトン・バッテリーの規模に反応して、MSには細く、戦艦には太く分岐しながら追尾する性能を持つ。まるで巨大な樹が枝分かれするように広範囲へビームを展開し、多数の敵を一斉に攻撃可能。拡散状態でも直撃すれば戦艦すら撃墜するほどの威力を誇る。

    防御面では機体全体を覆うリフレクターバリアを展開でき、大型機ながら精密な動きが可能で機動性も高い。さらに、四隅には迎撃用のレーザー砲も備えられている。

  • レクテン

    • Pilotベルリ・ゼナム, ルイン・リー, デレンセン・サマター, キャピタル・ガード訓練生

    キャピタル・タワーの保守点検や、養成学校の練習機として使用されるモビルスーツ。四角いカメラアイが特徴で、背中には2基の可動式ブースターポッドを装備し、腰部にはビッグアームや溶接機「パワーウエルド」などの特殊アームを取り付けている。

    また、装備されている溶接機は有事の際にはビーム・ライフルとしても使用可能となっている。

  • グリモア

    • Height16.5 m
    • Weight35.2 t
    • Pilotカーヒル・セイント, ルアン オリバー, アイーダ・スルガン(第20話), ベルリ・ゼナム(第26話エピローグ)

    型式番号:GH-001

    海賊部隊の主力として運用されている量産型モビルスーツ。もともとはアメリア軍が所属を秘匿する極秘任務用に、大規模な偽装を施して開発した機体だったが、海賊部隊での実績が評価され、後に正規軍にも採用された。キャピタル・アーミィからは「坊主頭」という愛称で呼ばれている。ジャハナムとは異なり、標準仕様のままで大気圏内外の活動に対応できるのが特徴。

    他の機体と比べて小柄で丸みを帯びた体型をしており、ドーム型の頭部には3つのアイセンサーと展開式のフォトン・ラジエーターを備え、腹部には脱出ユニットを兼ねた球形のコクピットブロックが配置されている。

    武装は、頭部内蔵のバルカン砲、ビームと実弾の併用が可能なサブマシンガン、サブマシンガンの下部に搭載された鞭のようにしなるビーム・ワイヤー、プラズマを発生させて高い切断力を持つプラズマナイフ、小型軽量かつ緊急用スラスターを内蔵した複合素材のシールド、そしてロケット推進式のアンカーを打ち込み、高圧電流を流すワイヤー・フックなど、多彩な装備を持つ。

  • ジャハナム

    • Pilotアメリア軍兵士, ベルリ・ゼナム

    アメリア軍の主力量産型モビルスーツで、多彩なオプションに対応可能な高い汎用性が特徴。頭部には球形のセンサーが搭載されており、センサー表面に表示される2本のラインの交差によって視線の方向を示す仕組みとなっている。この形式のセンサーはアメリア軍で標準装備されており、モビルアーマー・アーマーザガンにも同様のものが採用されている。

    主な武装は、頭部に内蔵された2門のバルカン砲、ビーム・ライフル、背部に装備されたプラズマ・アックス、そして左肩に取り付けられたシールド。戦況に応じた装備変更も可能で、柔軟な戦闘対応力を持つ機体である。

  • ヘカテー

    • Pilotミック・ジャック

    アメリア軍が開発した新型モビルスーツで、パイロットはミック・ジャックが担当。武装は、頭部に内蔵されたバルカン砲、標準的なビーム・ライフル、そして先端部がガトリングガンとなっている特殊武装「プラズマ・サイズ」を装備している。

    プラズマ・サイズはチェーンソー状のビーム刃を形成可能で、高い切断力を発揮する。また、スカートの後方には2基のビーム・サーベルが格納されており、近接戦にも対応。

    第23話では、背部に6基の「ブロックビット(通称:棺桶ビット)」を装備した形態で出撃しており、遠隔操作による攻撃手段も備えている。多彩な装備により、状況に応じた柔軟な戦闘が可能な機体である。

  • モラン

    • Height17.5 m
    • Pilotロックパイ・ゲティ(隊長機), ターボ・ブロッキン(隊長機・第24話), リンゴ・ロン・ジャマノッタ(量産機), ドレット軍兵士(量産機), ラライヤ・マンディ(リンゴ機・第15~16話)

    ドレット軍が運用する汎用量産型モビルスーツで、所属や階級に応じて装備が異なる。頭部のアイセンサーは左右非対称で、左目には旧型の光学式複合センサー、右目には新型の全方位サーチセンサーが搭載されている。

