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機体リスト
ガンダム Gのレコンギスタ

共收録 22 台の機体。
  • G-セルフパーフェクトパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    初めてG-セルフ専用に作られた最新鋭バックパック。形式番号BPMF-01。全高15.6m。重量13.1t。ビーナス・グロゥブからの帰還中に、ハッパらメガファウナのメカニックたちにより地球圏での最終決戦に向けて組み上げられた。ハッパの発案の下で製作されたが、同行したビーナス・グロゥブの技術者たちの協力と、新たに入手したビーナス・グロゥブの資材を用いたため、公にはビーナス・グロゥブ製ということになっている。装着時の機体色は軽装時と同じだが、一部のパーツが専用のフォトン・バランサー搭載のパーツに換装されている。

    各種特殊兵装を内蔵するほか、モード変換により上記のこれまで装備した6つすべてのバックパックと同等の機能を発揮することができる(その際には各パック装着時同様、G-セルフのフォトン装甲の色が変化するが、高トルクモードでは格闘戦でパワーを集中した特定の部位のみが緑色に変化している)。また、外部兵装としてトワサンガ製ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、さらに「フォトン装甲シールド(通称:コピペシールド)」を装備する。フォトン装甲シールドはリフレクターパックの技術を応用して開発され、表面から複数のハニカム(六角形)型の障壁膜「ビーム・プレーン」を発生させ、敵ビーム攻撃の無効化および吸収を行い、自らのエネルギーへと転換可能。一方でエネルギー消費が激しいという弱点も抱えており、終盤の大気圏突入時に無補給のままコピペシールドを多用したことから、最終決戦で機体の出力低下を招き、マスクのカバカーリーに付け入るスキを与えた一因にもなった。

    パーフェクトパック自体の特殊兵装・機能も備えており、パック基部からセンサー粒子を放出し(G-セルフのコックピットモニターからは黒煙状に見えるが、外からは不可視。ただし、劇場版第5部では、太陽光が遮られる様子を現場に居合わせたクンパが目撃している。)広範囲の光を吸収することでフォトン・エネルギーの位置を特定する「フォトン・サーチャー」や、パック基部で生成される反物質を閉じ込めた結晶体を散布し、低温対消滅によって接触した物質を(機械・人体関係なく)球状に削り取るように消滅させる「フォトン・トルピード(光子対消滅反応魚雷)」がある。特にフォトン・トルピードの破壊力は絶大で、なおかつ消滅させた時に発生する光を光子エネルギーとして本体に吸収・還元することも可能で、これを用いれば実質バッテリー消費にも困らないが、その破壊力を目の当たりにしたベルリは一度使用した後は劇中二度と使うことはなかった。劇場版第4部では、フォトン・トルピードの被害描写が絶対兵器として生々しく強化され描かれており、アメリア・キャピタルアーミィの混戦地帯に散布した結果、双方に多大な被害を出した(使用後の状況を見たベルリが、恐怖のあまりパーフェクトパックをパージするほど)。劇場版でも、これ以降は二度と使用されなかった。

    左右に付けられた独自稼働パーツ「トラック・フィン」は、トリッキーパックの技術応用で敵機の制御系に干渉し、その動きを拘束し引き寄せる「トラクタービーム」の発射砲となる他、トリッキーモードの遠隔操作ミサイルとして射出できる。また、大気圏用パックにも備わっていた「全方位レーザー」を、G-セルフ自体がフォトン・バッテリーとも言える機体であることを生かし、レーザーポッドからではなく機体表面のフォトン装甲からエネルギーをレーザー化して全方位に放出することが可能となった。

  • G-セルフ

    • Height18 m
    • Weight31.3 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    型式番号:YG-111

    レイハントン家の元家臣であるロルッカ・ビスケスとミラジ・バルバロスが、レイハントン家に伝わる記録から製造したドレット軍用の試作MS。制式採用こそされなかったが、先行偵察用機体として選ばれ、ラライヤを乗せて地球へ降下した。当初は機体を鹵獲した海賊部隊のアイーダ・スルガンが搭乗し、以降はベルリ・ゼナムの搭乗機となる。G系統の設計思想の根幹を思わせるその作りから、「Gそのもの」という意味を込めてアイーダにより「G-セルフ」と命名された。

