- Workラーゼフォン
- Pilotエルフィ・ハディヤット
バーベム財団から供与された巨大ロボット兵器は、ラーゼフォンに酷似したシルエットを持っています。この兵器は全身が軟質外装で覆われており、内装と外装の間にはゼリー状の気密調整用液体が注入されています。携行火器であるバウスガザルは、レールガンと波動光弾の発振機を備えており、光弾は岩礁1つを軽々と消し飛ばし、レールガンはドーレムを一掃射で撃破する力を持っています。しかし、その反面、障壁を持たず、防御面では極めて脆弱です。
コクピットはTERRAや地球連合軍の戦闘機、晨星2型に酷似しており、特殊な力を持たなくても訓練を積めば操縦可能です。第20楽章では、この機体が量産されており、α小隊によって運用されていました。
しかし、この兵器の実態は、第15楽章に登場した泥人形であり、外装内にバーベムの屋敷と同じ力場を発生させることで、その形状を維持しています。これは、ドーレムを模して作られた地球製のドーレムとも言える存在で、何らかの理由でラーゼフォンが調律に使用できなくなった際の「保険」として使われる予定だったようです。しかし、久遠からは「穢れた鏡」と評されています。
エルフィ機を除いてこれらの機体は全滅し、辛うじて生還したエルフィ機も、装甲がひどく損傷し、最終的には乗り捨てられます。なお、朱色に塗装されていたのはエルフィ機のみでした。