1928年、舞台は自由と希望に満ちた新天地・ニューヨーク。蒸気革命の影響により、この街は世界有数の大都市へと発展を遂げていた。そこには尽きることのないフロンティア・スピリットが息づき、人々はさらなる高みを目指して挑戦を続けていた。しかし、建国からまだ150年あまりの若いアメリカでは、歴史を求めて様々な伝統文化を取り入れる中で、「魔」と呼ばれる存在までも引き寄せてしまうこととなる。
こうした「魔」から街を守るために設立されたのが、秘密防衛組織「紐育華撃団」である。
その頃、日本の帝都・上野公園では、一人の若き青年将校が立っていた。「帝国華撃団」総司令である大神一郎大尉の甥、大河新次郎少尉である。大帝国劇場において、新次郎は大神から「紐育華撃団・星組」への配属を命じられる。不安と期待が交錯する中、新次郎は大神に見送られながら日本を旅立ち、新天地ニューヨークへと向かう。今、紐育の平和を守るために、若き戦士たちの新たな戦いが始まる。