    宇宙世紀のガンダムタイプに似た形状とトリコロールのカラーリングが特徴だが、ほかのG系統に比べ双眼がやや大きく、額のアンテナは前方に突き出ている。

    偵察用機への転用決定後、ロルッカ等は体液のDNAや指紋、虹彩(アイリス)等の生体認証技術でレイハントン家の血筋を自立的に選別し、追加認証する「レイハントン・コード」システムを秘密理に追加実装した。この認証をパスしたベルリとアイーダにICチップ内蔵の鳥意匠の金属プレートの「Gメタル」を発行している。ベルリが「スコード」と叫んだ際にGメタルが輝くとそれに共鳴し、G-セルフに搭載されたレイハントン家の者を護る自動防衛機能が働き、機体のフォトン装甲表面からフォトン・シールドを発生させるなど、Gメタル所持者が操縦席にいる時のみ、それまで秘匿もしくは使用不可とされていた機能を認証解放している描写が幾度か描かれている。

    従来のMSより高圧縮のフォトン・バッテリーを搭載しており、フォトン・エネルギーの余剰出力により機体各部位が青色に発光する。機体はその全身が、軽く剛性のあるフォトン装甲や、フォトンフレームで構成されている。

    作品世界の「ユニバーサル・スタンダード」に対応(ただし「レイハントン・コード」に関してはその限りではない)しており、背部のコネクタに様々なバックパックを装着でき、機体本体のフォトン装甲の配色がそれぞれのバックパックに対応した色に変化する。腹部のコクピットは、脱出ポッドを兼ねたコア・ファイターとして分離する。軽装時の飛行時間は45秒に限られるが、各種バックパックを装着することで飛行時間の延長が可能。

    基本武装は頭部バルカン砲、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル2基、シールド。ビーム・ライフルとシールドはアメリア製とトワサンガ製のものを使用している。ライフルとシールド共にトワサンガ製の方が高性能で、トワサンガ製ビーム・ライフルはエネルギーの収束性が良く破壊力が大きい。トワサンガ製シールドは多様な機能を有しており、第13話ではシールド前方にフォトン・エネルギーを照射したり、第15話ではシールドの淵部分をスライド拡張させるとリフレクター装甲が露見して受けたビームを吸収した他、第16話では内蔵する2門のバルカン砲を使用するなどしている。また、本来トリッキーパックの機能である「フラッシュ・アタック」も、敵機を一時的に操縦不能にする効果こそなくなってはいるが、第11話で目くらましとして使用している。

    また劇中クンパ・ルシータは、自爆装置として核爆弾が内包されている可能性を指摘していた。

    G-セルフの群を抜いた高性能は、結局造った人々ですら、自分たちが何を造ったか分からないという科学技術の怖ろしさの象徴であり、その怖さを分からないまま今の文明を使っていることに違和感を感じなければ危険だという警鐘としての意味を含ませているとのこと。

  • G-セルフ 大気圏用パック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    4枚の可動翼を備えた大気圏内飛行用のスラスターパック。装着時の機体色は軽装時と同じ。主翼にはレーダーセンサーを兼ねたレーザーポッドを備え、近接防御火器システムとして全方位レーザー攻撃が可能だが、無差別攻撃になりかねずその用途は限られ、そのためか劇中では未使用。

  • G-セルフ 宇宙用パック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    大型ブースターを備えたアメリア製の宇宙用ブースターパック。宇宙用だが、空中でも飛行能力は発揮可能。形式番号BPAM-02。全高12.2m。重量4.3t。装着時の機体色は軽装時と同じ。特殊な機能こそないが汎用性は高く、高機動戦闘が可能。バックパック自体が大型のため、急激な水流にはやや弱い。

  • G-セルフ リフレクターパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の対ビーム兵器用パック。形式番号BPAM-03。収納時全高12.1m。展開時全高29.5m。重量3.3t。装着時の機体色は青紫。敵機のビーム攻撃を吸収し自機のフォトン・エネルギーに変換、Iフィールドとして展開することでさらに防御性能を高められる。初のアメリア製フォトン装甲と言えるが、その素材精度は低く想定した耐久度には及ばなかった。そのためビーム吸収には限界があり、許容量に達したパネル部分はそれぞれ自動で切り離されていく。

