戦部ワタルは、正義感が強く元気な小学四年生。ある日、図工の時間に作った粘土細工の不恰好なロボットに、登校途中“龍神池”で拾った勾玉を何気なくその首にかけると、たちまちクラスの人気者になってしまう。ロボットに“龍神丸”と名付けたワタルは、放課後下校途中に龍神池へ寄ると、突然眩い光と共に目の前に現れた金色の龍によって、異世界・神部界へと連れて行かれてしまう。
たどり着いた神部界にそびえる創界山は、かつて美しい七色の虹が輝く山だった。しかし、悪の帝王ドアクダーの出現によって虹は色を失ってしまい、民衆はドアクダーの配下によって苦しめられていた。
――異世界から「ワタル」という名の勇者が現れ、世界の危機を救うという言い伝えられた創界山の英雄伝説により、ワタルは救世主として創界山を救う使命を負うことになり、粘土から巨大な魔神となった龍神丸、天真爛漫な忍部一族の13代目御頭・忍部ヒミコ、そして旅の途中で凄腕の剣豪・剣部シバラクと出会い、さらに鳥の姿をした青年、渡部クラマを仲間に加えてドアクダー討伐の旅に出る。