    主な武装はビーム・ライフル、片刃のビーム・ソード、両腕前部に収納された8連装ミサイルと2基のビーム・ダガー、そして左肩部のシールド。

    ロックパイ・ゲティの隊長機は、バックパックにバーニア・アームが追加され、ビーム・ライフルには貫通力の高いニードル弾を発射するリボルビング・ランチャーが装備されており、機体は専用のパーソナルカラーで塗装されている。

    この他、第24話ではターボ・ブロッキンが隊長機に搭乗し、リンゴ・ロン・ジャマノッタも量産機を使用している。後にリンゴの機体はメガファウナ側に鹵獲され、敵味方識別のため赤色に再塗装されている。また、両前腕部に収納された武装の配置方向が一般機とは異なっており、第15話と第16話ではラライヤがリンゴ機を使用している。

  • エルモラン

    • Height17.5 m
    • Pilotドレット軍兵士

    ドレット軍が運用する汎用量産型モビルスーツで、重装甲ながら各部に配置されたスラスターにより高い機動力を持つ。特に守備任務に適している機体である。モランと比べると配備数は少ない。

    武装は実弾式のバズーカとビーム・ソードを装備。さらに、前腕部はモランと同様の構造となっており、左右合わせて16基の8連装ミサイルと、2基のビーム・ダガーを内部に収納している。

  • ザックス

    • Height16.5 m
    • Pilotガヴァン・マグダラ, ザックス兵団兵士

    トワサンガ本国守備隊が運用する汎用量産型モビルスーツで、ガヴァン・マグダラらが搭乗する。本機のみで構成されたガヴァンの精鋭部隊は「ザックス兵団」とも呼ばれている。

    主な武装はビーム・ガン、近接戦用のビーム・バーナー、両足部のクロウ、左肩に装備されたスパイク付きシールド、そして右手甲には電撃を流すことができる対MS捕獲用ネット・ユニットを備える。

    また、ビーム・バーナーは背部にある4基のバインダー先端に収納する際、柄の部分が砲口となり、パルス・ビーム砲としての機能も持つ。

  • ネオドゥ

    • Height17.5 m
    • Pilotラライヤ・マンディ

    トワサンガが運用する多目的モビルスーツで、もとは作業用MSとして開発された機体の発展型。1000年以上前のスペースコロニー建造時代から存在している。

    顔のマスク部分は、いわゆるガンダムフェイスに似たデザインとなっているが、その由来については劇中で語られていない。

    主な武装は、作業用溶接機を改造したビーム・ライフル、背中の2基のバインダー先端部に格納された2本のビーム・サーベル、そして左肘部に接続されるシールド。

    この機体は、ラライヤがG-ルシファーへ乗り換えるまで搭乗していた。

  • リジット

    • Height17.5 m
    • Pilotジット団兵士

    ジット団が運用する汎用量産型モビルスーツで、ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィによって開発された。

    「G-IT(ジーイット)」(のちのカバカーリー)の設計を基に、量産型の標準機として開発された機体である。主な武装はビーム・マシンガン、両腰部に装備された2基のビーム・サーベル、そして両脚部に取り付けられたシールド。

  • ポリジット

    • Height17 m
    • Pilotテン・ポリス警備兵

    ロザリオ・テンの自警組織「テン・ポリス」が保有する汎用量産型モビルスーツ。地球圏の現状を確かめたいという意志から、少数のパイロットがこの機体とともにメガファウナの一行に加わっている。

    半円形の大型シールドが特徴で、通常時は背中に装着されている。背部の大型スラスターは、戦況に応じて取り外しが可能。武装はビーム・ライフル、シールド裏に格納された2基のビーム・サーベル、そしてシールドそのものを装備する。

  • コンキュデベヌス

    • Pilotキア・ムベッキ
  • ズゴッギー

    • Height18.4 m
    • Pilotローゼンタール・コバシ
  • ザンスガット

    • Height16.5 m
    • Pilotケルベス・ヨー

    ビーナス・グロゥブで運用される汎用量産型モビルスーツで、ポリジットと同様に、少数のパイロットとともに本機もメガファウナの一行に同行している。

    主な武装は、左胸部に搭載されたガトリング砲、ビーム・ライフル、両腕部に装備されたビーム・パタ(短めのビーム・サーベル)発生器、そしてサイドアーマーや脚部に配置された計12門の「ピンブリット」射出口。ピンブリットは空気圧で高速発射される大型の実体弾である。