  • G-セルフ トリッキーパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の特殊戦用パック。装着時の機体色はピンク。Iフィールドによる防御と攪乱や、敵機の電子機器へ干渉攻撃し一時的な機能不全に陥らせることが可能。機体のフォトン装甲から、自機の分身のような形状のフォトン・エネルギーを敵機へ放つ「フラッシュ・アタック」という攻撃が可能で、直撃した敵機は機能不全に陥り一時的に操縦不能となる。背ビレのような部位は、劇中では誘導ミサイルとして使用していたが、劇中使わなかった機能として「イリュージョン・ファンネル」なる用途が可能で、大型の4基はハンマーに変形する近距離戦用ファンネル、小型の6基は敵機モニターに「量産型G-セルフ」として幻視させる遠距離戦用ファンネルとして機能する。他にも劇中使わなかった機能で、巨大化したようなシルエットで自機を包むことが可能。ミノフスキー・フライト機能も有する。

  • G-セルフ 高トルクパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    キャピタル・アーミィ製造の高機動・近接戦闘用パック。装着時の機体色は軽装時と同じ。背部から全身を緑色のパワードスーツのような装甲で包む。機体の高トルク化によるパワーの底上げ、高速ホバー走行や背部の大型ブースターによる爆発的な加速が可能。装備できる機体がキャピタル側に存在せず持て余していたものを、ケルベス・ヨーがメガファウナに持ち出した。

  • G-セルフ アサルトパック

    • Height18 m
    • Weight31.1 t
    • Pilotベルリ・ゼナム

    アメリア製造の長距離戦用パック。形式番号BPAM-05。全高15.5m。重量28.9t。装着時の機体色は赤。武装は主力兵装となる2門の大型ビーム・キャノン、内側に備えられた操縦枠も兼ねている近距離用のビーム・ライフル2基、左右前方に配備された複数門のフォトン・アイを内蔵したミサイル・ポッド、劇中では未使用の後部左右に設置された対艦用の大型ビーム・サーベル。アサルトパック単独でも、MSを牽引・砲撃する支援機として使用可能。第24話(劇場版は第5部)のユグドラシル攻略戦では、本パックを携行する形でパーフェクトパックと併用した。

    イベント上映作品『FROM THE PAST TO THE FUTURE』では、G-アルケインがこのパックの上方パーツを装備している。

  • G-アルケイン

    • Height18.3 m
    • Weight38.7 t
    • Pilotアイーダ・スルガン

    型式番号:MSAM-033

    アイーダ・スルガン専用の赤いMS。ヘルメスの薔薇の設計図に記されていたG系統の設計をベースに、アメリア軍が蓄積してきたMS技術を投じて完成された。ただし、純地球産である各種部品の精度は設計図のレベルには届いておらず、並行開発されたG系統用バックパックの多くが装備できないなど、本来の性能を発揮しきれていない。腰背部のスカート型スラスターが特徴で、本来は背中に畳まれた機首を展開して手足を収納することで、高速移動用の飛行形態に変形可能であるが、テレビシリーズでは1度も変形する場面はなかった。だが、イベント上映作品や、漫画版、劇場版第4部では変形する場面が見られる。

    機体の全高を超える高出力対艦ビーム・ライフルは、グリップの位置を変えることで大型ビーム・ソードとしても使用可能。そのほかの武装は、頭部内蔵のバルカン砲2門、接近戦用のビーム・サーベル2基、攻防一体の拡散レーザー「センサー・バーナー」を内蔵した専用シールド、両の手甲内部にビーム・ワイヤー2基を装備する。

  • G-ルシファー

    • Height17.5 m
    • Weight52.3 t
    • Pilotラライヤ・アクパール, ノレド・ナグ, ノベル

    型式番号:VGMM-Gf10

    ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたG系統の最新鋭MS。モノアイ・センサーと、メイン・スラスターを兼ねる大型のスカート・ファンネル3基が特徴。G-セルフと同様「ユニバーサル・スタンダード」の機体で非戦闘員でも比較的容易に操縦できる。実機テスト段階であったため、各種オペレーティングやチェック用に3人分の座席を備えたコックピットになっている。だがテスト段階とはいえ、最終確認を残すのみであったため、機体そのものは完成している。

