シリーズ全作を通しての主役ロボット。通常バイクでの製造メーカー名が記される箇所には「BAHAMOUD」と刻印されている。『PART I』では、バハムート内のデータを基に軍が製造した機体。『PART II』では、前作のラストでの半壊状態から軍が量産型のパーツを用いて修復した機体(名称:プロトガーランド)として登場する。劇中の省吾の台詞で語られるようにベンベ (BMW) にぶつけても無傷で、パトカーを容易に横転させるなど常識外れの強度と出力を有している。
その実体はMZ軍部がメガゾーン23を実効支配・管理しているコンピューター「バハムート」から未開放の最終プロテクト「7G」を解除するため、不完全ながらも読み出したデータを基に再現した機体であり、それ自体がバハムートへのアクセス権を持つ端末となっている。当初の省吾はそのことを知らず、強奪したうえに町中で堂々と乗り回したため、軍からつけ狙われる。単純に一兵器としても、MZ軍の所有兵器よりも遥かに高性能で完成度が高く、その後も軍の兵器開発に多大な影響を与えている。
バイク型のマニューバクラフト (MC) 形態から人型のマニューバスレイヴ (MS) 形態に変形する。搭乗者の装着するヘッドコネクター(ゴーグル状のパーツ)が思考伝達装置を兼ねているため、手動操縦しながら考えるだけで複雑な動きが可能であるが、GR-IIガーランドのパーツで改修されてプロトガーランドと化してからはヘッドコネクターが不要となっている。
外装のベースカラーは真二が持ち出すまではロールアウト状態のオリーブグリーンだったが、省吾の手に渡った後は彼に依頼されたココの手で真紅に再塗装されている。こちらも、改修されてプロトガーランドと化してからは軍の手でやや渋めの赤に再塗装されている。
全長3.85m。動力源は反発動力システム。機体各所に設置されたバーニアにより、短時間なら空中戦も可能であるほか、宇宙空間での稼動も可能なバーニアを装備する。各種センサーおよびその妨害装置(センサーリダクション)も内蔵し、建物内でも遠距離の会話を傍受できるほどの高性能を誇る。武装はレーザーオーブガン(ガーランドの腕部外側にレーザーオーブガンの予備カートリッジを内蔵)。最高出力:525馬力、最大トルク:60.6キログラム、最高時速:320キロメートルを誇り、バイクとしてはモンスター級のマシンである。なお、レーザーオーブガンは『PART I』で失われたため、『PART II』では事実上の非武装状態で登場した後、GR-IIガーランドから奪取したレーザーオーブライフルを使用している。
『PART III』にも残骸として登場。プロトガーランドの機体内に残されていたチップが、ヤコブのオリジナルガーランドに追い詰められたエイジのE=Xガーランドを勝利へ導くこととなる。