    メガファウナ側に提供された1機はケルベスが搭乗し、識別のためにメガファウナ所属を示す赤いカラーリングに塗装されている。

  • ガランデン

    • Pilotガランデン艦長

    クンパ大佐がゴンドワンから調達した大型戦艦で、乗員もゴンドワンから派遣されている。前尾翼機を思わせる独特な船体形状と青い外装が特徴で、幅広いモビルスーツ用の滑走路を備えている。

    主な武装は艦橋前部に3連装メガ粒子砲が2門、連装メガ粒子砲が前部と後部に1門ずつ、さらに対空機銃も搭載。マスク率いるエルフ・ブルック部隊の母艦として運用されている。

    宇宙空間では、大気圏用ブースターを切り離すことで「スペース・ガランデン」として行動可能となる。

  • メガファウナ

    • Pilotドニエル・トス

    海賊部隊の母艦であり、元はアメリアによって建造された航宙艦「ニックスペース」が規約違反とされ、解体・廃船処分されたと発表されたものの、実際には密かに海賊部隊向けに転用された艦船。この艦を用いて、秘密裏に実証試験や運用が進められていた。

    海上航行に加え、ミノフスキーフライトによる浮揚飛行や推進力飛行が可能で、大気圏の離脱と帰還能力も備えている。武装は艦前部左右に2門、後部に1門の連装メガ粒子砲を装備し、各所には対空機銃も配置されている。格納庫は前方の艦橋直下と後部甲板下部の2か所に設けられている。

    ミノフスキーフライト時には、両舷に鰭のような輝くフィンを展開するのが特徴。艦長はドニエル・トス。船体は鮮やかな赤で塗装されており、艦名は「巨大動物種群」または「巨大動物相」を意味している。

  • ギニアビザウ

    • Pilotギニアビザウ艦長

    ドレット艦隊の旗艦で、トワサンガの工業力を結集して建造された唯一無二の戦艦。同型艦は存在しない。

    主な武装は、中央部上下に配置された大型の3連装メガ粒子砲2門、後部球体側面の連装メガ粒子砲2門、各所に設置された対空機銃22門、そしてミサイルランチャー。さらに、防御装備としてIフィールドの展開も可能となっている。

    船体はオレンジと深緑のツートンカラーで塗装されている。

  • カシーバ・ミコシ

    • Pilot--

    フォトン・バッテリーをトワサンガからザンクト・ポルトへと運搬するための大型航宙艦。スコード教における神体とされており、装飾的な意匠とピンクを基調としたカラーリングが特徴的な外観を持つ。

    本艦は非武装であり、船体に対する攻撃は、たとえ流れ弾であっても固く禁じられている。

    劇場版ではデザインが変更され、TV版の船体の上部にフォトン・バッテリーを積載するコンテナ部分が追加された構造となっており、TV版の船体は動力部として扱われている。

  • クレッセント・シップ

    • Pilot--

    トワサンガへフォトン・バッテリーを輸送するための長距離航行用大型輸送船。メガファウナがそのデッキに乗れるほどの巨大な艦で、全長は1kmを優に超える。

    船体はエンジン部から縦横に伸びた円弧状の構造物が前方で交差しており、内側に設けられたグレーのチューブは円に沿ってゆっくりと回転している。推進にはG-セルフが放出したエネルギーに反応して推力効率を高めるフォトン・リアクションシステムを搭載している。

    運転の定常始動には、ヒックスルート・カプセルをGメタルによって認証し起動する必要があり、それができない場合は出航までに数日間のアイドリングを要する仕様となっている。

    武装としては、隕石回避用のビーム砲を備えている。船体のカラーは緑色。

  • フルムーン・シップ

    • Pilot--

    レコンギスタ計画のためにジット団が用意した惑星間輸送船で、クレッセント・シップの準同型艦にあたる。元々はヘルメス財団の所有だったが、ジット団がレコンギスタの目的で接収した。

    艦長をはじめ、乗組員の多くがレコンギスタに賛同していたことから、大きな抵抗もなく所属が変更された。

    クレッセント・シップと同様に、隕石回避用としてレーザー砲を装備しており、対隕石用途ながらモビルスーツを一撃で破壊するほどの威力を持つ。船体の色は黄色。