    武装は左腰部に装備する2本のビーム・サーベルと、6門のビーム砲とメガ・キャノンを備えた遠隔無線誘導兵器のスカート・ファンネル3基。3基のスカート・ファンネルは遠隔操作できるビーム砲としてのオールレンジ攻撃だけでなく、機体前方に三角錐のように展開することでバリアにもでき、錐の要領で高い突破力を発揮する。他にメガ・キャノンなどの砲口からビーム刃を展開して斬撃武装としても用いることが可能で、第25話ではジャスティマの高出力ビーム・サーベルと斬り結んでいる。機体本体に装着時にはスラスターも兼ねるなど、その用途は多岐にわたる。専用武装以外では、一般的なビーム・ライフルならば装備可能で、第25話では以前G-セルフが装備していたアメリア製のビーム・ライフルを右手に装備して出撃している。頭部には2門の砲口を備えており、第26話ではそこから信号弾を発射した。また、同じく第26話にて『∀ガンダム』に登場した「月光蝶システム」を発動する描写がある。これについて富野は「有用な技術だから継承・保全されてきた」ために当機体にも搭載されていたと発言している。劇場版第4部では、G-セルフがパージしたパーフェクトパックを一時的に装着した姿も描かれた(装着したのみで、武装を使用する場面は描かれていない)。

    第21話でジット・ラボで試験・調整を行っていた機体を、マニィとノレドが奪いメガファウナへと持ち込んだ。第22話以降はメインパイロットをラライヤが務め、ノレド(とノベル)がナビゲーターとして同乗し、スカート・ファンネルのコントロールやナビゲートを担当した。

  • カバカーリー

    • Height19.3 m
    • Weight40.2 t
    • Pilotルイン・リー

    型式番号:VGMM-Git01

    キャピタル・アーミィのマスクにジット団から提供された最新型のG系統MS。クンタラの魂の安住の地「カーバ」の守護神「カーリー」を意味するその名前は、パイロットを務めるマスクが命名した。元々はレコンギスタ作戦発動の際に、ジット団のリーダーであるキア・ムベッキが最終決戦機として搭乗予定だったが、レコンギスタ作戦の直前に命を落としたため、その夢は叶わなかった。

    来るべきレコンギスタ作戦に向けた最終決戦機となるべく、ジット・ラボラトリィ製の最強のMSであることと、ジット団のフラッグシップ機としての意味を込めて「G-IT(ジーイット)」という名称の、奇しくもG-セルフと同様に「Gそのもの」と意訳できるコードネームで開発されていた。このコードネームの意図は、当機体のデザインを担当した形部一平によると、最終決戦が「ガンダムそのもの」同士の対決であるという意味を込めたかったためとのこと。

    機体のメインカラーは黒。稼働時はG-セルフの各部位が青色に発光するように、本機も機体各部のフォトン・バランサーが緑色に発光する。これは当機体が、あまりにも強力な高性能のフォトン・バッテリーを搭載しているためバランサーが必須となり、バッテリーの余剰エネルギーを放出するために発光する。フラッグシップ機としての頑丈な作りと、プラズマ障害にも対応できるアンテナによる高い指揮機能、及び遠・中・近距離それぞれに対応した多種多様な特殊武装を運用可能なオールラウンドで活躍できる万能機として完成した。また、G-セルフと同じく高い拡張性も有しており、戦況に応じた各種バックパックの装備が可能。最終決戦にて装備していたビーム・リング・コンテナはその内の1つにすぎない。その高い水準での汎用性と拡張性から、MSとしてのひとつの完成形と言われている。

    武装は、直線ビームと拡散ビームの撃ち分けが可能な上、銃身下部にはグレネード・ランチャーを備える遠・中距離戦用兵器のビーム・ショットガンを携行し、両手の手甲部分には出力調整により最大で自機の2倍ほどの長さにまで伸びるジャマダハル型のビーム・セイバーを近接戦用の斬撃武装として内蔵する。また背部に備えたスラスターを兼ねる2基のコンテナには、中距離戦用の武装としてミノフスキー・フライトを備えたチャクラム状の投擲武器であるビーム・リングを搭載。ビーム・リングは、投擲や掌から発するレーザービームと接続しての遠隔操作による回転刃の切断兵器としての用途だけでなく、リングの内側に通した対象に電撃を流し込んで拘束・攻撃するなど、その使用法は多彩。リングの遠隔操作が行えるのは、両手を使う都合上2枚まで。リングは戦闘中に破壊されても新たに取り出しているため、コンテナ内に予備分として複数枚が収納されているようだが、正確な搭載数は不明。劇中で使わなかった兵器としては、高圧縮のフォトン・エネルギーを照射できる2門のフォトン・レーザー砲を胸部に備える。両肩のシールドには地球重力圏飛行用にミノフスキー・フライトが、2000度にも耐えられる脚部シールドには単独大気圏突入が可能な耐熱フィルムが内蔵されている。

