北陸戦線の終結後、新日本協力機構の統治によって、日本人のための新たな国土が誕生した。 しかし、それによって日本を取り巻く状況が劇的に改善されたわけではなかった。 国内では依然として各勢力が実効支配を続け、日本人に対する抑圧も緩和されたとはいえ、なお継続していた。 南海に浮かぶ孤島でも同様の状況が続いていた。 島を掌握するオセアニア軍と、それに抗うレジスタンス組織「ヒヌカン」。 そこに、島の占拠を目指す北米軍が侵攻してくる――。