交通事故で命を落としたやり手プログラマーにして「メカヲタク」の倉田翼は、前世の記憶と知識を持ったまま異世界のエルネスティ・エチェバルリアへと転生する。その世界は「幻晶騎士(シルエットナイト)」と呼ばれる巨大ロボットが存在する世界だった。
前世の「メカヲタク」としての情熱が抑えきれないエルネスティは、幻晶騎士のパイロットである「騎操士(ナイトランナー)」を志し、幼少時より独自に考案した魔法の鍛錬を行う傍ら騎操士になるための勉学などに励む。そうして騎操士として世界的に見ても類稀なる力を保有するに至ったエルネスティは、学園生時代の訓練中に現れた師団級魔獣「陸皇亀(ベヘモス)」の討伐をきっかけに、理想のロボットを作り上げるために奮闘する。前世より持ち込んだ知識に加え、開発者としての才能とメカヲタクの執念により、永らく停滞していた幻晶騎士開発の時間を急激に押し進めたエルネスティは、この実績を持って国王から幻晶騎士開発を主目的とした騎士団「銀鳳騎士団」を任され、史上最年少の騎士団団長となる。
その後もエルネスティは、西方諸国(オクシデンツ)で起きた大乱への派遣。人類未踏の地「ボキューズ大森海」の探索成功と巨人族との交流。浮遊大陸で遭遇した世界を揺るがす力を持つ魔法生物との戦いと封印。これら只人では到底成しえない数多の功績を次々と打ち立てていく。