  • マックナイフ

    • Height16 m
    • Weight32.6 t
    • Pilotマスク, バララ・ペオール, マスク部隊兵士

    型式番号:CAMS-05

    キャピタル・アーミィのスペース・ガランデンに配備された宇宙用新型可変MS。

    エルフ・ブルックの後継機に当たり、類似した可変機構や高出力の内蔵式武装を持ちながらも、機体全高は16メートルにまで小型化されている。本機の可変機構は前面投影面積の縮小による被弾率の低減を目的としており、飛行形態で弾幕を掻い潜りつつ敵に肉薄し、MS形態での格闘戦で仕留める戦術を得意とする。高い機動性と攻撃力を持つ反面、操縦には熟練を要する。マスクやバララ・ペオールなどが操縦する。

    量産機は単眼の頭部センサーに黄色のカラーリングだが、マスクやバララに与えられた高性能なエース専用機は、双眼のアイセンサーを搭載しており、パイロットの好みに合わせたカラーリングが許されている。

    武装は、機体の各所にビーム・バルカンを内蔵しており、脚部側面には跳ね上げ式の円形砲台が左右計6門、足裏に左右計6門、両手首に計2門、手の内部にも左右計10門を配備している。手の内部のものは、握り拳の状態で指の付け根から放つか、五指を銃身として利用し指先から発砲するか、状況に応じて選べる。名称こそ「バルカン」だが、弾丸状のビームを連射する以外にも、レーザー状のビームを照射することもできる。

    また、近接武装として両手に備える「プラズマ・クロウ」は、両手の指先から発生させた高熱プラズマで、敵機体を溶断できるだけでなく、内部のメカやコンピューターにも障害を与える。劇中では、正拳の状態にプラズマを纏わせた打撃強化武装としても量産機が用いている。

    他には、両脚部内側にグレネード・ランチャー4門、特殊光学観測装置「フォトン・アイ」とAIによる誘導で、ミノフスキー粒子散布下でも高い命中率を発揮する股間部内蔵のミサイル「フォトン・ボム」などを備える。長距離移動時は、専用の大型ブースターを背部に装着する。

    武装以外では、肩からメッセージチューブを射出できる。

  • ジーラッハ

    • Pilotマニィ・アンバサダ

    ジット・ラボラトリィで開発された大型モビルアーマー。メガファウナによって地球圏へ運ばれた後、マニィ・アンバサダがガランデンに持ち込み、そのまま専属パイロットとなった。機体は2本の腕と1本の下脚を持ち、稼働中はG-セルフやカバカーリーのように各部が黄色く発光する。

    武装は胴体や腕部に複数のビーム砲を搭載し、スカート後部には多門砲型の「ビフレストビット」を6基収納している。さらに、腕部内側の手首付近からは関節部から伸び縮みしながらランダムに動く小型ビーム・ウィップ「センチピード」が無数に展開されるほか、両手の三本指からはビーム・クロウを発生させることも可能。防御面では、手甲部分から機体全体を球形に包み込むIフィールドによるバリア・シールドを展開できる。

  • Montero

    • Height18.5 m
    • Weight41.3 t
    • Pilotクリムトン・ニッキーニ
  • Dharma

    • Pilotクリム・ニック
  • Dahack

    • Height18.5 m
    • Weight35.5 t
    • Pilotクリムトン・ニッキーニ
  • エルフ・ブル

    • Pilotデレンセン・サマター

    キャピタル・アーミィ所属の可変MS「エルフシリーズ」のプロトタイプ。デレンセン・サマターがテストパイロットを務める。

    一般的なMSより二回り大型で、脚部は左右に展開すると主翼状となり、変形後は無尾翼全翼機に似たフォルムとなる。作戦行動域が広範におよぶ場合は、長距離航続用ブースターを後部に装備する。

    胴体中央内部の「セントラル・ビーム・システム」により発生させたビームを、胸部、両肩、脚部など多数のビーム砲口から任意の場所と出力で発射でき、ネット状の弾幕ビームや敵機を追尾するビームを発射することも可能。両腕にもビーム・ライフルを持つ。

  • エルフ・ブルック

    • Height19.1 m
    • Weight43.5 t
    • Pilotマスク(量産1号機), マスク部隊兵士

    型式番号:CAMS-03

    キャピタル・アーミィ所属のエルフ・ブルの制式量産型。

    エルフ・ブルとの外観差は、脚部の厚み、頭部デザインなど。高性能だが、大型機ゆえのコストの高さが欠点。長距離ブースターは、MS形態時の滞空用バックパックとしても活用できる。

    量産1号機となるマスク機は、専用の頭部(双眼式のセンサーが装備)と、ホワイトとブラウン系のパーソナルカラーが特徴。

    胸部、両肩、指先、脚部など全身各所にビーム砲を内蔵しており、いかなる体勢でもほぼ全方位への攻撃が可能。ビーム砲はレーザー状のビームを照射する他、弾丸状のビームの連射もできる。また両膝部分のビーム砲4門はグレネード・ランチャーとしても使用している。両脚の先端からはビーム・サーベルを発生可能。出力不安定のため制式採用が見送られたエルフ・ブルと同型のビーム・ライフルを使用することもある。

  • カットシー

    • Height18 m
    • Weight39.2 t
    • Pilotデレンセン・サマター, キャピタル・アーミィ兵士

    型式番号:CAMS-02

    キャピタル・アーミィ創立時点での主力MS。空中戦闘に特化した機体であり、背部バックパックに標準装備されるフライトユニットによって、大気圏内での高機動性と長距離航続能力を有している。

    武装は頭部のバルカン砲、空気抵抗を考慮されフラットに設計された汎用ビーム・ライフル、空中戦で上を取る優位性を鑑みて脚部に内蔵されたビーム・サーベル2本、脚部に内蔵された小型ミサイルが左右各12基、肩部拡張アームに取り付けて保持するシールド。また、アームにはシールドの代わりに4連装ミサイル・ポッドの装備も可能。

  • レックスノー

    • Pilotケルベス・ヨー, キャピタル・アーミィ兵士

    レクテンを戦闘用に改装した機体。背部に大型キャノンとセンサーユニットを持ち、シールドも保持するなど各部の装甲も強化されている。脚部は高速走行用のホバーユニットに換装されている。主に3機編隊で運用され、「レックス」の略称などで呼ばれる。主なパイロットはケルベス・ヨーで、ザンスガットに乗り換えるまで搭乗していた。メガファウナに協力した部隊は敵味方の識別が分かりやすいよう、頭に鉢巻を巻いていた。

  • ウーシァ

    • Pilotベッカー・シャダム, キャピタル・アーミィ兵士

    型式番号:CAMS-04

    キャピタル・アーミィ所属の新型量産MS。G-セルフとエルフシリーズとの中間ほどの機体サイズで、機体重量の軽さと宇宙用バックパックの高推力により高い機動性を発揮する。武装は腕部のビーム・バルカン、右手のビーム・ライフル、脚部先端のビーム・クロウ。ビーム・ライフルの保持方式はエルフシリーズと同じ。大気圏飛行にはダベーやランゲバインを必要とする。

  • ビフロン

    • Height19.5 m
    • Pilotバララ・ペオール

    キャピタル・アーミィにドレット軍から貸与された実験用モビルスーツで、テストパイロットはバララ・ペオールが担当する。

    機体は4本の腕と、ブースターと一体化した巨大な下脚を備える。4本の腕は肩関節だけでなく、胸部にまで伸びたレールによって肩ごと可動する構造になっている。下脚は後方に折りたたむことで昆虫のようなフォルムとなり、ロケットキックとして敵に飛ばして切り離すことも可能。さらに、特殊機能としてビーム技術による視覚効果で、4本の腕をさらに多数あるように見せかける「ヨツデ・ユニフィケーション・アタック」という攻撃も持つ。

    武装は4本の腕に装備されたダブル・ビーム・ライフルや短剣型のビーム・ダガー、シールド。下脚内部には小型の球状機雷を多数搭載しており、そのサイズの小ささを活かし、敵機の関節やエアインテークに侵入させて部分的な破壊を狙うことができる。第18話ではマスクが「ビーム・シャワー」と呼ばれる武装の搭載を示唆したが、劇中では使用されなかった。最終的に、バララがジット団からユグドラシルを受け取った後、この機体は役目を終え、ユグドラシルの性能試験用の標的として破壊された。